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「楽しく元気に美しく」をモットーにしたダンスレッスンで、自分らしく輝ける健やかな心身へ

ダンスレッスンを通じて、体と心の健康へアプローチするダンサー

宮本あさこ

宮本あさこ みやもとあさこ
宮本あさこ みやもとあさこ

#chapter1

ジャズ、タップダンス、ヒップホップ、K-POP、J-POPなど多彩なクラスを開講

 「リズムに乗ってステップを踏み、時にダイナミックに、しなやかに舞い、楽曲の世界観を全身で描き出すダンスは自己表現のツールです。最初は恥ずかしがったり、うまく話せなかったりしても、メンバーと息を合わせて踊る中でコミュニケーションが生まれ、自分の気持ちなどを伝えられるようになります」

 そう語るのは、東京都練馬区で「宮本ダンススクール」を主宰する宮本あさこさん。4人の講師とともに、ジャズ、タップダンス、ヒップホップ、ストリートジャズ、K-POP、J-POPといった各種クラスを展開しています。

 「通常のレッスンとは別に、振り付けを考えるなど創作する力を養う時間も取り入れています。ダンスに正解、不正解はないので、失敗や間違いを恐れなくていいんです。感じるままにクリエイトして自分の内面を解き放ち、臆することなく発信していけるような機会を設けています。日頃の活動の集大成として年に1度発表会を開き、地域のイベントにも参加しています」

 宮本さんのもとには3歳からシニアまで幅広い年齢層が集い、大人世代では体づくりの一環で足を運ぶ人も。

 特に多いのは小学生で、年齢の異なる子どもたちでグループを組んで行うレッスンでは、年上の子が年下の子に教える場面もあります。

 「心身が健康なときのダンスが一番美しいんです。私たちのモットーである『楽しく、元気に、美しく』は踊りの美しさだけではなく、人としての美しさも含んでいます。心の健康へのアプローチとして、子どもたちには『相手にとってプラスになる言葉を探そう』と教えています」

#chapter2

成長を見守り、ダンサーなど生徒たちが自分の夢や目標を持ってくれることが幸せ

 宮本さんは4歳からモダンダンスを始め、中高時代は部長を歴任して大会やコンクールに入賞。ニューヨークにも留学し、ダンサー・シンガーとして公演に出演したり、ツアーに参加したりするほか、振付師として活躍しました。

 世界の踊りに触れたことで「本人が一生懸命であれば学ぶ場所は関係ない」と感じ、日本に帰国後はママ向けのクラスを開講し、2012年に現在のスクールを立ち上げます。

 「開校以来たくさんの人が受講してくれて、中でも大変だったのは区画整理で移転することになった時。条件に合う場所が見つからず大変でしたが、新しいスタジオができるのを心待ちにしてくれる生徒たちがエネルギーになりました」

 みんながダンスに夢中になれる空間を用意するのが、自身の役目だと再認識した宮本さん。生徒たちが目標や夢を持ってくれることが何よりのやりがいだと話します。

 「3、4歳から始めて10年以上続けている子どもも多いです。成長を見守ってきた子たちが『ダンスの道に進みたい』と明確な意志で将来を切り開いてくれるのは、この上ない喜びです」

 進路は多彩で、ダンス部の特待生として進学した人やテーマパークでパフォーマーをしている人、大学生から習い始めて舞台ダンサーや役者を志す人もいるそうです。

 「親になり『わが子も』と2代にわたり来てくれるケースもあります。子どもが生き生きと通うのを見て、お母さんやお父さんが『自分もやってみたい』とダンスを始めてくれるのもうれしいですね」

宮本あさこ みやもとあさこ

#chapter3

学校以外の居場所として、自分らしく過ごせる「きーぷいっとりある」をスタート

 誰もが気軽にダンスに親しめるように、アットホームな雰囲気で数多くの生徒を迎え入れてきた宮本さん。保護者から寄せられる相談にも親身に耳を傾け、不登校の子どもに向けた「きーぷいっとりある」というスペースをスタートします。

 「お話を伺う中で、スクールには通えても学校に行かない子が多くいることを知りました。私自身も子を持つ親であり、親御さんがわが子を案ずる心情はよく分かりますし、生徒は全ていとおしい存在です。少しでも力になりたい一心で、スタジオを午前中などに開放することにしました」

 勉強したり遊んだり、興味があることや好きなことに自由に取り組み、自分らしく、またリラックスして過ごせる居場所をつくることで、学校生活や周囲との関係性で疲れた心を癒やしたいと言います。

 「『子どもが社会から離れてしまうのでは』と心配している保護者もいらっしゃいます。子育てに不安や悩みを持つ皆さんが、交流できる場になればいいなとも考えています」

 「きーぷいっとりある(keep it real)」には、「自分自身であれ」といった意味があり、自分に正直に生きてほしいという願いを込めているそうです。

 「十余年にわたり地域の人に支えてもらいましたので、恩返しをしたいと思っています。自分一人ではダイエットができなくても、みんなでやれば頑張れるといったように、仲間が支えとなってできることもあります。スクールを通してつながりを感じてもらい、心の活力になればと願っています」

(取材年月:2024年9月)

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宮本あさこ

ダンスレッスンを通じて、体と心の健康へアプローチするダンサー

宮本あさこプロ

ダンス講師、ダンススクール経営

宮本ダンススクール

3歳からシニア世代までの幅広い年齢層を対象に、ダンスの楽しさを伝えます。ダンス技術の習得だけでなく、自ら振り付けを考える機会や発表の機会を持つことで、創造的な面白さと表現の喜びを提供します。

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