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沖縄の美しい海を主役にした波レジンアートを通して、すてきな思い出作りお手伝い

沖縄の優しい海を波レジンアートで表現するプロ

藤原真

藤原真 ふじわらまこと
藤原真 ふじわらまこと

#chapter1

レジンアートの体験レッスンを開催し、オリジナル作品も販売

 「波レジンアートの主役は沖縄の美しい海です。深みの青と淡いエメラルドグリーンの色合いを大切に、優しい波を表現しています」

 そう話すのは、「OKINAWA・RESIN」代表の藤原真さん。「アートのある暮らし」をコンセプトに、波レジンアートの体験レッスンやオリジナル作品の販売を行っています。

 「制作に使うのは、主剤と硬化剤の二つの液を固める樹脂製のエポキシレジンで、耐久性に優れ、透明度が高いのが特徴です。沖縄のサンゴ砂や白砂を使用し、まばゆい白浜を再現。海の部分はラメ入りのレジンで輝きを表現し、沖縄の穏やかな波と奥行きのあるビーチを描き出します。体験レッスンでは複数のサイズや形状を用意しており、他にはない『沖縄の優しい波の海』を作っていただけます。オリジナル作品は、リビングや寝室など飾る場所に合わせたインテリアとしてご利用いただけるよう、ご希望に応じたサイズ感や質感で制作いたします。お客さまだけの特別なレジンアートをお届けしますので、ぜひご要望をお聞かせください」

 すてきな思い出を作ってほしいと、小さい子どもがいるファミリーの予約が入ったときは他の申し込みをストップし、周りや時間を気にせず制作に取り組めるように配慮しています。

 「レッスンでは分かりやすい動画を見ながら作り方を確認し、難しい波の部分は別の板で練習をしてから本番に進みます。お客さまから『今日は楽しかった!』という言葉をもらえることが、何よりの喜びです」

 SNSやホームページを見て県外から訪れる観光客に加えて、最近では県内の人が来店する機会も増えてきました。

 「神戸に住む娘さんに『故郷を感じてほしい』と購入されたお客さまもいて、自分が表現した沖縄の海を地元の方にも評価していただけたことを光栄に思いました。結婚や新築のお祝いに選んでいただくことも多いんですよ」

#chapter2

ホテルの広報としてホームページやチラシ制作を経験し、アートの道へ

 大阪出身の藤原さんは10代からホテル業界でキャリアを積み、広報としてホームページやチラシ、ポスターの制作を担当してきました。宴会部門では空間を演出することに興味をひかれ、インテリアデザインの勉強をスタート。パソコンで立体的な3Dデザインをするなど、本業のかたわら創作に没頭します。

 2018年、単身赴任で沖縄のホテルに着任。その後、コロナ禍により観光客が激減しましたが、いつか顧客が戻ることを信じ、新しいサービスの提供を模索していました。その中で、沖縄は雨が多い地域でありながら、屋内型のアクティビティーが少ないことに気づきます。

 「雨天でも旅行を満喫できるプランを考えていた折、アート好きの妻からすすめられたのがレジンアートでした。絵画とは違う創造性を見いだし、レジンクラフト協会の認定講師資格を取得し、スキルを磨きました」

 当初は2年で家族の元へ戻るつもりでしたが、沖縄の海という最高のモチーフに出会ったことを機にレジンアート作家の道へ。2023年の8月に店をオープンしました。

 「アートの世界で独立するなんて以前は夢物語だと思っていましたが、作家として順調に活動できたのはホテルマンの経験があったから。大阪人の商人魂と前職で培った提案力などを生かして、沖縄のホテルに作品を売り込み、SNSも集客につながっています」

 努力のかいがあって、藤原さんの作品はANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートや、シェラトン沖縄サンマリーナリゾートなどのホテルでも販売されています。

藤原真 ふじわらまこと

#chapter3

波レジンアートを広めて仲間を増やし、沖縄に移住したい人のサポートも展望

 独立して間もない頃は顧客の希望に合わせて自宅で体験教室を開いたり、ポップアップの催事に出店したりと活動していた藤原さん。その後、自分の店を構えます。店内には、打ち寄せる波を施した壁掛け時計や、ウミガメ、イルカなどを模したオブジェ、コースターやキーホルダーのような雑貨も展開。リピーターから「ヤシの木をモチーフにしたボードが欲しい」「時計にはイルカをあしらって欲しい」といったリクエストを受け、新たな着想を得ることも。観光客が少ない時期には自分の創作活動に力を入れ、オーダー品や個展の準備を進めます。

 「シーサーや琉球ガラス作りなどの定番レジャーと並ぶ存在になれるよう、波レジンアートを日常に取り入れる魅力を発信していきたいですね。私ひとりでは受けられるご依頼にも限りがあるので、一緒に作ってくれる仲間が増えることも期待しています」

 藤原さんの制作技術や営業手腕を参考にしたいと、若手のレジンアート作家が「OKINAWA・RESIN」を訪れることもあるそうです。

 「沖縄の自然にほれ込んで移住したものの、夢破れてこの地を去る人は少なくありません。これまでの失敗経験も含めて私が持つノウハウをお伝えし、沖縄で思い描く生活をかなえる指針作りもお手伝いできればと考えています」

(取材年月:2024年11月)

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藤原真

沖縄の優しい海を波レジンアートで表現するプロ

藤原真プロ

波レジンアート

株式会社OKINAWA・RESIN

レジンアートが日本にやってきて間もない頃から技術を磨き、顧客の要望に寄り添った表現力が強み。前職で培った営業力、チラシやポスター、HPの制作スキルを生かした発信力で顧客を順調に増やしている。

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