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老後の介護と相続に必要な「家族信託契約」をアドバイス

介護と相続に有効な老後の家族信託契約助言のプロ

堤守

動産、不動産をスムーズに相続させる相続対策のプロ 堤守さん
管理するミレニアムガーデンを案内する堤さん

#chapter1

いま必要な不動産・各種資産に関する相続専門の事前対策とは

 松本市、JR篠ノ井線村井駅のすぐ近くにツツミ宅建事務所はあります。大きな看板はなく閑静な住宅街の一角にたたずんでおり、一見すると不動産会社のようには見えません。それでもここに絶えず人が訪れるのは、代表取締役の堤守さんが「公認・不動産コンサルティングマスター 相続対策専門士」だからです。

 「公認」と付くこの資格は、国土交通大臣の登録を受けた公益財団法人・不動産流通推進センターが認定するもので、不動産の豊富な知識と経験を持つ人のみが名乗れる、宅地建物取引士などの上位に位置する資格です。不動産に関するプロフェッショナルとして、売買、賃貸借はもちろん、土地や建物の有効活用、不動産投資、不動産その他資産を中心とした相続のアドバイス まで、幅広く相談に乗ってもらえます。

 このような資格ができた背景には、相続税制や不動産の証券化など、近年不動産を巡る制度が大きく変化していることが関係しています。「最近は売買や賃貸に留まらず、相続に関するコンサルティングの相談が年々増えています」と堤さん。
 相続の相談は単純な売買とは違い不動産、相続処理、税など、総合的判断力が求められるもの。不動産の有効活用や相続対策などは、高い専門知識と豊富な経験が必要なため「相続対策専門士」のような資格を持つ人が重宝されるのです。

「相続問題は表面化してから初めて深刻さに気づくもの。不動産等の相続に関しては、ぜひ早めに取り組むことをお勧めします」
 特に認知症になる前の相続事前対策として、「家族信託」を活用することを提案しているそうです。では具体的に家族信託とはどのようなものなのでしょうか。

#chapter2

「家族信託」で子ども世帯のために「今できること」をアドバイス

 家族信託とは、親が認知症になると財産が凍結してしまうという問題を解決してくれる、財産管理方法の一つです。

 仮に親が認知症になり正常な判断力を失えば、親が所有する財産は事実上凍結されてしまいます。定期預金の解約や土地・自宅を売却ができなくなるなど、金銭面で様々な問題が生じてきます。病院や施設など介護に多額の費用がかかったとしても、子ども世帯が負担しなければならなくなります。成年後見制度もありますが、後見人実現までに時間がかかり有効的な相続対応が難しいのが現状だそうです。

「うちには大した財産がないなどおっしゃる方もいますが、例えば“先祖畑”のように農地をお持ちの方も多いです。それをどう相続していくか、だれにでも身近な話なのです」と堤さん。
「先日もある男性が、良かれと思って自宅や所有する土地を長男名義に変更しましたが、のちのち兄弟間で大変もめたことがありました。この場合、家族間の話し合いが不足しており本人の認識不足もありました。家族信託という制度について、事前によく勉強された方が良かったかもしれません」と実例を挙げます。

 堤さんは「相続の窓口 松本」という相談機関で、司法書士や行政書士、土地家屋調査士などとタッグを組み、様々な角度から相談に載る体制を整えています。
 
「60代以上の親御さんには、ぜひ子どもたちのためを考えて行動して頂きたいです。親子連れで相談にいらっしゃる方もいますが、やはり資産を所有するご本人に、自分自身の財産を活かし子どもに迷惑をかけない心意気が必要になってきています」

住宅セミナーの様子

#chapter3

幸せになるための不動産知識を増やして欲しい

 「公認 不動産コンサルテイングマスタ- 相続対策専門士」である堤さんは、岡谷市生まれでセイコーエプソンに30年近く勤務しました。退社後、長く続けられる仕事として不動産会社を設立。平成3年から不動産業を行っています。

 異業種からのチャレンジでしたが、サラリーマン時代の人脈を活かしてエプソン時代の仲間の家を管理する業務も多く「信頼してくれる方々が多かったからこそ、ここまでやって来られました」と堤さんは言います。

 家族信託に精通している専門家が少ない中、長野県で気軽に相談に乗ってくれる人がいるのは心強いものです。気になるコンサル料金ですが、堤さんの場合は依頼人の負担を考え、割安となる時間給で対応しています。相続でもめてから法律の専門家に依頼するよりも、それ以前の段階で手を打つことで、費用も時間もあまりかけずに済みそうです。 

 また堤さんは長年の経験から、家族信託や不動産取得に関するアドバイスセミナーを行っています。セミナーを受講した人から「家の事をだれにどうやって相談すればいいのか、初めて理解できた」と感謝されることが多いそうです。セミナー講師は無料で対応しており、多くの公官庁や金融機関・企業で講演しています。

 「おかげさまで助かりました、そんな風に依頼者が仰ってくれるのが何よりの励みです」と堤さん。講演の内容は電子書籍「気になる こんな実態 失敗に学ぶサラリ-マンのマイホーム取得学」としてまとまっていますので、そちらもチェックしてみるのはいかがでしょうか。

(取材年月:2019年9月)

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専門家プロフィール

堤守

介護と相続に有効な老後の家族信託契約助言のプロ

堤守プロ

公認・不動産コンサルテイングマスタ- 

有限会社ツツミ宅建事務所

介護.認知症になる前に介護.相続の生前対策は重要。塩尻市.安曇野市発行のエンディングノ-トを参考に、ノート作成.老後介護.成年後見契約.遺言書.相続対策.家族信託契約 等の相談を受け.対策案の提案。

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