法律のプロ
山本啓司
Mybestpro Interview
法律のプロ
山本啓司
#chapter1
徳島市内を南北に走る、徳島の交通の大動脈・国道11号。昼夜を問わず車が行き交うその賑やかな道路に面したビルにオフィスを構える『城東法律事務所』は、交通事故や負債、相続など、法律に関する問題に広く携わっています。
ここの代表を務める山本啓司さんは、自身も弁護士として日々寄せられる悩み事の解決にあたっています。「法律というのは、それによって物事をきっちりと判断できるとても論理的な存在だと思います。そんな法律に魅力を感じて法律に関する仕事を志したのですが、一口に法律に関する仕事といっても、裁判官や大学での法律研究など様々なものがあります。しかしその中でも弁護士を選んだのは、実社会で暮らす人たちに寄り添い、その人たちのために法律の知識を役立てることができると思ったからです」
また山本さんは、「なんでも相談できてきちんと答えを出せる、“街の弁護士”としての頼れる存在を目指したい」とも語ります。事実、弁護士としての活動を始めてから今日まで、大学での授業では経験できなかった多様なケースの相談に向き合うことができたそうです。かつての相談者から紹介を受けたという人が依頼を持ち込むことも多いそうで、そんな時には目の前の相談者だけでなく、紹介してくれた人の顔も思い浮かべながら、みんなが笑顔になれる最善の解決方法を探っていくのだと教えてくれました。
#chapter2
世の中で離婚件数が増えていることを受けてか、山本さんのもとに持ち込まれる離婚相談もここ最近増え続けています。「一昔前であれば、離婚に踏み切れる女性は、離婚後に収入を得ることができる資格を持っている、たとえば看護師などが多かったように思います。今は多くの女性が資格にかかわらず離婚を考えるようになっており、そういう意味では女性が強い世の中になったと言えるかもしれませんね。反対に男性は離婚後の子供との面会交流を多く求めるようになり、父親と子供との距離に変化が生じていることを感じさせます」
離婚問題を扱う上で山本さんは、法律に加えて感情の面にも気を配るよう注意しているといいます。「特に離婚問題は法律論だけでなく感情が先走ってしまう面もありますから、相談者さんの話をしっかり聞いて、相談の背景だけでなくその方の考え方そのものも肌で理解する必要があると思っています。でも、だからといって感情にまかせて無理な裁判をすすめてはいけません。あくまで感情を理解しながらも、裁判の基準としてはこうですよ、という事実を伝えることも必要です。
見通しのない所に相談者さんを放り出すのは、弁護士としてとても無責任な行動と言えるでしょう」。また同様に無視できないのが、間に立たされる子供の心境だ、とも山本さんは続けます。中には離婚後に親との定期的な面会を嫌がる子もいるそうで、夫婦間の微妙な変化にさらされる子供のストレスにも配慮が必要なのだといいます。
#chapter3
弁護士としての山本さんのモットーは、“どんな分野の相談であっても全力で取り組むこと”。たとえそれが専門性の高い分野であっても、ひるむことなくチャレンジして新たな経験と能力を身につけていく…それが、前述の“街の弁護士として頼れる存在”への道だと考えているからです。
「労使関係の争いなどもそのひとつですね。徳島には親から会社を引き継いだ経営者も多くいますが、たとえば特定の従業員を解雇したい時などで労使関係のトラブルが起きた時に、“自分のやり方で解決しよう”と考えるのは危険なこともあります。相手から法律に基づいた知識を持ち出されると不利になってしまうケースに発展しかねませんし、解決できたとしてももっとスムーズな方法があったかもしれません。理由のない解雇が会社にどれだけのリスクを背負わせることになるかを、しっかりと考える必要があるのです」。もちろん山本さんが味方するのは、経営者に限った話ではありません。従業員からの相談にも親身になって応じるなど、日常の様々な場面で法律を活かしてほしいと話します。
人々に頼られる弁護士は、体が資本。そう考える山本さんは、自宅からオフィスまでの自転車通勤を心がけ、時間を見つけてはプールで体を鍛えているそうです。普段から健康管理に気を使っているその姿からは、「これからも人の役に立ち続けたい」という情熱が伝わってきます。
(取材年月:2015年7月)
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法律の魅力は、論理的であること。その知識と経験に相談者の気持ちを理解するというプロセスを加え、信頼関係を築いた上でより良い解決に向かえるようサポートします。
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