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日本の国際競争力を高めるべく、中堅・中小企業のDX推進をサポート

中堅・中小企業に特化したDXのコンサルタント

高橋優太

高橋優太 たかはしゆうた

#chapter1

売り上げ増、コスト削減、属人化の解消などを通じてビジネスを変革

 「DX(デジタルトランスフォーメーション)は大企業だけのもではありません。テクノロジーを活用して品質の安定化や生産性の向上を図り、競争力を高めることは、中堅・中小企業の存続、発展においても欠かせない要素です」

 そう語るのは、「アスナビス」代表の高橋優太さん。「DXに取り組みたいが、資金も人材も持ち合わせていない」「何から手を付けたらよいか分からない」と悩む経営者、社内のDX推進担当に寄り添い、ビジネスの変革をトータルで支援しています。

 「社会でDXを推進できる人材は未だ限られており、その需給ギャップからDX推進コンサルタントを活用するには1カ月当たり数百万円の費用を要することも珍しくありません。当方は中堅・中小企業の負担を軽減するために安価定額制を採用。高いスキルを持ったIT人材が現状調査を行うとともに、お客さまの将来ビジョン、資金や人材の制約なども踏まえたうえでDXを実現してまいります。実務に即したツールの選定、またはシステムの開発、実装に向けた資金調達、事業パートナーとの連携などもお手伝いします」

 製造、サービス、建設、不動産、飲食業など、20を超える業種をサポート。クライアントの「あるべき姿」を明確にすることで、「売り上げアップ」「人件費・材料費などのコスト削減」「業務の属人化の解消」などをかなえています。

 顧客満足度も高く、高橋さんの力添えで自社の課題を解決したクライアントから「報酬を上げなくていいの?」と確認されることもあるとか。
 「当初は私どもに懐疑的であっても、営業収益の増加など手応えを得て笑顔になるのが印象的です。余裕が生まれることと、自社でもITリテラシーが高まっていくなかで、お客さまの方から別途ITツールを導入したいといった提案が出て、さらなる成果につながるという好循環が生まれています」

#chapter2

泥臭く、アナログな現状調査で、クライアント企業の課題の本質をつかむ

 高橋さんがコンサルティングで心掛けているのは、課題の本質をつかむこと。重視しているのが、綿密な現状調査です。

 「課題を浮き彫りにしないままデジタル化を進めても成果は現れず、高い費用を払ったものの、むしろ仕事量が増えて逆効果となる場合があります。当社では、従業員の現状業務内容の詳細、勤務時間や製造コストなどを明らかににしてから、本丸である作業工程の見直しに入ります。現状把握のためには製造設備の下に潜り込むぐらいの勢いが必要で、着実に成果を出していくには、皆さまの想像以上に泥臭く、アナログなんですよ」

 製造業のDXでは、オーダーメードによる半自動加工システムの導入や稼働状況の見える化により、工数削減や稼働率の向上を実現。加えて、システムを商品化して他社に提供することで、新たな事業の柱を立てるに至りました。

 「ベテランの勘や経験に頼ってきた現場に対しては、判断基準を明確化し、誰もが作業できるようシステムに落とし込んで標準化します。ノウハウの蓄積にはAI(人工知能)が有効ですが、費用面などから難しい場合は動画マニュアルの作成などをフォローすることもあります。要は手段そのものが重要ではなく、費用対効果を最大にする最適な手段を選定することが重要です」

 小売業では、セレクトショップでの試着予約や問い合わせ対応、決済などをオンライン化。スムーズな購買プロセスと、広告による新規顧客の獲得で利益を上げています。

高橋優太 たかはしゆうた

#chapter3

大手電機メーカー、コンサル会社を経て起業。デジタル技術の恩恵を世界に

 高橋さんは国立津山工業高等専門学校にて工学を学び、更に大学に編入し経営学を学んでいます。社会人として大手電機メーカーに入社した後はエンジニアとして勤め、中国での工場立ち上げなどに従事します。

 「当時は反日デモや日本製品の不買運動などが巻き起こっていた時期。現地従業員の反感も強く大変でしたが、苦慮を重ね、最後は現場からも改善提案が出てくるような風土になっていきました。若手でスキルらしいスキルもなかったので根性で乗り切るしかありませんでしたが、おかげで、へこたれない精神力が鍛えられました」

 しかし、苦労して操業にこぎつけたものの、工場はその後撤退することに。無力感に打ちひしがれる中で、自分自身にも経営の視座が足りないことを痛感し、事業改革や業務改革の実務を経験するため、コンサルティングファームに転職。大企業の業務改革プロジェクトなどに携わるうち「国内の約99%を占める中小企業を元気にすることで、日本の国際競争力を高めることができる」との思いを強め、起業しました。

 「独立を決めたとき、コンサルタント仲間など多くの人たちが私の信念に賛同し、集まってくれたのがうれしかったですね」

 高橋さんは筑波大学発のベンチャー会社の代表も兼務。AIを活用した野菜の生育管理や収量増加など、農業の変革に向けて研究を進めるとともに、再生エネルギーの分野でもAIを活用したシステム開発に着手しています。

 「今後は日本にとどまらず、海外企業の支援も手掛けたいと考えています。東南アジアなどの発展途上国でDX化を展開し、デジタル技術の恩恵を世界の経営者たちに浸透させるのが夢です」

(取材年月:2024年5月)

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高橋優太

中堅・中小企業に特化したDXのコンサルタント

高橋優太プロ

コンサルタント

アスナビス株式会社

綿密な現状調査で課題の本質をつかみ、売上増やコスト削減、属人化の解消等を実現。月額29.5万円と、IT人材の自社確保より安価で高スキルのDX推進人材が企業様の「あるべき姿」を叶えるDXを実現致します。

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