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顧客の思いを受け止め、カタチとして表す「形聴」の精神で、理想の空間を創出

顧客の声に耳を傾け、希望を形にする建築のプロ

鈴木純

鈴木純 すずきじゅん

#chapter1

住宅や店舗の新築・リフォームを手掛け、機能性とデザイン性を両立

 「私たちが何よりも大切にしているのは、コミュニケーションです。お客さまの声に親身に耳を傾け、思いをしっかりと受け止め、求められるものをカタチとして表す『形聴(けいちょう)』の精神で事業を営んでいます」

 そう話すのは、「B.W Leaps」の代表・鈴木純さん。三重県四日市市を拠点に住宅や店舗の新築・リフォームを手掛け、東海三県をはじめ、依頼があれば全国どこへでも駆け付けます。

 「住まいは生活の場となり、レストランやカフェ、サロンのようなお店は来店者がくつろぐ場となります。その場に集う皆さまが、快適に過ごせる空間づくりをお手伝いします」

 家事や業務がはかどる効率的な動線やレイアウトを描き、「シンプルモダンに」「スタイリッシュに」など好みのテイストを反映。便利で使いやすい機能性と、見た目の美しさといったデザイン性を両立しています。

 「お客さまのご要望をヒアリングした上で、3パターンほどプランを提示し、それぞれの特徴や仕上がり、金額の違いを丁寧に説明します。メリットだけでなくデメリットも率直に伝え、納得がいくまでとことん一緒に考えます」

 思い描く理想をかなえるため、打ち合わせは入念に。顧客のライフスタイルや、業態・コンセプトを踏まえてプランニングしています。

 「『ヨーロッパ調、アメリカ西海岸風がいい、純和風に憧れている』など、大まかなイメージでも構いません。また『介護が必要な家族がいるのでバリアフリー化し、水回りのスペースに余裕がほしい』といったリクエストも歓迎です。どんなことでも気軽にご相談ください」

#chapter2

技術力を備えた大工職人の入社をきっかけに、家や店づくりスタート

 鈴木さんは1976年に四日市市で生まれました。地元の高校を卒業後は多種多様なアルバイトを経験。「若い頃はふらふらしていましたね」と朗らかに笑います。

 20歳を過ぎてから長距離トラックの助手として働き始め、自らハンドルを握るべく大型自動車の運転免許を取得。「ドライバーは日本全国に足を運べるのが醍醐味。地域の人との触れ合いや郷土料理も楽しみでした」と当時を振り返ります。

 「建設会社に資材や機械を運ぶケースも多く、かつて現場でバイトをしたこともあったので、ものづくりに興味を持ち23歳で足場職人の道へ進みました。独立支援制度のある会社で3カ月の研修を受け、個人事業主として『鈴木工業』を立ち上げました」

 足場業者として約4年活動しましたが、新たな分野に挑みたいと一念発起し、27歳のときに撤退。知人の誘いで産業機械のメンテナンス業務を請け負うようになります。以来、工場などの安定稼働を支えることで業績を伸ばし、2021年に法人化して「B.W Leaps」を創業しました。

 「B.Wは『鈴木』を英語にした『Bell Wood』の頭文字です。そこに『飛躍』を意味する『Leaps』を足して社名にしました」

 建築工事に乗り出したのも法人化と同じタイミングです。長年付き合いのあったベテランの大工職人から入社の申し出を受けたことがきっかけでした。

「一流の職人としてキャリアを築いてきたのにもったいないと感じました。培った技術を発揮してもらうため、家や店づくりをスタートしました」

#chapter3

一人一人に寄り添い、感謝の気持ちを忘れず誠心誠意を尽くすのが信念

 トップとして会社のかじ取りを行い、メンバーを率いる鈴木さん。流行の指南書や著名な経営者の手法をまねるのではなく、あくまで自らの信念に基づいて事業を統括し、判断に迷ったときは「お客さまのためになること」を指標にしてきました。

 「利益を追うのではなく、お客さまと正直に向き合うことを大事にしています。誠実な姿勢を貫けば、お客さまは必ず応えてくれる。うそ偽りなく、実直に仕事に取り組むことで信頼を築いてきたと自負しています。これからも感謝の気持ちを忘れず、一人一人に寄り添い、誠心誠意を尽くしていきます」

 無垢材を用いて優しい風合いを醸し出したり、窓から明るい日差しを取り入れたり、多様なニーズを具現化。今後は海外にも足を運び、現地の文化や慣習、気候風土になじみ、その土地ならではの暮らしやビジネスの場を創出することを展望しています。柔軟な発想で常に可能性を追求する鈴木さん。もう一つ大きな目標があるそうです。

 「当社には、家庭での養育が難しい子どもたちを迎え入れる児童養護施設で育った従業員がいて、多くの気づきを得ました。さまざまな事情から親元を離れて生活する子どもたちが、少しでも心穏やかに健やかに過ごせるよう、施設を運営したいと考えています。誰かの助けを必要としている人の力になれたらうれしいですね」

 事業を通じて社会に貢献し、困っている人の未来を少しでも明るくしたい。そんな思いを胸に、鈴木さんは挑戦を続けています。

(取材年月:2025年7月)

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専門家プロフィール

鈴木純

顧客の声に耳を傾け、希望を形にする建築のプロ

鈴木純プロ

建築業

株式会社B.W Leaps

住宅や店舗の新築工事・リフォーム工事を手がけ、顧客のイメージに合わせて価格や質の異なる複数のプランを提示。メリットだけでなくデメリットも真摯(しんし)に伝え、顧客に寄り添う姿勢を大切にしています。

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