専門知識をもとに新電力の選び方を伝える小売電気アドバイザー橋本実樹

専門知識をもとに新電力の選び方を伝える小売電気アドバイザー

橋本実樹

総合比較メディア「HonNe」で、小売電気アドバイザーとして正しい情報を発信

　物価高騰が続き、電気代が気になっていませんか。電力自由化によって選択肢が増えた一方で料金プランが複雑化し、選び方が分からないという人は多いでしょう。

　WEBメディアを運営する「EXIDEA」の橋本実樹さんは、小売電気アドバイザーとして、電力会社の料金比較やサービスを紹介しています。小売電気アドバイザーは、消費者が自分に適したサービスを選ぶサポートを行い、契約に伴うトラブルを未然に防ぐ知識を持つ専門家です。

　新電力会社に対する認知度はまだ低いと話す橋本さん。経済産業省資源エネルギー庁の調査では、2024年3月時点の全販売電力量に占める新電力のうち、家庭用を含む低圧分野のシェアは約20％です（「電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について」2024年7月）。
　「どんな電力会社があるか知らないという声は少なくありません。また、弊社が2024年に行ったアンケートで、乗り換えを経験したユーザー500人に電気料金の満足度を聞くと、実際は安くないのに、安いと思って契約しているユーザーが多いことに気付かされます。電力会社選びを間違えなければ、年間数万円の節約になるケースもあるので、正しい情報を知った上で検討してほしいですね」

〝人に勧めたくなる〟品質を追求し、魅力あるコンテンツを届ける

　橋本さんによると、電気代を見直すタイミングは、「契約している電力会社の電気代が上がった」「引っ越しで地域が変わる」「家族の人数が増えた（減った）」ときがおすすめだそう。
　「電気代の節約というと、エアコンの設定温度を変えたり、省エネ対応の家電に買い替えたりする方法もありますが、そもそもの電気料金が下がると経済的なメリットは大きいです」

　自身も、メディアを担当した当初は、新電力についてまったく知識がなかったとか。
　「記事を制作するために、一から勉強しました。プランによっては、決められた契約期間内に解約すると違約金が発生してトラブルになることもあるので、正確な情報を分かりやすく伝えるということは大前提。その上で、自分も参考にしたいと思えるか、家族や友人に勧められるか、という視点でクオリティーを高めています。私自身も、自分が書いた記事を参考に電力会社を切り替え、『家計にゆとりができた』と実感しました」と笑顔で話します。

　現在公開している40本ほどの記事も、常に最新の情報を集めて、毎月ブラッシュアップしています。今後はさらにコンテンツを充実させる予定です。

電力会社の乗り換えがもっと身近になってほしい

　橋本さんは大学卒業後、コンテンツ作成の仕事に魅力を感じ、比較メディアを運営する会社に入社。その後、WEBマーケティングの知識をより深めたいという思いから「EXIDEA」に転職し、同社では電力・ガス分野のメディアを担当、専門性向上のために小売電気アドバイザー資格を取得しました。

　橋本さんが日頃から課題として感じているのは、家計を見直す際に電力会社の乗り換えを検討する人がまだ多くないことだそう。実際には、手続きはWEB上で短時間で完了し、生活スタイルを変えることなく家計負担を減らせる可能性があると話します。
　「電力会社の乗り換えは、もっと気軽に選べるものであってほしいですね」

　顧客から「電力の仕組みは複雑で、どの会社を選べばよいかわからない」という声も多いことから、橋本さんは実際の請求額に近い試算を重視し、利用者が判断しやすい情報提供を心がけています。
　「電力会社を見直すことで、生活にゆとりを感じる方が少しでも増えてほしいと思っています。安心して選べるよう、丁寧に情報を届けていきます」

（取材年月：2024年9月／更新年月：2025年11月）

専門知識をもとに、電気代の見直しに役立つ「新電力の選び方」をアドバイス

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〝人に勧めたくなる〟品質を追求し、魅力あるコンテンツを届ける

電力会社の乗り換えがもっと身近になってほしい

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