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「一生涯、自分の歯でかむこと」を目標に予防と定期検診に注力し、良くかめて、美しい口元へ

かみ合わせと美しさの補綴歯科専門医プロ

佐藤武司

佐藤武司 さとうたけし
佐藤武司 さとうたけし

#chapter1

失った歯を補う補綴歯科専門医として、かむ力、発音、見た目を整えるべく診療

 「『一生涯、自分の歯でかむこと』を目標に、むし歯などの予防と、お口の中を健やかに保つ定期検診に重きを置いています」と話すのは、仙台市太白区にある「四郎丸・サトウ歯科」の院長・佐藤武司さん。補綴歯科専門医として、良好なかみ合わせと美しさをかなえるべく診療しています。

 「補綴(ほてつ)とは、欠損した部分を人工物で修復すること。むし歯や歯周病で失った歯をクラウン(かぶせ物)や入れ歯、インプラントなどで補い、『食べ物がかみづらい』『歯並びが気になる』『うまく話せない』といった困りごとを解消し、お口の機能と美しさを回復させるのが、補綴歯科です」

 資格の取得には、認定機関の定めた厳しい条件を満たす必要があります。補綴歯科の高い専門性を要し、宮城県内で資格を有する開業医はごく少数だと言います。

 佐藤さんは30年以上にわたりクリニックを営み、地域の人たちの歯の健康を支えるかたわら研さんを重ね、日本補綴歯科学会により1997年に補綴歯科専門医、2007年には補綴歯科指導医に認定され、日本歯科専門医機構において2022年より制度を開始した補綴歯科専門医に2023年認定されました。

 「1本の歯を治すのではなく、お口全体の機能を調和させる“設計”が補綴歯科の本質です。歯は単独で存在するわけではなく、あごの動きや筋肉の働きと密接に関係しています。装着物の適合やそしゃくのバランスを見極め、かむ力・発音・見た目を整えるのが私どもの役割です」

 佐藤さんは、歯科医師が新たな技術や知識にも常にアンテナをはり、身につけるべく研さんを続けることで、日々の診療に大きく貢献できることを実感。「皆さまの健康を預かる者として、知識と技術を磨き続けることで有用な治療を届けたい」と力を込めます。

#chapter2

「長く使える歯」をつくるため、保険診療と自由診療について丁寧に説明

 クラウンやブリッジ、入れ歯、インプラントなどは、健康保険が適用される保険診療と、全額自己負担による自由診療で内容に違いがあります。

 保険診療は、使用できる材料や治療方法が制度上で定められ、変色したり臭いを吸着したり、耐久性に課題があったり、また義歯の場合は、維持のためのバネが見えるという欠点やレジン(合成樹脂)と言う材料を使うため強度が弱く、そのため義歯が大きく厚くする必要があります。その為、異物感や調整に時間が必要になる場合があります。

 一方で、自由診療は自由度が高く、ジルコニアやセラミックなどの高審美・高強度の素材を用いることで、より長い期間にわたり美しさと機能を維持できるケースも少なくありません。また義歯では金属床義歯・バネが見えない義歯・インプラントを利用した義歯・弾力性のある義歯など高い自由度で患者さんの悩みを解決できる義歯を作ることが可能です。

 佐藤さんは治療の精度を高めるため、X線で三次元的に検査するCT、微細な変化を観察するマイクロスコープ、口の中の様子を3D画像で記録する口腔内スキャナーなど、先進的な設備を導入。

 自由診療では、分割払いや医療費控除なども利用できるため、「長い目で見れば経済的」と評価する声も多いそうです。

 「大切なのは、末長く使える歯を適正な価格で手に入れること。最良の選択肢を専門医として提案していくのが、当方の治療哲学です。患者さんが納得した上で治療を受けられるよう丁寧に説明し、患者さんご自身の選択をサポートするよう心がけています。安心して治療に臨んでいただけるよう、いつでもご相談ください」

佐藤武司 さとうたけし

#chapter3

大学病院と連携し、口腔外科と小児歯科を設置。歯周病や高齢者の口腔ケアにも対応

 「補綴治療を通じてかむ力が回復すると、患者さまの表情や行動も変化します。前歯の不具合で悩んでいた方が笑顔を取り戻したり、入れ歯が安定して食事を楽しめるようになったことで体調が良くなったとお声がけいただいたり。かめるようになることは、人の心や生活の質にも影響します」

 専門医として“歯を補う”行為の先にある、「食べる」「話す」「笑う」といった日常の喜びをも見据える佐藤さん。患者さん一人一人の状態に合わせて的確に治療するスペシャリストやスタッフが知見を持ち寄り、チーム医療を実践しています。

 「口腔外科と小児歯科は専門外来を設置しています。大学病院から専門医が定期的に来院し、インプラント手術や抜歯などの外科的処置を施すほか、乳歯から永久歯に生え変わるお子さんのケアなどを行っています。また、『女性の方が話しやすい』という患者さまのために、女性医師による診察にも対応し、誰もが相談しやすい環境づくりを心掛けています」

 佐藤さんの長女次女も歯科医師で、それぞれ歯周病、口腔機能低下症(オーラルフレイル)の予防や口腔機能の改善にも取り組んでいます。そのため、医院として今後も長く安心して通院できる環境を整えています。

 「大学病院と連携を図り、院内外で専門分野を分担することで、地域の皆さまに包括的な歯科医療を提供する体制を築いています。子どもから高齢者まで、生涯を通じて寄り添う『バリアフリーで、ひとにやさしいかかりつけの歯科医院』です」

(取材年月:2025年10月)

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専門家プロフィール

佐藤武司

かみ合わせと美しさの補綴歯科専門医プロ

佐藤武司プロ

歯科医師

医療法人恵司会 四郎丸・サトウ歯科

補綴歯科専門医として、かみ合わせから機能・審美を総合的に診査診断、治療。CT・マイクロスコープ、口腔内スキャナーなどを駆使した精密治療で、よくかむことができて、美しい口元を実現します。

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