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ツール選定から運用保守まで〝自社に合ったICT環境づくり〟で、地元企業の力に

中小企業のICT活用をトータルで支えるプロ

本郷朗

本郷朗 ほんごうあきら
本郷朗 ほんごうあきら

#chapter1

ICT環境を「見える化」するセカンドオピニオンサービスで、課題を抽出

 「今や、ICTはあらゆる分野で欠かせませんが、実際には多くの企業が、自社に適した環境を整備できていません」。こう話すのは、「ICTパートナーズ」代表取締役の本郷朗さん。主軸事業であるICTの導入・運用やDX化の支援に加え、ICTや通信関連機器のセカンドオピニオンサービスを提供しています。

 同サービスでは、オフィスを訪問し、パソコンからWi-Fiやルーターなどの機器類、社内ネットワークまでICTの利用環境を調査。「ICT利用環境の構成図」のレポートを作成し、構成や機器類のパフォーマンスが業務内容に適しているか、余計なコストをかけていないかなどを診断します。
 「例えば、パソコンやルーター、ビジネスフォンやコピー機など運用に関連する機器をそれぞれ別の会社から導入し、全体像が分からないというケースは多いでしょう。オフィスのICT環境を可視化すると、〝有効に使われていない機器がある〟〝必要ではない機器がネットワークにつながっている〟など、不要なものが必ず見つかります。あわせて顕在化する日常的な悩みや不満に対して、解決策を提案します」

 本郷さんのもとでは、ICT機器の選定から導入、運用、保守までワンストップで支援する体制を整えています。常に同じ担当者が窓口となり、ネットワーク工事が必要な場合も自社の技術者につなぎ、対応しています。
 「最近では〝ネットが遅い〟〝オンライン会議がとぎれる〟など、IT運用のことで困っていても、どこに聞けばいいか分からず、我慢して使っているという声は少なくありません。私どもでは『弊社で導入したものではないから分からない』では終わらせません。他社で導入した機器も含めて原因を探り、困りごとを解決に導きます」

#chapter2

勤怠関連のデジタル化や、オフィスの配線整理など、業務・環境改善をサポート

 本郷さんは、県内を中心に、約400の中小企業の継続サポートを手掛けています。建設や製造、小売、介護、学校、自治体と、扱う業種の幅広さも強みの一つです。
 「専任のシステム担当がいない中小企業は多いので、『トータルで任せられるのがラク』と評価いただくことは多いですね。一度お付き合いが始まると、長く利用されるお客さまばかりなので、ご満足いただけていると自負しています」

 スタッフにも徹底する行動理念は、「お客さまの困りごとを解決するため、最適なICTを提案すること」と話します。
 「ICTの機器やサービスは、知識がないと、言われるがまま選びがちです。ハイスペックだからよいというものではなく、業務に見合っていなければ無駄なコストに。業務内容にマッチするかに重点を置き、費用対効果を考えます。あわせて、IT導入補助金や県独自の補助金など、公的支援の活用も提案します」

 業務改善や環境改善を導く幅広いサポートメニューの中で、多く相談が寄せられるのが、勤怠・給与計算のデジタル化だそう。
 「特に地方の企業では、タイムカードの集計を担当者一人で担うような、アナログで属人的な業務がそのままになっています。コストを抑えて自動化することで、企業にプラスの効果をもたらします」

 また、快適なオフィス空間を実現する、ネットワークケーブルなどの配線整理へのニーズも高いとか。
 「『デスク周りの配線がグチャグチャで気にはなっていたが、相談できる場がなかった』と喜ばれ、毎月のように依頼が寄せられています」

本郷朗 ほんごうあきら

#chapter3

ITの社外担当として伴走し、地域企業のICTリテラシーを高めたい

 もともと百貨店のバイヤーや外商部門に務めていた本郷さん。畑違いの通信会社に転職し、IT業界での経験を積みました。
 「外商では、経営者のお客さまが多く、外からの刺激にも背中を押され、新しい分野に飛び込みました。通信会社では、電話やコピー機など通信機器の販売に約7年携わり、日進月歩の技術に触れるのが面白かったですね。そのうち、単にモノを右から左に売るだけでなく、困っているお客さまのお役に立てるような仕事をしたいと思うようになり、独立への意欲が高まりました」

 2021年に、「ICTパートナーズ」を設立。名取市に拠点を置いたのは、都市部と比べ、郊外ではICTが遅れていると感じたことからと言います。
 「地域や企業規模によるICTやDXの格差をなくすことを目指し、地元企業のICTリテラシーを高めたいというビジョンを掲げて起業しました。〝パートナーズ〟の社名には、お客さまの少し先にいる距離感で、伴走するパートナーであり続けたいという思いを込めています」

 原則、担当者が変わらないことも、本郷さんのこだわりの一つです。
 「お客さまのICT環境を誰よりも理解している担当者が長くお手伝いする形が理想的だと考えました。毎月通ってくる顧問税理士さんのようなイメージで、身近なITの社外担当を目指しています。コストをかけて設備投資する以上、納得できるものを選んで、事業にもたらす恩恵を実感してほしいですね」と話します。

(取材年月:2024年10月)

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本郷朗

中小企業のICT活用をトータルで支えるプロ

本郷朗プロ

ICTコンサルタント

株式会社ICTパートナーズ

ICT機器やネットワークの診断を行うセカンドオピニオンサービスを提供。オフィスのICT環境を可視化し、コスト削減や課題解決を提案します。機器の選定から導入、運用保守まで約400社のサポート実績あり。

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