食を通して暮らしの在り方を見つめ直す食養生のプロ
津嘉山朝則
Mybestpro Interview
食を通して暮らしの在り方を見つめ直す食養生のプロ
津嘉山朝則
#chapter1
「笑顔と健康は我が家の食卓から」をキャッチフレーズに掲げ、食を通して心と体、そして暮らしの在り方を見つめ直す「癒がふ家(ゆがふや)」。沖縄県中城村の食育サロンを拠点に、発酵食材を使った食品づくりや食育講座、料理教室、健康に関する生活相談など、幅広い活動を行っています。
「長寿県・沖縄のイメージが変化しつつある今だからこそ、先人たちの知恵や地域に根ざした食文化に目を向けたいと考えています。当サロンでは、沖縄の自然の恵みや琉球料理に息づく『医食同源』の考え方を、日々の食卓に生かすヒントとしてお伝えしています」
そう語るのは、国際中医薬膳師の津嘉山朝則さん。20年以上にわたり、健康サロンや玄米菜食レストランの運営など「健康」をテーマに事業を展開し、沖縄ならではの食文化と向き合ってきました。
沖縄県内各地の学校や公共施設を訪れ、幅広い世代に向けて、近年の食生活の傾向や食品添加物に関する基礎知識などを分かりやすく紹介。講座やワークショップはオンラインでも開催しています。2019年からは、琉球料理伝承人である妻・恵子さんとともに、「元気ごはん塾」「アットホーム料理教室」「親子料理教室」など少人数制の料理教室にも力を注いでいます。
さらに2025年からは、生成AIを活用したセルフチェックの仕組みも導入。AI機器「サードアイ」を用いて日常の状態を整理・可視化し、生活習慣を見直す“気づき”へとつなげています。
#chapter2
沖縄生まれの津嘉山さんは、工業高校を卒業後、バブル景気に沸く大阪へ渡り、土建業の職人として社会人生活をスタート。現場で経験を積み、現場監督、役員を経て経営者へと歩みを進めるなど、時代の波の中で挑戦を重ねてきました。
人生の転機となったのは、父親の病でした。闘病を支えるため地元へ戻り、家族と向き合う時間の中で、「生きるうえで本当に大切なものは何か」を深く考えるようになります。
「父との時間を通して、食事の大切さを痛感しました。体は日々の食卓でつくられている。真の健康は、特別なものではなく我が家の食卓から始まるのだと気づいたのです」
その実感は、「日常の食卓こそが命を支える基盤である」という確かな信念へと変わりました。試行錯誤を重ねて培った食の知見を、より多くの人へ届けたい――。その思いから、菜食レストランでのメニュー提供、発酵食材を使った手作り食品の販売、食育活動へと活動の幅を広げていきます。
歩みをさらに深めたのが、琉球料理の価値を国内外へ発信してきた妻・恵子さんとの協働でした。
「琉球料理は沖縄料理の原点。かつて長寿国といわれた時代の食習慣には、現代を生きる私たちの健康を支えるヒントがあるはずです。地元の恵みを生かし、伝統的な調理法を土台に、今の暮らしに寄り添う形で未来へつないでいく。それが私たち二人の共通のテーマです」
#chapter3
食養生と琉球料理の啓蒙を続けるなかで、「一人一人の体質や特性に寄り添った提案を届けたい」と模索してきた津嘉山さん。「まずは自身の状態を客観的に知ることが、意識改革の第一歩」と、より個人に目を向けたセルフチェックの充実に努めています。
「対話と合わせて、心身のコンディションを多角的に捉えるために、量子理論の考え方を参考にしたAI機器を活用しています。得られた情報を整理し、状態把握の目安として分かりやすく可視化することで、生活を見直す道しるべとなるでしょう」
サロンでは、個別の要望に応じてマンツーマンの生活指導とセッションを行う「いのちの学校」などの取り組みも実施。気づきをベースに、生活習慣の見直しとオーダーメードの薬膳レシピづくりに役立てるなど、夫妻ならではの丁寧な伴走で暮らしの質の向上を後押ししています。
「将来的には、沖縄の自然と食文化を生かし、県内外の人に癒やしの時間を届けたいと考えています。誰もが行きたい場所へ足を運び、食べたいものを食べられる幸せをかみしめながら、自分らしい日々を送ってほしいですね」
津嘉山さんが、食卓や料理教室で必ず口にする言葉は「おいしそう」「おいしい」「おいしかった」。
「自然の命をいただく感謝と祈り、そして家族を思う心を言葉に乗せることで、その一皿はあなたを支える力へと変わるでしょう。食養生は決して難しいものではありません。できることから一緒に始めてみませんか」
(取材年月:2026年2月)
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Profile
食を通して暮らしの在り方を見つめ直す食養生のプロ
津嘉山朝則プロ
国際中医薬膳師
癒がふ家(ゆがふや)
沖縄の伝統食文化と養生の知恵をもとに、発酵食と個別相談を通して、暮らしの質を整える食習慣づくりをご提案するプライベートサロンです。
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