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夫婦関係と住宅ローンの困りごとをスッキリ整理、新しい一歩を〝寿ぎ(ことほぎ)”エールを送る

自分らしいリスタートを応援する持ち家離婚カウンセラー

入江寿

入江さんグリーン
電話

#chapter1

夫婦関係や子育てに悩む心を支えつつ、離婚による持ち家の処遇や具体的な手続きまでトータルに対応

 共に人生を歩むつもりで築いてきた夫婦の関係が、さまざまな事情により変わってしまうときに訪れる「離婚」の危機。
 
 「パートナーの不倫や子育て、嫁姑問題など家庭、家族の悩みごとをしっかりと受け止め、気持ちを整理し、進むべき道が見えるまで寄り添います。万一修復が困難でも、リスタートに向けて納得のいく着地点を探すためにお手伝いをいたします」
 
 そう呼び掛けるのは、夫婦問題カウンセラーで「持ち家離婚相談所」の入江寿さん。新宿区の事務所を拠点に、オンラインやSNSで対応するほか、首都圏近郊への訪問も実施。混乱の糸を解きつつ修復の道を探すのはもちろん、離婚までのプロセスに迷う人の声に耳を傾けます。
 
 離婚手続きを進めるにあたって直面するのが、子どもの親権や養育費、財産分与などに加え、所有する自宅の処遇。
 「例えば『離婚しても子どもとこのまま自宅に住み続けたい』『売却してもローンが残ってしまう』『共有名義の場合はどうすればよいのか分からない』などの理由で、手続きが進まないという声がよく聞かれます。簡単に答えが出せるようなものではありませんし、制度を理解しないまま進めてしまうと、後々トラブルに発展することもあるので注意が必要です」

 前職で不動産会社内の「共有名義不動産問題研究所」に在籍した入江さんは、名義変更や住宅ローンについて精通。5年間に約3500人以上の相談者に向き合ってきた実績を元に、一人一人の心情に寄り添うと同時に、次のステップに向けて具体的かつトータルにフォローする存在として活動しています。

#chapter2

離婚・子育て・多彩な職務経験と住宅ローンの知見を元に、離婚による持ち家とローンの解説本を出版

 二度の離婚を経て、二人の娘の子育てをしながら多様な仕事に就き、常に前向きな挑戦を続けてきた入江さん。「持ち家離婚」を商標登録し、専門家として独立したのは50代を迎えてからのこと。

 「離婚の前後は皆さんと同じように混乱しました。でもシングルマザーとなって一番苦しかったのは、思春期の娘たちとの向き合い方に悩んだ時でしたね」
 
 緊張状態を緩和するキーパーソンとなったのが、応援を求めた元夫だったそう。
 「娘たちも、いい具合にガス抜きができたことで落ち着きを取り戻したようでした。一人親の気負いからか、娘の成長を一歩離れて見守ることが難しかったのかもしれませんね」

 身をもって「家族関係やお金に関する悩みは、なかなか声に出せないもの」と実感。
 不動産会社で相談業務を始めてからは、「離婚に向けての決め事が速やかに進まないのは、住宅ローンの借り換えや手続きの情報が届いていないからではないか」との思いも抱き始めます。

 「トラブルを回避するために正確な情報を提供したい」と、メディアや動画サイト、SNSで発信し、2022年には「持ち家離婚 家とローンをスッキリ解決」(みらいパブリッシング)を執筆。出版後、一時トレンド入りするほどの反響に、関心の高さを実感することになりました。
 
 入江さんはこれまでの経験を振り返り、「悩みが根深いときほど、クールダウンが必要。特に不動産の扱いに頭を悩ませている人には、専門家の力も借りて、冷静な判断をしてほしいですね」と話します。

入江さん

#chapter3

「一人でも多く、混乱の中にある人に手を差し伸べ続けたい」2拠点での本格稼働を目指す

 離婚に際し、住宅ローンの借り換えを金融機関に依頼しても、難色を示されるケースがあります。夫から妻に、または共有名義から一方の名義に変更した場合の返済能力を不安視されてしまうのが要因の一つとか。
 
 「面倒だからと言って、名義を換えずに他方が住み続けると、銀行との契約違反で一括返済を求められたり、離婚後、元の名義人に勝手に売却されて住居を失うなどのリスクがあります。選択肢が失われる前に、なるべく早い段階で検討することが危機回避の鉄則です」

 入江さんは、物件資料やローン返済計画書、収入や資産情報など、交渉に必要な資料の準備を細かくアドバイス。現状では収入が十分ではなくても、キャリアアップの可能性や、子どもの養育を手助けできる祖父母の存在といった要素を引き出し、粘り強くサポートします。

 暮らしの場を守るために尽力する入江さんも、自分自身の人生をプロデュースする生活者の一人。
 「一人でも多く、混乱の中にある人に手を差し伸べ続けたい」と、新たな足掛かりを求め、沖縄への出張講演を企画するなど、次の人生の節目までに2拠点での本格稼働を目指しているそうです。
 
 「離婚は人生をリスタートするきっかけ。決してネガティブなものだけではありません。自分らしく生きるためのステップと考えられれば、ご自分もお相手も責める必要はないと気づく日がくるでしょう」とほほ笑む入江さん。その名前の通りに、新しい一歩を踏み出す人を〝寿ぎ(ことほぎ)”エールを送ります。

(取材年月:2024年6月)

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入江寿

自分らしいリスタートを応援する持ち家離婚カウンセラー

入江寿プロ

持ち家離婚カウンセラー

持ち家離婚相談所

2度の離婚と子育て、多彩な職務経験を持ち、夫婦関係や子育ての悩みを受け止めるとともに、離婚に伴う自宅の名義変更や住宅ローン借り換えの手続きまで、自分らしいリスタートに向けてトータルにサポート。

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