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Mybestpro Interview

商品やサービスにじかに触れられるイベントで、企業と顧客の深いコミュニケーションを創造

イベントプロモーション企画制作の専門家

唐澤一生

唐澤一生 からさわいっせい

#chapter1

イベントの企画、会場手配、進行運営、キャスティング、事務局など幅広く対応

 「新商品の発表会や新作を紹介する展示会、試供品を配布するサンプリング、新アイテムの認知拡大を図るポップアップストアなど、顧客との接点づくりをお手伝いします」

 そう語るのは、「シグネット」代表の唐澤一生さん。各種イベントを手掛け、化粧品や家電、飲料、ゲームソフトといった商品のほか、テーマパーク、スポーツ、商業施設の集客など、多様なモノ・コトをテーマに扱います。

 「展示会のブース出展のプランニングは勿論、各種クライアントのPOPUPイベントやサンプリング。PR案件としては、航空会社の就航式典や家電メーカーの新製品発表会等もお手伝いさせていただいております。
 コーヒーマシンの新製品プロモーションでは、カフェに協力を仰ぎ、マシンで入れたコーヒーを来店者に実際に味わってもらうとともに、オリジナルメニューも提供。サーキットを活用した自動車メーカーのブランディングでは、ブースの造作やレーシングカーの展示、VIPのアテンドも行いました。
 また、SNSインフルエンサーのマネジメントとして、SNSマーケティングとは異なる視点で、クライアントと長期契約をしているインフルエンサーの管理事務局業務も長年担当しています」

 唐澤さんのもとでは、会場の用意や当日の進行運営、出演者のキャスティング、カメラマンやスタイリストの手配、音楽や映像素材の提供なども含めてフォロー。長期的なキャンペーンであれば事務局の役割も請け負います。

 「SNS広告は手軽かつ広くアプローチできますが、あくまで画面上のもの。製品やサービスにじかに触れてもらう機会や対面での説明は、デジタル化が進むからこそ、ますます重要になっていくはずです。リアルな催しは、お会いできる人数は限られますが、圧倒的に深いコミュニケーションができるのではないでしょうか」

#chapter2

俳優志望から起業を見据え、営業やマネジメントなどさまざまな職種を経験

 唐澤さんは俳優を志し、高校卒業後に上京。養成所に通ったり自主公演を開いたり、演劇に打ち込みます。しかし、次第に表舞台に立つよりもサポートする側に向いているのではと感じるように。24歳で印刷会社の営業職に就きました。

 「私の周りには、努力をしているのに日の目を見ない俳優仲間がたくさんいました。頑張っている人たちを世の中に出すために自分で事業を立ち上げることを目指し、多方面に働きかける営業力が必要だと考えたのです。社会経験も乏しかったため、就職した当初は失敗の連続でした。それでも3年ほど、がむしゃらに働きました」

 その後も起業を見据えて芸能事務所のマネジャーなど、さまざまな職種を経験。30歳になるころに、現職につながるイベント制作の会社に転職しました。

 「マネジメントをしたいなら、制作ができたほうがいいというアドバイスをもらったんです。遅いスタートだと自覚していたので、会社に泊まり込んで仕事を覚えるつもりで、寝袋持参で入社しました」

 約10年間の勤務で、クライアント対応やプロデュース、現場のオペレーションなどに従事し、大阪支社への転勤や大手広告代理店への出向も経験。調整業務や進捗管理、創作、演出と、幅広い実務力を身に付けた唐澤さんは、40歳を機に独立しました。

 「どんな場面でも、会社の名前や立場を利用せず、私という人間を求めてもらうことを心掛けてきました。ありがたいことに、開業後も多くの方に声を掛けていただき、今があります」

#chapter3

豊富な経験と学生インターンの柔軟な発想を組み合わせ、訴求力をアップ

 「皆さん、学生時代に文化祭で模擬店を出したり、催し物を考えたりした経験があるでしょう。基本的には当方がやっていることは同じと言えます。特別な資格や免許はいりませんが、勿論、プロとして取り組むためにはノウハウやスキルが必要です。そしてなにより、一人ではできない業務ですので、各種お取引さまに対して、人として誠実であることが大前提。必要とされる人間力を備えた上で、実践的なスキルを磨いていかなければなりません」

 スタッフや連携先を増やして体制を拡充することで、体験という価値を創造し、クライアントのビジネスを後押ししていきたいと、唐澤さんは話します。

 「学生インターンも在籍し、イベントのアイデア出しにも関わってもらっています。私の経験上、狙うターゲット層は20代前半であることが多いです。彼らの柔軟な発想と当方の知見を組み合わせれば、訴求力の高いプロモーションが実現できるのではと考えています。また、PR会社さんや造作会社さんも、企画立案から実行まで統括できる当方と組むことで、受注できる案件の幅が広がるのではないでしょうか」

 今後は、発信力やアピール力の一助となるタレントやインフルエンサーのエージェント業務を担うことも構想しています。

 「社名は、『白鳥のひな』という意味です。私どもが携わる商品やサービスの多くは、産まれて間もないひなのようなもの。大きく美しく成長して羽ばたいていけるようにという思いを込めています。私が20代の頃に描いた、可能性を秘めた人を飛躍させるという夢もまた、ひなから白鳥に育てていきたいですね」

(取材年月:2024年3月)

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専門家プロフィール

唐澤一生

イベントプロモーション企画制作の専門家

唐澤一生プロ

イベントプロモーション企画制作

株式会社シグネット

企画制作に加え、会場手配、進行運営、タレントやインフルエンサーのキャスティングなどトータルで対応可能。学生インターンの柔軟な発想も活用しながら、訴求力の高いイベントや展示会を実現します。

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