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集合住宅やビル、施設の屋根で防水工事を手掛け、定期点検によるアフターサービスも充実

建物の状態や条件を見極め施工する防水工事の専門家

水野匡

水野匡 みずのただし
水野匡 みずのただし

#chapter1

建物の躯体や屋根材の種類、立地環境などの条件を考慮し、施工プランを提案

 「お客さまに絶対の満足をいただくこと。プロとしての誇りと、責任を強く持つこと。現状に甘んじることなく常に完璧を目指すこと。この三つを経営理念に掲げています」と熱を込めるのは、東京都町田市の「Master Proof Produce」代表の水野匡さん。集合住宅やビル、施設の屋根・屋上、バルコニーなどの防水工事を責任施工で手掛けています。

 「建物の躯体や屋根材の種類、立地環境、新築か既築か、劣化の進度などの諸条件によって対策は異なります。現場に適さない方法をとれば耐久性は望めません。それどころか場合によっては今ある防水性能を低下させる事もあります。弊社ではそのようなことがないよう、目視、打診といった現地調査と、撮影した写真を詳細に診断した結果をもとに、お客さまのご予算やご要望をふまえて適切な工事をプランニングします」

 20年近くの実務実績と、一級防水施工技能士の資格を有する水野さんは、各種工法のメリットとデメリットを把握。現況を見て適切な方策を導き出します。

 「あるお客さまは当社を含め、4社から相見積もりをお取りになったそうですが、当方だけが施工プランが違った上、費用も高かったんです。ご提案には自信をもっていますので、なぜこの工事をするのか、どうしてこの金額になるのか、工事期間に発生する騒音や粉塵、物件や近隣の方々に対する考えを丁寧にご説明したところ、私どもに決めてくださいました」

 作業工程を写真とともに報告書として提出するほか、基本的に10年保証を付与し、1年に1回点検するなどアフターフォローも徹底。「お客さまに後ろ指を指されるような仕事はしていないという自負があるからこそのサービスです。それに、お客さまと定期的にお会いしてお話しすることが楽しいんです。ただの世間話しばかりですが(笑)」と笑顔を見せます。

#chapter2

大切な財産を守る防水工事を一生の仕事にするため、スキルを磨いて独立

 水野さんは1980年に町田市で生まれました。高校卒業後、現職に出会うまでは「フリーターとして職を転々としていた」と明かします。「教師だった母には、『働いてはやめ』を繰り返す私が随分と怠惰に見えていたようで、よく文句を言われましたね」と苦笑します。

 母からの叱咤激励を受けているうちに、定職に就かずにいることへの危機感を抱くようになり、「次の仕事は一生続ける」と意気込んで22歳のときに始めたのが防水工事でした。「特別な魅力を感じていたわけではなく、たまたま募集があったからというのが選んだ理由です。ただ、やってみたらこれが面白かった。大切な財産である建物を雨から守ることにやりがいを覚えたんです。新築のみならず改修の依頼もありますし、北海道から沖縄まで需要が見込めるので、ビジネスとしても将来性を見いだしました」

 いくつかの会社に勤めてスキルを磨いた水野さんは、2007年に個人事業主として独立。職人として築いたネットワークを通じて顧客を開拓する以外に、自らも営業活動に全力を注ぎ、少しずつ引き合いが増えていったと言います。

 「その頃、私は結婚したばかりで、妻も働いてくれてはいましたが、家族を養うために何とかして軌道に乗せなければならないと、24時間365日事業のことを考えていました。自分が気を抜いている間にライバルはもっと努力しているはずだと思うと、心が休まらなかったんです。大変でしたが、地道に取り組んだおかげで今があります」

水野匡 みずのただし

#chapter3

地域の仕事を地域の職人で担い、住宅の屋根や外壁の塗装工事にも注力

 水野さんは順調に業績を伸ばし、独立から約10年がたった2016年に法人化を果たしました。現在は約30人の職人を率いるまでに成長。ベテランの一人親方を束ねて、各現場に赴きます。

 「例えば、町田市の案件を千葉県在住の職人さんに任せるのは申し訳ないでしょう。地域の仕事を地域の職人で担っていきたいと考えており、私はその取りまとめをしています。これからも、より多くのお客さまのニーズに応えられるよう職人さんと連携を深め、活躍の場をさらに増やすため各方面にアプローチしていくつもりです」

 不動産管理会社やマンションオーナーなどをクライアントに持ち、数々の物件をメンテナンスし、雨漏りや老朽化に対処してきた水野さん。今後は、住宅の屋根や外壁の塗装も請け負っていく方針です。

 「これまでに培ったノウハウが存分に生きる領域であり、住宅の外装整備でも当方をお役立てください。外壁材の継ぎ目や窓枠まわりの隙間を埋めるシーリングで浸水箇所を補修したり、和洋どちらにもなじむシンプルな屋根材・シングル葺きを施したり、住宅を美しく保つお手伝いをいたします」

 美観を整え、耐久性を備えることで資産価値の維持・向上にもつながります。家は生涯にわたり過ごす場所であり、長く住みつないでいく上でも手入れは不可欠。新規事業として力を入れていきたいと意欲を見せます。

 「『すべてはお客さまのために』を合言葉に熟練の職人衆として技能を発揮し、期待に応えていきたいですね」

(取材年月:2024年6月)

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水野匡

建物の状態や条件を見極め施工する防水工事の専門家

水野匡プロ

防水工事業

株式会社MasterProofProduce

建物の躯体や屋根材の種類、立地環境などの条件によって、採用すべき施工内容が細かく変わる防水工事。長年の職人生活で培ったノウハウをもとに適切な施工内容を提案し、顧客満足度を高めます。

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