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経営者に伴走しながら、生産性向上など企業の成長をサポートするDX化を推進

経営者に伴走し業務効率化・DX推進を支援するプロ

佐藤康之

佐藤康之 さとうやすゆき
佐藤康之 さとうやすゆき

#chapter1

マーケティングや営業活動を効率化するITツールで売り上げアップに貢献

  「経営者さまに伴走しながら、生産性向上や人員配置の最適化をお手伝いします」と話すのは、「リテラス」(岡山市北区駅前町)代表で、経営コンサルタントの佐藤康之さん。

  市場調査や新規獲得を自動化するMA(マーケティングオートメーション)、SFA(セールスフォースオートメーション)などを用い、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進しています。

 例えば、BtoBで建築資材を販売している企業のケース。ネット通販等の台頭により新規顧客の開拓、売り上げの維持に悩まれていたと言います。佐藤さんは、現場の工事進捗に合わせて資材を供給できるという同社の強みを生かせるよう、ITシステムの開発に加えて、顧客・案件管理ツールを取り入れることに。
 「属人的だった営業データを集約し、同じ人員で、より多くの得意先や見込み客をフォローできるようにしました。絶妙のタイミングで提案してくれると顧客満足度が上がり、売り上げも増加しました」

 感覚的に行っていたマーケティングや営業活動を「見える化」することで、「ここの交渉で行き詰まっているのなら、こんなふうに話を持っていくのはどうか」など、リーダーが一人一人に的確な指導ができることも、ITツールの利点と説明する佐藤さん。

 これまで事業戦略の立案や会計システムの運用評価などで実務を重ね、ビジネスとIT双方の経験知を持っているのが強みです。

 「企業さまとシステム会社さんの間に立つのが私の役割です。マクロからミクロまで全体を見渡して、経営者さまが求める要件と、採用するシステムの整合性がとれているか、実装にあたりどのくらい投資すればいいのかなどをアドバイスします」

#chapter2

基幹システムの開発、IT監査などで実務を積み、コンサル業にも従事

 佐藤さんは、大学で情報工学を専攻。1992年に大手生命保険会社に就職し、基幹システムの開発に携わります。
 「ITの知見を深めるとともに、業務分析や効率化、標準化などのスキルを磨きました。また、会社の業務がどのように流れ、収益を生み出しているのかについて理解できました」

 新規事業の企画も手掛け、当時萌芽していたネットビジネスへの参入のため、ITベンチャー企業との業務提携などに奔走。新たなキャリアを求めて、2002年に大手シンクタンクへ。2001年のアメリカ同時多発テロを受けて注目されるようになった、BCP(事業継続計画)関連の新規ビジネスの立ち上げなどに手腕を発揮しました。

 「その後、監査法人トーマツ(現在の有限責任監査法人トーマツ)が岡山事務所にコンサルティング部門を立ち上げるにあたり転職しました。子どもの小学校入学を機に地元へのUターンを考えていた時に、素晴らしいご縁に恵まれました」

 当時、上場会社に財務の正確性を確保する内部統制報告を義務付けるJ-SOX法が成立。ITに関する知識を買われ、IT監査の主任を務めました。

 「J-SOX法により重要度が増したのがIT統制に関する監査業務です。会計処理や決算書を作成する過程で使われている情報システム、ITツールの管理や運用が適切かを確認するもので、岡山県・香川県を中心に50 社以上を担当しました」

 仕事の傍ら大学院で経営学を修め、監査業務以外に、経営コンサルティング業務にも従事。株式上場準備やベンチャー企業の成長サポート、経営計画および事業計画の策定、業務プロセスの見直し、海外進出などに関する助言を数多く行いました。

佐藤康之 さとうやすゆき

#chapter3

中小企業の経営者が進むべき道筋を照らす存在になるべく独立

 佐藤さんは、監査法人で13年間勤務した後、2018年に起業しました。

 「監査法人トーマツではさまざまなプロジェクトに参画させていただき、多くのキャリアを積むことができましたが、自分の経験やスキル、そしてアイデア、ノウハウを活用し、もっと現場に近い場所から、中小企業の経営者さまのお役に立ちたいと考え、独立しました」

 社名の「リテラス」には、経営者の進むべき「理(道筋)」を「照らす」存在でありたいという願いを込めています。

 「答えは、経営者さまの中にあるんです。ただ、周囲に相談できず不安を感じたり、自身の判断を確信できるほどの情報がなかったりすることもあるでしょう。心もとない時に当方を頼ってほしいですね。『佐藤さんと話をして、目の前の霧が晴れたようだ』、『選択肢とそのリスクを提示してもらえて経営判断がしやすくなった』といった声をいただくと、うれしく思います」

 佐藤さんは、経営課題に応じた施策を講じる中小企業診断士の資格も保有。現在は岡山県中小企業診断士会の副会長も務め、行政機関、金融機関、そして弁護士や税理士といった士業とも連携して、創業や人材育成、経営改善などさまざまな悩みに対応。地域に根差し、それぞれの企業と歩調を合わせて解決を目指しています。

 「IT業界は常に進化し、新しいテクノロジーが生まれています。今後は、膨大なデータを学習する生成AIを用いたツールの導入支援にも力を入れ、新商品や新サービスの開発などビジネスの飛躍を後押ししていきたいですね」

(取材年月:2024年4月)

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佐藤康之

経営者に伴走し業務効率化・DX推進を支援するプロ

佐藤康之プロ

中小企業診断士、経営コンサルタント

株式会社リテラス 佐藤康之中小企業診断士事務所

大手シンクタンクや大手監査法人で、ITやコンサルティングに関する幅広い経験と知見を得ました。経営者に伴走し、経営戦略を深く理解した上で、ITの力を最大限活用した業務効率化や業務拡大を支援します。

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