医療福祉事業に精通した医療機関の開設・運営の専門家
谷前信治
Mybestpro Interview
医療福祉事業に精通した医療機関の開設・運営の専門家
谷前信治
#chapter1
「製薬会社の営業職や薬剤師として培った経験知を生かし、医療・福祉施設や薬局の開設をお手伝いしています。公共機関や教育機関と同じように、医療機関は地域価値を高める公共財の一つであり、社会に欠かせないインフラを創りだすことで、地域の不動産価値の向上に貢献してまいります」
そう語るのは、「ファルマライト」代表取締役の谷前信治さん。宅地建物取引士(宅建士)の資格も有し、医療市場に特化した不動産サービスを提供。西武池袋線桜台駅から徒歩約1分の場所に事務所を構え、東京都練馬区、中野区、杉並区といった城西エリアを中心に、都内、近郊部での新規スタートを後押ししています。
「患者さんや利用者さんの利便性を鑑みると、住宅街や駅から近いなど、施設を開くにあたってはロケーションがとても重要です。交通アクセスや周辺環境、競合店舗の有無、診療科目なども考慮し、最適な立地を見極めることが集客力や売り上げに直結します。弊社は多角的な視点から検討し、業種特有の要件に適した物件をご案内いたします」
谷前さんのもとでは、資金計画、施設内のレイアウトや内装に関してアドバイスするほか、行政手続きもフォロー。開業後には、診療報酬制度や医療・福祉の税務に詳しい税理士、就業規則の策定といった勤務環境を整備する社会保険労務士などを紹介し、運営面も支援します。
「当方では画一的なパッケージプランは用意していません。お客さまの要望に合わせて個別でコンサルティングしますので、なんでもご相談いただければと思います」
#chapter2
大阪市に生まれ育った谷前さん。薬学部に進み、卒業後は製薬会社に入社します。仕事が面白く、朝から深夜まで充実したサラリーマン生活を送っている1995年に遭遇したのが阪神・淡路大震災です。
「神戸の東灘区の被害が大きかったエリアに住んでいました。阪神高速道路が横倒しになった深江エリアです。地球がちょっとくしゃみをしたら、人間が造った物の価値なんてなくなることを目の当たりにしました」
日常があっけなく覆り、生死が背中合わせにある状況に直面して谷前さんの価値観がガラリと変わりました。
「営業マンとして成果を上げるだけではなく、もっと人助けになることをしたいと思ったんです。会社を辞めて薬剤師として調剤薬局に勤務し、薬局の立ち上げなどに携わりました」
#chapter3
現在、社会福祉法人の要職にも就いている谷前さん。クリニックや老人ホーム、薬局を展開する中で、事業伸展には施設の立地や物件選びが鍵になることを実感し、不動産の売買や賃貸仲介を行うために宅建士の資格を取得。2002年に、「ファルマライト」を設立します。
「社名には、薬局薬剤師の職域職能を高めたいという願いを込めており、皆さんが安定した事業を営めるように環境を整えたいと思い創業しました」
数々のクライアントに伴走し、「自分が経験したことを社会に役立てたい」と考える谷前さんのもとでは、商業用のテナントやオフィスビルなども扱っています。
さまざまな声に親身に耳を傾けますが「やったことがないことを『できます』と安請け合いするのは違う」と一線を画します。
「例えば、医師が患者の症状に自分の専門外の症例があると気付くと、その分野の専門医に委ねるのと同じです。お話を伺い、弊社でできないことは他のプロにつなげ、協力を得る体制を構築しています」
開業を軌道に乗せるために身につけた知見を駆使し、誠意をもって対応することがモットー。「一人一人状況は違うので、その方に応じた助言・提案を精いっぱいさせていただくのが私の役目ですね」と笑顔で語ります。
(取材年月:2024年8月)
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Profile
医療福祉事業に精通した医療機関の開設・運営の専門家
谷前信治プロ
不動産売買・仲介
ファルマライト株式会社
医療福祉施設と薬局の開設を専門にしたサービスを提供し、開設から運営までトータルでサポート。物件選び、内装デザイン、法規制対応、行政手続きの支援などを通じて、医療機関の創出と地域の価値向上を目指します。
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