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ムダな工数を省き、歩留まりを高める営業DXと人財育成DX。住宅・不動産業界に特化した支援

住宅不動産業界に特化したDX支援コンサルタント

立原祥貴

立原祥貴 たちはらよしたか
立原祥貴 たちはらよしたか

#chapter1

営業DX支援で、「ムダな業務ゼロ」「ムダな広告費ゼロ」を目指す

 「住宅・不動産購入手続きにおけるムダをゼロにすることをミッションとしています」。
 そう語るのは、「Delight Hub」の代表・立原祥貴さん。住宅不動産業界に特化した短期教育プログラム「プロパキャンプ」と 営業DX・マーケティングを支援する「プロパテック」を展開し、業界全体の業務効率化と 粗利改善に取り組んでいます。

 「近年、広告出稿による集客競争が激化しています。しかし、広告にかけた費用がいつの間にか『休眠顧客』に変わり、知らぬ間に他決されてしまうケースも少なくありません。集客から契約までの歩留まりをいかに高めるかが大きな課題です」

 同社が提供する「プロパテック」では、マーケティングオートメーション(MA)ツールや顧客管理システム(CRM)の導入に加え、住宅不動産業界に特有の体制や課題に合わせた運用設計を行い、営業の質とスピードの向上を図ります。

 「お客さまと会話しながら情報を手書きでメモする従来のやり方では、聞き漏れが発生しやすく、購入見込みの低いお客さまに過剰な時間や労力をかけてしまうケースも少なくありません。顧客受付のプロセスをフォーム化し、必要な情報をあらかじめ取得することで、ヒアリング精度が高まり、追加質問や住宅ローン提案の想定が可能になるなど、その後の商談の質と効率が大幅に改善されます」

 さらに、顧客のステータスを社内で可視化・共有することで、適切なタイミングでのアプローチや優先順位の明確化が可能になり、営業活動のムダを削減。また、追客のフローや営業マニュアルを顧客管理システム(CRM)と一体整備することで、属人化しがちな業務を仕組み化し、若手社員の早期戦力化や教育コストの圧縮にも貢献します。

 「企業さまの体制や必要としている機能に応じて適切なツールを選定し、最小のコストで最大の成果が望めるDX体制を提案します」

#chapter2

短期間で若手を営業の即戦力に。住宅不動産実務に特化したワーク形式の講座

 現場の忙しさに追われ、教育が後回しになりがちな管理職。知識不足で顧客対応に自信が持てない若手営業職。こうした現場の声に応え、開発されたのが「プロパキャンプ」です。

 「教育をアウトソースすることで、現場に負担をかけることなく人財育成が可能となり、加えて管理職はマネジメント業務・数値管理に集中できます。特定のトップセールスに売り上げを依存する状況から脱却し、組織全体における営業力の底上げを図ります」

 プログラムは、「住宅ローン」「不動産関連の法令」「マーケティング」など、営業実務に直結するテーマを用意。それぞれ 三か月などの短期間で集中的に学べる構成となっており、実際の案件を題材にしたワーク形式で、知識と実践力を養います。

 「オンライン受講で全国どこからでも参加可能。専用フォームによる質問も受け付けます。広告費や会場費をかけず、内容を住宅不動産の実務に特化することで低価格で高品質なプログラムを実現しました。必要なテーマだけを選べるので、小規模事業者さまにもムダもなく導入しやすくなっています」

 受講者からは「商談の下準備の方法が論理的に理解できた」「一歩踏み込んだ実践的な内容で役に立った」といった声が寄せられています。

#chapter3

多様な現場経験から得た知識をもとに業界の課題解決を

 「プロパテック」や「プロパキャンプ」は、これまでの立原さん自身のキャリアから生まれたサービスです。

 立原さんは大学卒業後、豊島区に入庁し、都市計画課に配属。不動産調査窓口では、実際に事業者への都市計画・建築などの照会対応をすることで、不動産関連法令について学びました。その後、不動産営業に関心を持ち不動産会社に転職。最初の半年は契約が一件も取れず、悔しい思いをしたと当時を振り返ります。

 「勉強を重ね、初契約が取れた時の安心感は忘れられません。最初の一件を取れるかどうかは本当に重要と実感した一方で、営業を学ぶことは属人化しており、手探りであるという業界の課題にも気が付きました」
 さらに、不動産取引の効率化を突き詰めたいと考え、テクノロジーを活用した住宅ローンプラットフォーム事業会社へ。マーケティング部の立ち上げに参画し、マーケティングオートメーション(MA)の導入・運用や、広告・集客など、各種のマーケティング施策に携わったのち、2024年に独立しました。

 「営業・マーケティング活動の最適化を図り、企業の経営者や担当者さまに喜んでいただき、マイホーム購入者さまにも気持ちの良い取り引きで喜んでいただきたい。Delight(喜びの)Hub(中心)となることを目指して社名としました」

 今後は、企業と顧客をつなぐウェビナー支援事業や、住宅不動産の実務に直結するWEBメディアの運営にも意欲を見せます。
 「区役所、不動産営業、住宅ローンテックなど多様な現場知識をもとに、業界が抱える課題解決に取り組んでいきます」

(取材年月:2025年7月)

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専門家プロフィール

立原祥貴

住宅不動産業界に特化したDX支援コンサルタント

立原祥貴プロ

マーケティング支援

株式会社Delight Hub

区役所(都市計画)・不動産営業・住宅ローンテックの経験など、住宅不動産の実務に精通した上でのDX支援により、営業の質とスピードの向上に貢献します。

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