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コンサルティングの視点で、売り上げアップにつながる写真や動画を撮影

売り上げにつながるプロモーション写真・映像を撮るカメラマン

ヤギシタヨシカツ

ヤギシタヨシカツ やぎしたよしかつ
ヤギシタヨシカツ やぎしたよしかつ

#chapter1

CMやネット広告、ECサイト用の映像を手掛け、プロモーションをサポート

 「商品が思うように売れない」「ブランドの発信力が弱く存在感を示せない」といった悩みに応えるのは、埼玉県和光市を拠点にカメラマンとして活動する「フランキンセンス」代表のヤギシタヨシカツさん。CMをはじめ、ネット広告やECサイト用の写真・動画を手掛け、中小企業や個人事業主らのプロモーションをサポートしています。

 「ECサイトによる物販は、写真の出来栄えが売れ行きを大きく左右します。商品の写真を撮り直すことでお客さまの目を引き、興味をかき立て、アクションを促すことができます」

 革製のバッグや財布を販売するサイトでは結果が出ず、ヤギシタさんにオファー。画像を差し替えただけで反響が拡大したと言います。

 「もともと掲載されていた商品写真は、女性向けの印象を受けましたが、クライアントさまが想定していたのは、持ち物にクオリティーを求める大人の男性でした。コンセプトにそぐわず、購入に結びついていなかったんです」

 質の良さを伝えるため、ライティングで重厚感や高級感を演出。商品の世界観を打ち出すことでアクセス数が急増し、売り上げが約50倍に。クライアントは「見せ方でこれほどまでに違うのか」と驚いたそうです。

 「当方では、高解像度で鮮明な10カットを納める『フォトプラン』、30秒の動画を制作する『ムービープラン』、フォトとムービーを承る『ミックスプラン』、企画からオーダーメードする『スペシャルプラン』を用意しています。商品やサービス、経営者やスタッフといった人物をアピールするコンテンツで、販促や集客、採用などを後押しします」

#chapter2

大手企業の広告制作で得たノウハウで、ターゲットに響くビジュアルを提案

 高校時代は放送部に所属し、音響機器などが好きだったヤギシタさん。ドキュメンタリー映像に出会い、監督の指示通りではなく、カメラマンの意志で動いていることに強くひかれました。

 「かねてより、自分の感性で表現したいという思いがありました。リアリティーを追求する現場では、自らの瞬発力や独自性を発揮できるのではと考え、映像の道に進むことにしました」

 専門学校を卒業後は映像制作会社に入社。フィルム時代のテレビCMで、映像の色やトーンを調整するグレーディングを担当しました。より良い映像をつくるには、構図やアングル、照明に関する知識が必要だと感じ、撮影技術も学ぶように。アシスタントを経て、1997年にカメラマンとして独立しました。

 「大手企業の広告は、代理店やプランナー、アートディレクターなど複数の専門家が関わります。どうすれば売れるのか市場を精査して戦略を練り、成果を上げる実践的なノウハウを身につけることができました」

 実績を積み、2018年に「フランキンセンス」を設立。年齢や性別、職業、ライフスタイルなど、クライアントが対象とする顧客の人物像「ペルソナ」を細やかにすり合わせた上で、撮影に臨みます。

 「作り手である皆さまは商品を熟知しているため、写真で見えている以上のイメージが相手にも届くと期待されます。しかし、初めて目にする人が同じ熱量で情報を受け取るとは限りません。客観的な視点で、お客さまの心に響くビジュアルをご提案します」

ヤギシタヨシカツ やぎしたよしかつ

#chapter3

遠方からの依頼に応えるため、ビデオ通話によるリモート撮影も実施

 ヤギシタさんは国内各地からの依頼に応じるべく、リモート撮影も実施。商品を送ってもらい、ビデオ通話により、リアルタイムで写真や動画を確認してもらいデータを納品します。

 「扱う品は多彩で、野菜や牧場から届いた肉をフードコーディネーターと撮影するケースもあります。遠方から、わざわざスタジオに足を運ばなくても済むと好評です」

 昨今はカメラの性能が上がり、スマホで誰でも撮影できますが、売上に貢献する写真は高画質なカメラが有るだけでは撮れません。被写体と背景のバランス、光量など、緻密に構成することで仕上がりが異なると話します。

 「見る人にどのようなインパクトを与えたいのかを検討することが重要です。人物なら照明の使い方で、柔らかく温かい人柄を醸し出したり、シャープで誠実な雰囲気にしたり、パーソナリティーを描くこともできます」

 優れた商品でも、強みや特長を表現できなければ膨大な数のサイトの中に埋もれてしまい、ユーザーに選んでもらえません。

 「以前はテレビ広告が中心で、資金力のある大企業が主流でした。現在は拡散力のあるネットを通じて、コストをかけずとも宣伝できます」

 大企業のプロモーションに携わった経験や知見を生かし、クライアントも気づいていない商品の魅力を引き出すヤギシタさん。ターゲットに的確にアプローチする、コンサルティング的な仕事も増えています。

 「誰に、どのようなメッセージを届けたいかを明確にし、訴求力を備えたビジュアルを作り出すのがプロの役目。ぜひ、完成度の高さを実感してほしいですね」

(取材年月:2025年8月)

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ヤギシタヨシカツ

売り上げにつながるプロモーション写真・映像を撮るカメラマン

ヤギシタヨシカツプロ

カメラマン

フランキンセンス合同会社

大手企業の広告を手がけた経験を生かし、ターゲットの目にとまる写真や映像を撮影。プロモーションもサポート。ECサイトに掲載する写真を変えるだけで、アクセス数や売り上げの変化が見込めます。

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