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産業や暮らしで重要度が増す電気設備を滞りなくつくり上げ、地域社会を支えることが使命

地域の暮らしを支える電気工事のプロ

木村誠

木村誠 きむらまこと
木村誠 きむらまこと

#chapter1

電気設備工事や計装工事で、事業活動や教育・医療・福祉の現場を支援

 「電気設備を滞りなくつくり上げ、地域社会を支えることが私どもの使命です」と力を込めるのは、「東九州電設」の代表・木村誠さん。大分市を拠点に電気工事業を展開しています。

 「学校やホテル、病院、商業施設などにコンセントや照明器具を取り付ける電気設備工事をはじめ、道路や公園を照らす屋外照明工事も。また、化学工場や半導体の生産工場、水処理施設、バイオマス発電所などでは温度や圧力、流量を自動制御するための計装工事も施工します」

 木村さんのもとでは電気に関する幅広いニーズに応え、ものづくりといった事業活動や教育・医療・福祉機関、エネルギー創出の現場を支援。社訓として「何事にも誠実に対応する」を掲げ、社内外で起こったトラブルや、業務中に危険を感じたヒヤリハットの事例を共有する安全会議を、毎月必ず開いています。

 「同じミスを繰り返さないための対策を講じ、お客さまに納得してもらえる作業品質の保持に努めています。一人一人が努力を惜しまず、向上心を持ち、プロフェッショナルとして職務に臨むよう日頃から説いています」

 1975年に創業して以来、培ってきたノウハウを糧に年間で約100件を施工。電気というインフラを整えるべく、尽力してきました。

 「当社は小規模ながら、中堅・大手企業からもご用命をいただきます。皆が安全第一で作業をしており、安全成績が大変良いことが、お客さまの信頼につながっていると自負しています」

#chapter2

社員教育に力を入れ、資格取得を推奨。自らの知見も伝え成長をサポート

 木村さんは、以前勤めていた総合建設業の会社を55歳で早期退社。ある日「社長が病気で辞めることになった。力を貸してもらえないか」と知人から声がかかり、一助になればと申し出を受ける決断をします。

 「会社経営については何も分からない状態だったので、自分の経験を生かせる道を模索しました。前社では各種の社員教育があり、私自身も管理職として個々の能力を高める意義を肌で感じていました。人を育て、組織のパフォーマンスを上げることで会社をサポートしたいと思いました」

 中小企業では人員不足から業務の遂行が優先され、教育まで手が行き届かないケースも。木村さんは、自らが得た知見や心構えを従業員に伝え、成長を後押ししています。

 「課題を解決する手法や、お客さまとの向き合い方などを従業員に日々指導しています。また、正しい仕事には正しい知識が必要だという考えのもと資格取得を推奨し、従業員が互いに切磋琢磨する環境づくりを心がけています」

 木村さんが事業を継承した当時、経営状況が芳しくなく、会社を維持・発展させるため、二つの目標を掲げます。一つ目は、入札Aランクを獲得し、Aランクの公共事業に参加できる資格を得ること。二つ目は、古い社屋を建て替えることでした。

 「実績づくりに励んでいたとき、太陽光発電関連の案件を多く受注しました。勢いに乗って電気設備や計装工事を積極的に手がけた結果、業績が伸びてAランクを取得し、社屋を新築することもかなえました」

木村誠 きむらまこと

#chapter3

電気工事を通じて地域に貢献する100年企業を目指し、若手人材の育成にも尽力

 官公庁や民間企業の施設、プラントなどで数多くの電気工事を請け負ってきた「東九州電設」。2025年に創業50年の節目を迎えました。今後は100年企業を目指し、若手人材の確保と育成に取り組む方針です。

 「インターネットやテクノロジーが進化した昨今は、産業や生活など多様な領域でデジタル化や自動化が進み、電気の重要度は増しています。将来にわたり安定して電気設備を供給できるよう、次代を担う若い力を養い、人的資源を補強していくつもりです」

 2006年に代表に就任し、組織を率いてきた木村さん。「皆さまにご愛顧いただき、業容を拡充してきました。感謝の気持ちを忘れず貢献していきたい」と、地域の祭りやイベントに寄付も行っています。大分に根差し、これまで以上に地域の人々に頼られる存在になりたいと展望を語ります。

 「私は、地場の企業が地域の未来を切り開くと思っています。地元の若者を採用するなど雇用を生み出し、街を活性化していくことが、地域の一員として果たすべき役割だと捉えています」

 専門性が高い分野でキャリアを築いてきた木村さん。習得した技能は身を助け、職業人生においてかけがえのない財産になっていると強調。若い人たちに、電気工事に興味を持ってほしいと呼び掛けます。

 「専門職は年齢を重ねても必要とされる場面が多く、長く活躍できるうえ、社会の役に立ち、やりがいのある素晴らしい仕事だと実感しています。10年、20年先も技術を絶やさぬよう、次の世代に伝えていきたいですね」

(取材年月:2025年8月)

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木村誠

地域の暮らしを支える電気工事のプロ

木村誠プロ

電気工事業

東九州電設株式会社

屋内外の電気工事と計装工事、どちらにも対応できるのが最大の強みです。電気工事のプロフェッショナルとして、地域の信頼を獲得。2025年で会社創立50年を迎えました。

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