PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

依頼人の思いに寄り添い目的を達成するパートナーとして、相続やビザ申請手続きに注力

相続人の利益を第一に考えた相続手続きのプロ

東海林正博

東海林正博 しょうじまさひろ

#chapter1

相続人調査、遺産分割協議書や遺言書作成など、スムーズな相続手続きをサポート

 「残された方々にとって、良いかたちで相続手続きが進むよう力を尽くします」と話すのは、仙台市青葉区の「行政書士しょうじ事務所」代表・東海林正博さん。複雑で専門性が求められる相続分野に取り組んでいます。

 相続人を調べ、故人との続き柄を記す相続関係説明図を作成したり、故人の財産を調査し財産目録や相続人間の合意内容を示した遺産分割協議書を作成したり、金融機関の名義を変更したり。相続手続き一式でも特定の作業だけでも柔軟に応じます。また、相続税の申告や不動産登記が必要な時には、税理士や司法書士らと連携して対応します。

 「あるご家族は、亡くなった叔父の車を譲り受けるので名義変更したいというのが最初のご用件でした。遺言書が残されていないのなら、遺産分割協議をする必要があるとお伝えしたところ、手続きを一任されました。当初、相続人は3人程度という話だったのですが、調査してみると10人以上いることが分かったんです」

 故人に子どもがおらず両親も既に亡くなり、遺産は故人の兄弟姉妹へ。兄弟姉妹が存命でなければその子どもというふうに、相続人が増加。兄弟姉妹には最低限の遺産額を保証する「遺留分」がないため、配偶者に全てを渡す旨の遺言書があれば、財産の分散を防ぐこともできたと言います。

 「生前対策として遺言書作成もお手伝いしています。法律実務にたけた公証人が遺言書の内容を精査し、原本を公証役場で保管する公正証書遺言は法的効力を備え、改ざんや紛失の恐れもないのが特徴です。ご自身で記述する自筆証書遺言をお望みの際も無効にならないよう、要件を満たす書き方を手ほどきします」

#chapter2

家族信託や任意後見制度などトラブルを回避し、しこりが残らない相続をアドバイス

 東海林さんのもとでは初回は無料で相談に応じ、オンラインでも受け付けています。

 「相続はケースバイケース。想定外に時間を要することもあるので、早めのご相談をおすすめします。『親が高齢になりお金の面が心配』といった子ども世代には、資産の運用管理を託す家族信託や、判断能力が低下した際に財産や生活を保護する任意後見制度の活用もアドバイスしています」

 心掛けているのは、依頼人の思いに寄り添い協力し合いながら目的を達成すること。特に相続は何カ月も費やす場合があるため、途中経過を密に報告し、その都度意向を確認しながら進めています。

 「一度紛争になると、余計な時間や費用がかかりますし、解決したとしても、しこりが残るでしょう。『その分け方ではトラブルになる可能性がありますよ』『次の相続が起きた時のことを考えると、こうした方がいいですよ』など、相続人の皆さんにできるだけ利益が残るよう提案します」
 
 中長期的な視点で計画を立てる東海林さんは、元エンジニア。東京都内のエンジニアリング会社に25年間勤め、化学プラントの設計に従事しました。

 「セカンドキャリアを模索する中、技術職で顧客と会う機会が多くなかったのでお客さまとコミュニケーションを取れる仕事をしたいと思うようになりました。長年会社員をしていたので、自己裁量で動く働き方にもあこがれがありました」

 個人と企業、双方の役に立てる行政書士を志し、会社に勤めながら資格を取得。故郷の仙台に戻り開業しました。

#chapter3

エンジニア、海外企業との仕事経験を糧にスタートアップビザや輸出許可申請に対応

 開業にあたっては、先輩行政書士やその他士業と交流する中で実務力を磨き、ネットワークを築いてきました。

 「行政書士会が開催する無料相談会も、皆さまの困りごとを直接聞ける場として勉強になりました。相続に関する内容が8~9割近くを占め、お悩みの方が多いことを肌で感じ、相続業務に力を入れることにしました」

 東海林さんは、外国人が日本で起業準備をするスタートアップビザ関連にも注力。これまでに、語学学校や貿易業の開業などを目指す外国人のビザ取得をサポートしてきました。入国後も引き続き、会社設立や在留資格更新の手続きに携わっていきたいと語ります。

 「エンジニア時代はアジアを中心に海外のお客さまと仕事をすることが多かったため、英語で対応することも可能です。日本で開業したいという外国人の支援を通して、地域の活性化につながればと思います」

 さらに、規制対象の貨物に関する輸出許可申請にも精通しています。

 「外国為替および外国貿易法に基づき、輸出の際に経済産業省による許可が必要なケースがあり、違反すると罰せられます。申請には技術的な知見を要することもあり、当方は前職で経験がありますのでお任せください」

 相続やビザ、許認可といった暮らしやビジネスにまつわる行政上の事務を手掛け、依頼人のパートナーとして伴走する東海林さん。「スムーズな手続きを通じての皆さまのお力になりたいですね」と語ります。

(取材年月:2025年2月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

東海林正博

相続人の利益を第一に考えた相続手続きのプロ

東海林正博プロ

行政書士

行政書士しょうじ事務所

相続人の方々とのコミュニケーションを綿密にし、スムーズな相続手続きをサポート。エンジニアとして海外企業と仕事をしてきた経験があり、スタートアップビザや輸出許可の申請にも精通しています。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ宮城に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または河北新報社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO

Other Interview