個人や小規模企業の創業、相続、生前贈与に強い税理士栗山貴志

個人や小規模企業の創業、相続、生前贈与に強い税理士

栗山貴志

サラリーマンとして保険会社などで勤めた経験を生かし、顧客目線でアドバイス

　「独立開業を検討している方や、資金繰りに苦戦している事業者さま、事業承継を見据えて手だてを講じたいという経営者さまは当方がお力になります。お客さまのパートナーとして夢の実現や、悩みごとの解決に向けて共に歩んでいきます」

　こう話すのは、東京・新橋で「栗山貴志税理士事務所」を営む栗山貴志さん。主に個人事業主や小規模企業を対象にサービスを展開。日々の記帳業務や年次の決算作業、確定申告などを担うほか、会社設立のサポートや経営指導に力を注いでいます。

　栗山さんは、FP（ファイナンシャル・プランナー）の国際資格であるCFP（サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー）を保有。会計や税務、高度な金融知識に基づいてコンサルティングしています。

　「創業支援で銀行と折衝する際は、中長期的な視点で収支の見込みを立て、成功までの道筋をアピールします。また自社株式といった事業用資産の相続では、後継者に多額の納税が課される可能性がありますから、特例税制による税負担の軽減などを提案しています」

　サラリーマン生活が長く、顧客目線で物事を考えることができるのも大きな強みだとか。

　「平たく言えば税金を集める方ではなく、納める側でしたので、お客さまのニーズや課題に寄り添ったアドバイスができると自負しています。保険会社や銀行で営業職に就いていたせいか、親しみやすいともよく言われます」

　人との出会いを大切にすることをモットーとしている栗山さん。「さまざまな業種や立場の方と接することができるのが、仕事のおもしろさですね」と笑顔を見せます。

法人化に向けた事業計画や資金繰り、相続に備えた生前贈与などをサポート

　兵庫県出身の栗山さん。大学卒業後は保険・金融業界でキャリアを積み、2007年に税理士事務所を開設。身につけた専門性と豊富な経験知で、全国から寄せられる要望に応えています。

　近年、働き方の多様化に伴い、副業で起業する人や、フリーランスや個人事業主から法人化するケースが増加。特に消費税のインボイス（適格請求書）制度の導入後、売り上げや利益に関わらず法人成りの動きが広がっていると栗山さんは述べます。

　「法人は赤字でも支払いが免除されない税金があるので、収入が低い場合は税制面でのメリットは少ないと説明しますが、対外的に信用を得るため会社を立ち上げるお客さまもいらっしゃいますね」

　行政書士の資格も持ち、開業に向けて、事業計画書や会社の決まり事をまとめた定款の作成などをフォロー。融資を希望する場合は、政府系金融機関に同行するなど運転資金の準備も手伝います。

　相続関連では、生前贈与に関する相談が増えており、生命保険の活用など顧客に合った資産形成を案内しています。

　「解約返戻金があるタイプを選べば、役員らの退職金の財源にあてることができますし、保険料は損金として計上できるので利益を圧縮することもできます。税金対策は早い段階から計画的に取り組むことをお勧めしています」

　税や保険、相続の幅広い知見を買われ、保険会社や民間団体からセミナーの講師として招かれることも。軽妙な関西弁にユーモアを交えた講演は人気があり、アンコールで依頼を受けることもあるそうです。

生保に詳しい人材として商社や銀行で活躍。営業での悔しさをバネに税理士を目指す

　栗山さんは、大手生命保険会社をはじめ、商社系の生損保代理店や都市銀行などで保険関連の業務に従事。折しも、銀行で投資信託や保険商品の販売が解禁されつつある時期でした。

　「生保会社に勤務していた頃、資金計画などに有用だと思い、FPの予備校に通い始めました。ある日、たまたま後ろの席に座っていたのが総合商社の部長さんで、『君のような生保に詳しい人材が必要だ』と声を掛けられ、転職を決めました。人との出会いって不思議ですよね」

　税理士を志したのには、若手時代に保険の営業で経験したある出来事が大きく影響していると言います。
　「ある会社に法人保険の説明に行き、首尾よく社長さんから加入の了解をいただきました。同行した職員と喜び合いながら帰ったのですが、翌日『税理士に相談したらやめとけと言われた』と一転して断られたのです。『税理士っちゅうんはそんなに偉いんか！』と思い、悔しさをバネに勉学に励みました」

　かつては高校球児で、投手として甲子園出場を目指していた栗山さん。練習で培った忍耐力で資格を取得しました。

　「今も趣味として、税理士会の芝支部のメンバーたちとプレーを楽しんでいます。以前は会のナンバーワン投手として登板し、まだ幼かった長男を試合に連れて行くこともありました」

　長男は現在、父の背中を追い税理士試験の勉強中。「息子が合格するまでは現役で頑張りたい。AIを導入して会計業務の効率化を図りながら、多くの方のお役に立ちたいですね」と語ります。

（取材年月：2024年10月）

会計、税務、金融知識に基づき、新規創業や資金計画、相続税対策などをコンサルティング

サラリーマンとして保険会社などで勤めた経験を生かし、顧客目線でアドバイス

法人化に向けた事業計画や資金繰り、相続に備えた生前贈与などをサポート

生保に詳しい人材として商社や銀行で活躍。営業での悔しさをバネに税理士を目指す

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