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子どもに寄り添ったサッカー指導で自分や仲間を信じる力を養い、パフォーマンスを開花

園児から小学生までを対象としたサッカー指導の専門家

吉田太郎

吉田太郎 よしだたろう
吉田太郎 よしだたろう

#chapter1

プロ志望など競技性を高める育成コースと、基礎から学ぶスクールコースを展開

 「子どもが、サッカーがうまくなりたい、楽しみたいという場合、目標に適した練習環境や本人の希望をくみ取るコーチに巡り会えるかどうかで、その後のサッカー人生が大きく変わると考えています。当方では指導ライセンス取得者、元JリーガーやJクラブの下部組織の元選手らがそろい、多様なプログラムを展開しています」

 そう語るのは、大阪府吹田市でサッカークラブ「フィオーレ大阪吹田FC」を運営する「SPORTS JAM MANAGEMENT」代表の吉田太郎さん。クラブ専用の人工芝で整備されたコートには園児から小学6年生まで約120人の生徒が集い、汗を流しています。

 「みんなで同じ方向を向き、志を一つにしてプレーする中で、自分を信じ、仲間を信じる気持ちを育みます。クラブ名の『フィオーレ』はイタリア語で花という意味があり、本気でプロになりたい子も、スポーツとしてサッカーに親しみたい子も、伸び伸びとパフォーマンスを開花できるようにサポートしています」

 吉田さんのもとでは、育成コースとスクールコースを用意。育成コースは、プロ志望などサッカーの競技性を突き詰めたい子が対象で、主に週末の対外試合に向けた練習を行っています。スクールコースは基礎的な技術を身につけます。

 「主役は子どもたちなので、子どもの夢や保護者のニーズに応える体制作りをしています。長年蓄積してきたノウハウをもとにトレーニングメニューを組み、今何が必要なのかを熟慮して、1番良いものを提供するようにしています」

#chapter2

大学在学中に起業してクラブを発足し、Jリーガーも認めるサッカー指導者へ

 小学1年生でサッカーを始めた吉田さん。起業したのは2001年、大学在学中のことでした。
 「ずっとプロを目指していましたが、力不足で断念しました。ただサッカーへの情熱が消えることはなく、何か関連した仕事ができないかと考え自分のクラブを立ち上げることにしました」

 現在はベテランコーチとして活躍する吉田さんですが、クラブを開設した当初は苦労もあったと振り返ります。
 「指導経験が浅かった最初の5年間くらいは、子どもたちが何を求め、保護者から何を期待されているのかを把握するのに苦心しましたね。当時のスタッフの支えや、保護者の方の温かい応援もあり、スキルを磨くことができました」

 今では地域から信頼され、大会でも勝ち星を挙げています。
「当方では大きな広告を出すことはほぼなく、9割の子どもは既に通っている保護者の口コミで入会しています。チームとしては、大阪の大会でコンスタントに上位の成績を残せるようになりました」

 子どもたちの可能性を引き出し、チームワークを高めてきた吉田さん。2024年4月からは自身のクラブに加えて、ガンバ大阪所属の倉田秋選手のアカデミーでも指導や運営を担当しています。「僕自身も子どものころから吹田にホームがあるガンバ大阪で10番をつけられるような選手になりたいと思っていましたが、力不足でプロ選手にはなれませんでした。でも、いまは、そのガンバ大阪で10番をつける倉田選手にプロの指導者として認めてもらえ、自分の頑張りが報われた感慨があります」

吉田太郎 よしだたろう

#chapter3

大切なのは子どもの成長を見守る姿勢。保護者と二人三脚で子育てに携わる

 起業してから二十余年にわたり、数多くの子どもを迎え入れてきた吉田さん。サッカーだけでなく、子どもを取り巻く状況にも関心を寄せています。

 「今はさまざまな子育ての情報があってスマホですぐに調べることができますが、子どもそれぞれに個性があり、すぐには出ない答えもあります。結果だけを追い求めて急いで子どもを育てなくてもいいし、その子らしさを見守ってあげることが今の時代に必要ではないかと思います。子どもの成長を待つ大切さを、保護者や社会に対して発信していくことも僕たちの役割だと心得ています」

 例えば筋肉や骨が未発達の時期に、激しい動きで体に負担をかけるのではなく、運動を通じて体の使い方を覚えることも重要。保護者や指導者が子どものペースに合わせることで、子どもが無理なく安心して活動できると言います。

 「保護者は一緒に子育てする仲間」という姿勢で、礼儀やマナーも重視している吉田さん。「恥ずかしがり屋だった子が、クラブに通ううちに積極的にあいさつができるようになった」など、保護者からは子どもの成長を喜ぶ声も寄せられるそうです。

 「当方ではサッカーのテクニックはもちろん、生きていく上で土台となる人間性を培うことも心掛けています。トレーニングを重ねて、技術的にできることが増えると自信が湧きます。自信が芽生えると考え方もしっかりしてきて、話す内容も変わってきます。お子さんの前向きで健やかな変化を、保護者の皆さんに感じてもらえたらうれしいですね」

(取材年月:2024年10月)

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吉田太郎

園児から小学生までを対象としたサッカー指導の専門家

吉田太郎プロ

サッカー指導者

SPORTS JAM MANAGEMENT

園児から小学生までを対象に、サッカーの技術を伸ばし、競技の楽しさを伝える。元プロ経験者を含むスタッフが、子どもの思いや成長に寄り添った練習法を提案。

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