ビジネスの目標達成に伴走するイメージコンサルタント若山悦子

ビジネスの目標達成に伴走するイメージコンサルタント

若山悦子

外見・目的に合わせて立ち振る舞い・コミュニケーションを改善し、目標達成に伴走

　「第一印象は2秒で決まります。見た目を磨くことは、目標達成を実現するビジネス戦略の一つです」と話すのは、「La Briller」代表の若山悦子さん。イメージコンサルタントとして、経営者や士業・起業家などに向けたコンサルティングを提供しています。

　イメージコンサルティングとは、瞬時に伝わるよう魅力を見える化すること。人の印象を形成する外見・立ち振る舞い・コミュニケーションの3方向からアプローチし、目標達成に伴走します。
　「どんなに実力があっても、それを認めるのは相手なので、外見から伝えきれないのはもったいないことです。とはいえ、自分が相手からどう見られているかを、客観的に分析できている人はほとんどいません。ご自身の価値を高めるブランディングをお手伝いします」と若山さん。

　まずは、3年先、5年先の「なりたい姿」をイメージします。
　「見た目はもちろん、会社の規模や生き方などをお聞きし、未来と今のギャップを埋めていきます。一方的に決めるのではなく、〝理想のあり方〟を把握することに重点を置きます。すぐに思いつかなくても、目標にしたい著名人などを挙げてもらい、ご自身に落とし込みます」

　次に、パーソナルカラー診断や、体型・顔型の分析などを行い、姿勢や話し方も含めて魅せ方をトータルでプロデュース。ショッピングや美容院に同行するスタイリングや、会議などシーンごとのアドバイスや季節のワードローブ提案も。
　「スキルの習得などと比べ、外見を変えることは簡単で即効性があります。周囲の好反応が内面を押し上げ、行動が変わるきっかけにもなります」

印象マネジメントを維持できる年間サポートや、ビジネスマナーの企業研修も

　「ビジネスのステージを上げたい」「リーダーとして信頼や説得力を高めたい」と思っても、何から始めたらいいか分からないものです。
　「無難な印象では〝選ばれる人〟になれないので、第一歩として印象マネジメントに取り組みましょう。特にファッションは、好みや、店員・配偶者の意見に左右されがちですが、仕事とリンクする、ぶれないイメージをつくることが大事です」と若山さん。

　あるシステム会社の社長は、「企業規模を理由に商談が成立しなかったのは、自分の外見から信頼を与えられなかったからでは？」と相談に訪れました。
　「髪型やメガネなど頭の先からつま先まですべて変え、プロフィール写真の撮影にも携わりました。代表者として自信をもって自社の強みを伝えられるようになり、『商談や採用などでいい影響が出ている』とのお声をいただきました」

　年間サポートを継続するクライアントも少なくないそう。約5年の付き合いが続く士業の女性もその一人です。
　「ご本人が好む〝かわいらしさ〟を優先すると、お仕事とのギャップがありました。気持ちが上向くよう好みを尊重し、かわいさは色などで表現しつつ、プロフェッショナル性を考えたスタイルを提案しました。『何を着ようか迷わなくて済む』と、シーズンごとに買い物に同行しています」

　また、ビジネスマナーや印象管理をテーマにした企業研修も手掛け、保険やIT業界、結婚相談所など多くの実績があります。さらに、印象づくりのアイテムとして、スカーフのアレンジなどを教えるレッスンも行っています。

大学病院の秘書時代に、外見を意識する重要性を知った経験が原点に

　イメージコンサルタントとして独立する以前は、一部上場企業の役員秘書や大学病院の秘書、銀行の窓口業務を経験した若山さん。
　「秘書時代は、相手を意識して印象をつくることの重要性を、身をもって学びました。銀行では、毎日100人を超えるお客さまと接し、さまざまな立場の方の魅力を引き出すベースになっています」

　若山さんの原点は、大学病院で勤めていた頃にあります。
　「ポロシャツにチノパンというカジュアルな服装だった先生が、あるときからスーツにネクタイの装いに。『見た目から信頼感が出るように』との理由でした。私に対しても『いい仕事ぶりなのに、その恰好ではもったいない』と。確かに自宅から近い職場で、自分がラクな服を選んでいました。数年後、先生は病院長に就任。外見の第一印象でご自身の価値を伝えることを体現していたのだと、後からハッとしました」

　2015年に立ち上げた「La Briller」は、フランス語で「輝く」の意です。コンサルティングを経て、「こんな自分もいたのだ」とクライアントが笑顔を見せる瞬間がやりがいと話す若山さん。
　「もともとすばらしい魅力をみなさんお持ちですが、目標達成にはご自身をブランディングする力が必要です。例えば忙しくてつい自分を後回しにする女性は多いですが、見た目への投資は〝選ばれるわたし〟になる手段です。客観的な視点から印象マネジメントを取り入れ、自分らしい輝きを放ちましょう」

（取材年月：2024年5月）

イメージコンサルティングで個人や企業のブランド価値を高め、ビジネスを成功に導く

外見・目的に合わせて立ち振る舞い・コミュニケーションを改善し、目標達成に伴走

印象マネジメントを維持できる年間サポートや、ビジネスマナーの企業研修も

大学病院の秘書時代に、外見を意識する重要性を知った経験が原点に

専門家プロフィール

Other Interview