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人と人を結ぶ「絆」を大切に、アパート・マンションの改修や長期修繕計画の策定に貢献

先々を見通したアパートの大規模修繕・計画作成を手掛けるプロ

赤嶺雄一郎

赤嶺雄一郎 あかみねゆういちろう
赤嶺雄一郎 あかみねゆういちろう

#chapter1

先々まで見通した綿密なプランニングで、トラブルを未然に防ぐ「予防保全」を提案

 「台風銀座」と呼ばれるほど、毎年数多くの台風に見舞われる沖縄県。高温多湿に加え、傷みやさびの原因となる潮風にさらされるアパート・マンションの改修や長期修繕計画の策定を得意とするのは「タイズリフォーム」の代表・赤嶺雄一郎さんです。

 「集合住宅の多くは強固な鉄筋コンクリート構造ですが、年月を経ると鉄筋が腐蝕して外壁が剥落したり、漏水事故が発生することがあります。大規模な修繕はおよそ12~15年ごとが目安。経年劣化による事故を未然に防ぐ予防保全を実施することが私たちの役割です」

 工事は、外壁の塗装やシーリングの打ち替え、屋上やバルコニーの防水といった外装に加え、電気・給排水管・ガス管の取り換えなどの設備部分まで多岐にわたります。
 修繕項目が多くなると、重要になるのは「計画性」だと赤嶺さんは言います。

 「電気や給排水管といったインフラ関係は、通常であれば建物本体の後に手入れのタイミングがきます。ですが、建物のメンテナンスをおろそかにしていると、そのしわ寄せが設備の修繕周期と重なり、一度に大きなお金が掛かってしまうのです」

 予防保全に対し、何か起きてからの対処は事後保全と言われます。気づいた時にはダメージが深刻で、必要以上にコストを要する可能性があると指摘します。
 「そうした事態を招かないよう、当社では工事をご依頼いただいたお客さまに対し、希望に応じて長期修繕計画や資金計画表を作成しています。その場しのぎではなく、先々まで見通した費用対効果の高いプランをご提案したいからです」

#chapter2

注目を集めた分譲マンションの大規模修繕。無事に完工した経験が原点

 赤嶺さんは大学の建築学科を卒業後、父が営んでいた建築設計事務所に就職。新築やリフォームのイロハを学んだ後、全国展開する分譲マンションの管理会社に移ります。

 「今では、マンションを購入すると将来の大規模修繕工事を見越した適正な修繕積立金を月々支払うのが一般的になりましたが、当時の沖縄のマンションでは積立金の設定額は非常に低いものでした。そんな中にあって、管理会社と管理組合が計画的に策定した、県内では先駆けとなる大規模修繕工事を担当することになりました」

 物件は築15年目、80戸の大型マンションで、赤嶺さんは技術営業課長としてプロジェクトを先導。工種は足場の組立から始まり、外壁の補修や塗装、屋上やバルコニーの防水、EVの扉枠や各種配管等の鉄部塗装等を実施。工期は半年に及び、地元のメディアからも注目されたそうです。
 「先鞭をつける責任の重さを感じました。協力業者さんが懸命に働いてくれ、最後は感極まりました。この経験が私の原点となっています」

 施工中の居住者や近隣への配慮に加え、適切に保守管理することの重要性を訴える赤嶺さんの熱意が伝わり、完工の説明会では涙する住民もいたと振り返ります。
 「現場経験を重ねるほどに、私達の使命は建物という単なる『箱』を直すのではなく、オーナー様や、そこに住まう人の財産を守ることだと思いました。工事はこうあるべき、お客さまとのつながりはこうあるべきだという理想が出てきたんです。紆余曲折を経て、この信念を共有できる仲間と会社を立ち上げることにしました」
 2019年6月21日、「絆」を意味する「タイズ」を社名に掲げスタートを切りました。

赤嶺雄一郎 あかみねゆういちろう

#chapter3

定期点検の保証サービスを用意するほか、メンテナンスの重要性を伝えるセミナーも開催

 赤嶺さんが大切にしている絆。それが具現化されているのが同社の保証制度です。
 「私どもでは、『無償定期アフターサービス点検』をご用意しています。せっかくの保証書も、実践がなければただの紙切れ同然です。お客さまから何か言われて動くのではなく、所定の時期が到来したら、自分たちから赴き、『あら探しする』ということを徹底しています」

 他にも、赤嶺さんのもとでは新たな取り組みを展開しています。その一つがセミナーです。2022年7月に、「建物劣化のメカニズムや正しい維持管理手法」をテーマに第1回を開催。コロナ禍の中、告知2日目には定員を超える反響があったとか。
 「建物の老朽化や、それを防ぐためのメンテナンスに対する関心を高めてもらうことが一番の目的です。大変好評だったため、今後も定期的に開催していきます」

 また、メインに据えてきた外装工事に加え、内装を手掛けることも増えています。「これまで『中も一緒に見て』というお客様からのお声に適宜応えてきましたが、今後はより一層内容を充実させるため、業務を本格化させていきます」

 顧客からの要望に柔軟に対応している赤嶺さん。「工事のプロとして知識を養い、技術を磨くための自己研さんを欠かさない」をモットーに、従業員の資格取得も推奨しています。

 「スタッフ、そして私自身も成長を続け、お客さまに喜んでいただける仕事をすることで結んだご縁を深める。残りの人生は、この『タイズイズム』への共感を広めるためにがんばっていきたいですね」

(取材年月:2022年7月)

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赤嶺雄一郎

先々を見通したアパートの大規模修繕・計画作成を手掛けるプロ

赤嶺雄一郎プロ

一級建築士

株式会社タイズリフォーム

共同住宅の修繕・メンテナンスに長年携わった経験を基にした工事が強み。10年、20年といった長期スパンでの修繕計画の作成も実績豊富。社員、協力会社、顧客との「絆」を重視し、ソフト面への心配りも忘れない。

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