好きなことを仕事にし、成功する人を育てる経営コンサルタント關雅也

好きなことを仕事にし、成功する人を育てる経営コンサルタント

關雅也

起業の悩みをチャンスに変える“ドクター・マネー”の成功塾

　「起業や副業を始めたいけれど『何から手をつけていいか分からない』『うまくいくか不安』『家族から反対されている』といった悩みを抱えている方は、ぜひご相談ください」

　そう呼びかけるのは、「新世紀」代表の關雅也さんです。關さんは、世界的に著名な実業家やビジネス書作家たちから「ドクター・マネー」との愛称で親しまれ、創業を支援する「成功塾」を主宰しています。

　例えば、老後の不安を抱えていた50代の女性。これまで子育てに専念してきましたが、新たな人生の一歩を踏み出したいと、關さんのもとを訪れました。起業アイデアが漠然としていた彼女に対し、關さんはSNSに投稿していたイラストに着目し、事業化することを提案しました。

　「ベストセラー作家が来日した際に引き合わせたところ、次回作に彼女のイラストが採用されることに。さらに、地元メディアへのアプローチ方法を伝授すると、当方が描いた戦略どおりに情報番組で特集され、仕事の依頼が相次ぐようになりました」

　塾生の中には、すでに起業している人も多いそうです。ある元銀行員のコンサルタントは、業績が伸び悩み、退職金も底をつきかけているという経営状況に。異業種交流会に積極的に参加していたものの、成果につながらないことが悩みでした。

　「経歴やスキルは申し分ないのに、それを相手にうまく伝えられていないことが問題と判断しました。自己紹介やプレゼンテーションの方法を改善したところ、入塾当初に掲げていた年間売上目標を早々に上方修正するほどの受注が得られるようになりました」

　關さんは、一人一人の悩みに丁寧に寄り添い、ボトルネックとなっている部分を的確に分析して、具体的な解決策を提示しています。

交通事故による転機と、国内外での経験を生かして経営者支援の道へ

　關さんの人生が大きく動いたのは、大学卒業を間近に控えた頃のこと。交通事故により右目の視野の一部を失い、さらに入院中の院内感染で複数の制限を課され、強制的に退院を余儀なくされます。

　そんなある日、会員制の店から特別に出入りを許されることに。そこには、実業家や大学教授など、各界の第一線で活躍する人々が集まっており、關さんは手伝いを通して彼らと交流を深めていきます。多くの対話を重ねる中で、人や組織を支える「経営」という分野に強い関心を抱くようになります。

　その後、1年契約で4社の経営支援に携わり、実務を通じて多様な業種・組織の課題と向き合いました。さらなる知見を求めてアメリカに渡り、現地で金融やリスクマネジメントの考え方を学ぶ機会を得ます。ユダヤ人コミュニティーにも参加し、世界のビジネスリーダーたちと交流を重ねる中で、視野は大きく広がっていきました。なかでも、経営上のリスクを見極め、意思決定をサポートする「リスクマネージャー」という役割に強く惹かれたといいます。

　帰国後、關さんは大手損害保険会社に入社し、5年間勤務。その後、損害保険・生命保険・証券・銀行の各代理業を営む会社を立ち上げます。これまでに培ったマーケティングや金融の知見を生かし、経営者に助言するうちにコンサルティングの依頼が次第に増加。関わった経営者たちが成果を出し、生き生きと活動する姿にやりがいを感じ、コンサルティングを主業に据えました。

未来を担う子どもたちのために、好きなことを仕事にして生き生きと働く大人を増やしたい

　2011年、關さんは「成功塾」を開講。個別のコンサルティングに加え、講座形式にすることで、より多くの人に成功の本質を伝えられると考えたからです。
　講座では、自身の価値観を可視化するワークを実施。本当にやりたいことを明確にし、一人一人に合ったビジネスモデルの構築をサポートしています。

　「私自身、多くのセミナーに参加してきましたが、受講後に実際に行動を起こす人は2割程度。成果を出せる人はさらに少ないのが現実です。だからこそ、修了後も成果が出るまでフォローする塾という形にこだわりました。今では500人以上の卒塾生が、それぞれの夢を実現しています」

　印象的なのは、通訳案内士として独立した女性のケース。コロナ禍に見舞われ、海外からの旅行客が見込めない事態に陥りますが、關さんは「明けない夜はない」と励まし、資金繰りのための前売りチケットの導入を提案。さらに、コロナ禍を準備期間ととらえ、富裕層が集まるコミュニティーで観光スポット情報を発信するよう促しました。入国制限が緩和された際には、多くの申し込みがあったそうです。
　このように親身なサポートを行う背景には、「未来を担う子どもたちのために」という思いがあります。
　
　「日本は、将来に夢を持てない子どもの割合が多いとの報道もあります。目標となる大人が身近にいないことが一因ではないでしょうか。好きなことに打ち込み生き生きと働く大人を増やし、夢を持てる社会をつくることが私の使命です」

（取材年月：2025年7月）

著名な実業家との幅広い人脈、マーケティングや金融に関する深い知見から、成功につながる起業を支援

起業の悩みをチャンスに変える“ドクター・マネー”の成功塾

交通事故による転機と、国内外での経験を生かして経営者支援の道へ

未来を担う子どもたちのために、好きなことを仕事にして生き生きと働く大人を増やしたい

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