あらゆるリクエストに対応する建築金物のプロ
岩永和之
Mybestpro Interview
あらゆるリクエストに対応する建築金物のプロ
岩永和之
#chapter1
創業より120年、明治時代から続く老舗金物店の4代目である岩永さん。跡を継ぐべく、東京の大学の工学部で金属について学び、現在は専門的な知識を活かして、お客様のニーズにぴったり合った商品を提案しています。「岩永金物店」の主な顧客は、建設業、板金業、看板製作業などに携わっている人たちが中心で、中にはDIYにチャレンジしている一般の人も。ステンレス板やアルミ板などの鉄鋼二次製品を中心に、江戸時代の建物の修復に使用するものから、現代建築に使うものまで“人が居る、人が生活する、人が仕事をする”空間に必要なパーツを幅広く販売しています。例えば農業施設の場合、種や苗、水耕栽培の室内装置まで準備するなど、お客様の多様なリクエストにも応えることが可能です。特に最近では、手すりなど介護用品の需要が多く、全国からの通信販売での注文にも対応しています。
「古き物から学び、新しい物に活かす」を企業コンセプトに掲げる岩永金物店。「温故知新という言葉がありますよね、古いものを知っていてはじめて、新しいものの良し悪しがわかるというものです。きちっとしたものを知っておかないと、判断できないですよね」。岩永さんは、常に商品のメリット、デメリットを正確に把握してニーズに応えています。
#chapter2
「岩永金物店」は、長崎でも最も古い金物店のひとつです。そのため、取引業者との信頼関係が強く、必要なものを的確に揃えることができます。「文化財から現代建築まで、いろいろ対応させていただいています。酒屋さんに例えると、日本酒も扱うけど米も扱うという感じですかね」。
とにかくこだわり派で勉強熱心な岩永さんは、ちょっとした資格&免許マニアでもあります。専門の金属については東京の大学で、商業については長崎の大学で学びました。建築関係では、2級施工管理技士、玉掛け、小型移動式クレーン免許、5t以上床上操作式クレーン免許、フォークリフト免許を、介護関係では福祉用具販売相談員の資格を、さらにユニークなところでは貸金業の業務主任の資格まで取得しています。「これは、サラリーローンが経営できる資格なんです。友達がいっしょに受けようといったから受けたんですが、自分の知らない世界を勉強するのは楽しいです。他にもそういうチャンスがあれば、また受けてみようと思っています」。
新しもの好きで好奇心旺盛、知識豊富な岩永さんは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にもかなり詳しく、様々なことに活用しています。まずは、岩永さんに、気軽の相談してみてください。どんなことでも親切に応えてくれるに違いありません。
#chapter3
「現状、長崎の人口は、1942(昭和17)年、原爆投下前の人口とほぼ同じです。戦後、引き上げ者が来るなどして長崎の人口は増え続けました。しかし、今は下り坂で、2030年には、1925年(大正14)年と同じぐらいの人口になると予測されています。そういう状況になってきた時に、『長崎はどうなるのか』と心配になりますよね。統計から判断すると、年間10,000人ぐらいずつ減っていることになります。長崎には『働きたくても仕事がない』という現実があり、若者が流出していくという大きな問題を持っています」。
人一倍生まれ育った長崎を愛している岩永さんは、長崎の現状を危惧するだけでなく、まちおこしの活動にも積極的に参加しています。長崎市西古川町に古くから伝わる櫓太鼓の保存活動を行う「西古川町 文銭會」の代表を務めており、海外などへも出掛けて櫓太鼓の素晴らしさを伝えています。
「これからはもっと、杖をつかないといけない、手すりを付けないといけない、そんなご年配の方々のお役に立てればと思っています。手すりをつける位置というのは、その人の使い方によってそれぞれ違うものです。そういうことも含めて、いろんなご提案ができればいいですね。誰もが暮らしやすい家づくり、まちづくりのお手伝いをしていきたいと思っています」。長崎というまちや長崎で暮らす人への愛情を胸に秘め、日々仕事に取り組んでいる岩永さんです。
(取材:2015年3月)
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株式会社 岩永金物店
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