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遺産相続と事業承継に注力。次代にスムーズに引き継ぐため、専門知識と豊富な経験知でサポート

遺産相続と事業承継に強い弁護士

小林洋介

小林洋介 こばやしようすけ
小林洋介 こばやしようすけ

#chapter1

遺産分割協議、遺留分侵害額請求、相続放棄など多様な相続案件を受任

 「故人の財産の分け方を話し合う遺産分割協議や、最低限保証された財産の取り分を主張する遺留分侵害額請求、一切の権利を辞退する相続放棄などの相続事件や、事業承継案件を、年間で約30件受任しており、いろいろなケースに対応できるのが当方の強みです」

 そう話すのは、千代田区麹町に拠点を構える「弁護士法人IGT法律事務所」代表の小林洋介さん。不動産や非上場株式といった、評価額の算定や分割がしにくい遺産に関して豊富な経験を持ちます。

 「家族には長い歴史があるがゆえに、感情的になりがちです。当事者間で収拾がつかない場合、第三者が入ることで冷静に話を進めることができます。もしもこじれて紛争状態になったときに、代理人として関わることができるのは、私ども弁護士だけです」

 もめ事を法的に収められるのが弁護士に相談するメリットだと語る小林さんですが、相続に関する民法だけを分かっていても多様な案件に対処しきれないとも指摘します。

 「不動産評価および不動産取引の実務、株価や相続税額の算定、金融商品、資産運用など、幅広い知識が必要です。当事務所では、各分野の勉強を重ねるとともに、売買を手掛ける不動産仲介業者や登記手続きの司法書士、相続税に強い税理士など、各方面の専門家と連携して解決に導きます」

 また、遺産分割協議を省略でき、コスト面でも時間の面でも無駄を削減できる遺言書の作成や執行もサポートしています。
 「形式に不備があり、有効性が争われては意味がありません。ご自身の意思を反映し、遺族の負担を減らすためにも、公証役場で公証人が遺言者の意思確認を行う公正証書遺言をおすすめします」

#chapter2

誠実にクライアントに向き合い、弁護士としても組織としても成長を

 「私が現職を意識し始めたのは、中学生の時です。企業で総務職に従事していた父が、顧問弁護士との打ち合わせに私を同席させてくれました。その弁護士の方の立ち居振る舞いを間近で見て、憧れるようになりました」

 小林さんは慶應義塾大学法学部に進学し、在学中より司法試験の勉強に励み、2007年に弁護士登録。二つの法律事務所で、計16年にわたって実務経験を積みました。最初に勤めた事務所では、企業再生やM&Aを多く扱い、その後相続問題にも携わるように。

 「遺産分割協議は、長引くと年単位の時間がかかることもあります。その間、不動産や預金、有価証券などの相続財産は凍結されてしまい、取引ができなくなってしまうのです。せっかくの資産が有効活用されないのは、日本全体で考えたら大きな経済的損失ではないかと考え、相続に力を入れるようになりました」

 次の事務所では、共同経営者の立場で、事業承継や相続、倒産事件、労働トラブルなどさまざまな案件に携わりました。
 「弁護士は天職だと感じています。最終的には国や権力とも戦わなければならないこともあるのが、この仕事。自分が正しいと思うことを自分の責任でやり遂げられるところが、おもしろいですね」

 2023年に、元同僚とともに弁護士法人を設立。事務所名は、Integrity(誠実)、Growth(成長)、Teamwork(チームワーク)の頭文字からとりました。
 「誠実にクライアントの抱える問題に向き合い、チームワークを大事にしながら、弁護士としても組織としても成長していくという経営理念を表しています」

小林洋介 こばやしようすけ

#chapter3

買い手との交渉から事業承継で得た資産の相続相談までトータルに対応

 小林さんは実践を通じて培った知見を生かし、事業承継やM&Aにも注力しています。
 「優れた技術や業績を築いてきた企業が、後継者がいないことで立ち行かなくなるのは、もったいないことです。合併や資本提携などM&Aによって、事業を継続し、国内外での競争力を高めることが、雇用されている従業員にとっても、日本経済にとってもプラスになるのではないでしょうか」

 小林さんは、買い手との交渉や株式譲渡など各種契約書のリーガルチェックを通じて経営者をフォロー。事業承継案件だと、事業の継続性を担保するために、M&A取引後も旧経営者が当面の間、企業に残ることを条件にするケースが多いそうです。

 「安心して引退できるとの声をよくいただきます。事業を譲ったことで得た資産の相続相談まで、一貫してお受けできるのも当事務所の特色です」

 手塩にかけた会社を手放す依頼者と接するにあたり、心掛けているのは「質の高いコミュニケーション」だと言います。

 「ビジネスにまい進してきた皆さまと、専門性を磨いてきた弁護士では知識の非対称性が大きいということを、常に念頭に置いています。コミュニケーションが足りないと、クライアントさまは私どもが何をしているのか分からず、不満やストレスを抱えてしまいます。相手の目線に立って丁寧に説明し、進捗状況もこまめに共有しています」

 相続も事業承継も、個々の思いや事情をくみ取り、次の世代によりよいかたちで受け渡す手伝いをしたいという一心で、小林さんは職務に取り組んでいます。

(取材年月:2024年2月)

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小林洋介

遺産相続と事業承継に強い弁護士

小林洋介プロ

弁護士

弁護士法人IGT法律事務所

年間約30件の事業承継案件や相続案件を受任し、不動産や非上場株式など分割が難しい遺産相続にも専門的な知見を持つ弁護士。後継者がいない企業の事業承継、および事業承継後の相続相談にも一貫して対応します。

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