エグゼクティブの体と心を整えるヘルスコーチ秋田邦彦

エグゼクティブの体と心を整えるヘルスコーチ

秋田邦彦

アメリカの予防医学に基づいたエグゼクティブ向けのヘルスコーチング

　「集中力が続かない」「持久力が落ちてきた」など、年を重ねて仕事のパフォーマンス低下を感じる経営者は多いでしょう。世田谷区で「スリジエ下北沢せいたい院」を営む秋田邦彦さんは、エグゼクティブ向けのヘルスコーチングを提供しています。

　「ヘルスコーチング」は、米国のヘルスケア会社、エレベイズ・ヘルスの設立者のDr.ジョーンズ氏が、予防医学に基づいて開発したプログラムで、世界のエグゼクティブから支持を集めています。秋田さんは、同社認定のヘルスコーチとして、栄養学や睡眠、運動、心理学など科学的根拠に基づいてサポートします。

　まずは、予防医学の問診票がベースのヒアリングシートで、〝寝付けない〟〝体力がない〟などの項目を5段階で自己評価してもらいます。予防医学のエビデンスに基づき、不調の原因を分析し、体の状態に応じた改善プログラムを提案します。

　その後、月2回のオンラインセッションで、食生活や運動、心理面などの指導を行い、心身を整えていきます。
　「人の体は細胞から成り、常に新しい細胞に入れ替わっています。薬などに頼らず、体に良質な食材の摂取や、適度な運動などにより、体を内側から改善していきます」と秋田さん。

　半年後に再度ヒアリングシートに答え、数値改善が確認できれば終了。改善が見られない場合は、最大6カ月の延長が無料です。
　「セッションを経て、『疲れが残らなくなった』『よく眠れる』などとよく言われます。体の調子が整うと、マインドセットも前向きになります。経営者のみならず、従業員の福利厚生としてもご利用いただけます」

不調改善にとどまらず、その先の「なりたい自分」をかなえるまで伴走

　秋田さんは、2022年からヘルスコーチとして活動し、40代～60代を中心にこれまで100人以上の健康分析を行ってきました。
　「『自分で変えよう』と本気で取り組めるかが結果を左右するので、プログラム作成にあたり、ご本人の意思を確認します。また、不調を単にゼロにするのではなく、その先の〝やりたいこと〟や〝なりたい自分〟をお聞きし、目標達成まで伴走します」

　一方で、「無理をしないこと」も続けるコツと強調します。
　「体づくりは、持続することが重要です。負担を感じればストレスになるので、進捗を見ながら、ベターな方法をアドバイスします。プログラムは、脳科学に基づいて習慣化させ、ご自身で体の状態をキープできるようにします」

　ある50代の女性は、高齢者の役に立ちたいと志を持って介護職に就いたものの、人手不足から忙殺され、毎日眠れないと相談に訪れました。
　「主に食生活にアプローチしたプログラムに取り組んだところ、1カ月後には目の輝きが変わりました。さらには、もともと勉強しておられた介護エステを、施設長にかけあってサービスに加えたと聞きました。ご本人からも『よく眠れるようになり、いろいろなことに挑戦できるようになった』との声をいただきました」

　利用者の変化を実感したときがやりがいと話します。
　「最初はどんよりとしていた表情が、イキイキと明るくなる様子を目にするとうれしいですね。セッションはオンラインですが、直接お礼をと会いに来られた方もおられます」

自身も不調に悩み、エンジニアから転身。健康寿命を延ばし、社会に貢献したい

　独立以前は、30年以上にわたり、大手IT企業でインフラを支えるハードウェア開発に従事していた秋田さん。
　「トラブルが起きれば、夜中でも駆けつける生活に、ストレスが続き、不眠症や慢性疲労などに悩まされてきました。体の不調から、早期退職し、整体院などあちこち通いました」

　同じように不調に悩む人をサポートしたいと考え、手技療法の一つ、オステオパシーを学び、2020年に「スリジエ下北沢整体院」を開院しました（2023年10月「スリジエ下北沢せいたい院」に改名）。
　「退職後も、自分の体調はなかなか良くならず、コロナ禍で整体院に代わるオンラインサービスを模索する中で、ヘルスコーチングに出合いました。もとが理系なので、エビデンスに基づいた分析方法に魅力を感じました」

　自身でコーチング内容を実践し、改善を実感したことから、ヘルスコーチの事業をスタート。ほかに、整体院や気功・太極拳教室、障害を持つ子どもを支援する団体「IMA Hub（イマハブ）」の設立と、健康サポートを軸に幅広く活動しています。
　「人生100年時代には、健康寿命を延ばすことが重要です。整体院では、70歳以上の方に1回1000円で施術を行うなど、健康を維持するお手伝いを通して、地域や社会に貢献したいですね」

　経営者に向けては、こうメッセージを送ります。
　「日本経済が不透明な時代にあって、経営者の方々の日々の努力が実り、日本を元気にしてほしいという思いがあります。今こそ、ご自身の健康に投資し、未来への活力を高めましょう」

（取材年月：2024年8月）

ヘルスコーチングで心身を整え、ビジネスを前に進める力を導く

アメリカの予防医学に基づいたエグゼクティブ向けのヘルスコーチング

不調改善にとどまらず、その先の「なりたい自分」をかなえるまで伴走

自身も不調に悩み、エンジニアから転身。健康寿命を延ばし、社会に貢献したい

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