個人事業主として事業を営んでいても、大手企業のようになかなか集客できずに悩みを抱えている方が多くいます。
本記事では、そのような集客の悩みを抱えている個人事業主の方に向けて、大手企業にも負けない”個人事業主ならでは”のおすすめの集客方法について詳しく解説します。
目次
個人事業主が抱えやすい集客の悩みとは
個人事業主として事業を営む際には、安定して集客ができなければ生活面に支障が出てしまいます。そのため、ほとんどの方が集客面で不安や悩みを抱えた経験があるでしょう。
中でも個人事業主が集客面で抱えやすい悩みは次のようなことが挙げられます。
集客の方法がわからない
自ら開業して事業を営んでいようと、誰もが集客方法を理解しているというわけではありません。そのため、中には「開業したのは良いけど集客方法がわからない」という方もいます。
また、大手企業のように集客のノウハウを持ち合わせている人材が整っていれば問題ありませんが、個人事業主では難しいのが現実でしょう。
集客にコストをかけられない
集客を獲得するためには広告出稿の宣伝費が必要となります。企業であれば、毎月の広告費の予算を組んで戦略的な宣伝が可能です。
しかし、個人事業主では毎月広告費にかけられるコストが限られており、むやみに広告費をかけるのはリスクが大きくなってしまいます。
大手に比べて対応できる地域が狭い
大手企業では各地域に複数の店舗を設置し、あらゆる地域にもサービスを提供できます。しかし、個人事業主では1か所に店舗や事務所を構えて事業を営んでいるケースが多いため、広い範囲への対応ができません。
そのため、周辺の顧客しか対応できず売上が伸びにくいのです。
集客に活かせる個人事業主ならではの強みとは
個人事業主だからこそ抱えてしまう悩みについてご紹介しましたが、それに対して大手にはない特徴も存在するのです。
それでは、個人事業主ならではの強みを3つご紹介します。
親近感がある
個人事業主が大手企業と比べて強みにできるのが親近感です。
例として「高級レストラン」と「地元にある定食屋」を想像してみてください。
高級レストランといえば、多くの人が「料理が美味しそう」や「接客の質が高そう」という良いイメージばかり注目されがちです。しかし、そのような中でも実は「敷居が高くて行きづらい」というイメージを持たれてしまうケースもあります。
その点、地元にある定食屋は「お袋の味」や「店長とお客さんの距離が近い」というイメージが強く、敷居が低く感じて来店しやすいというメリットがあります。
そのため、個人事業主は大手企業にない親近感を出し、問い合わせのしやすさや来店のしやすさを武器にして新規顧客の集客ができるのです。
決済が早い
大手企業では組織の大きさゆえ、1つの物事に対しての決済に時間がかかってしまいます。対して個人事業主は、自身が決裁者であり顧客からの問い合わせに対して即座に対応が可能です。
ユーザーの中には他社と相見積もりを取っていたり、すぐにでも商品を購入したい人やサービスを受けたい方もいます。そのような時はいかにスピーディーに対応するかが重要となるため、決済スピードの早さを活かして大手との競争に勝てるケースもあるのです。
顧客のフォローがしやすい
集客において顧客へのフォローは非常に重要です。
大手企業の場合、ユーザーから問い合わせを受けた後は一度サポートの部署へ回してからの対応となるため、フォローに時間がかかってしまいます。
その点、個人事業主は大手企業に比べて業務がマニュアル化されておらず、自身の好きな時に顧客にフォローを入れることができます。
そのため、商品やサービスを提供した後のアフターフォローを強みにすることで、大手と差別化かでき、新規の顧客獲得にも繋がりやすくなるのです。
個人事業主におすすめの集客方法6つ
顧客を獲得するための集客方法は数多くありますが、中には多額の資金が必要な方法もあります。
そのため、今回は「コスト面」や「難易度」を踏まえたうえで、個人事業主におすすめの集客方法を6つご紹介します。
SNS
SNSの強みは圧倒的な拡散力の高さです。
スマートフォンの普及によって多くのユーザーがInstagramやFacebook、LINE、YouTubeなどの「SNS」を利用していますが、チラシや看板では近辺の顧客にしか宣伝ができません。その点、SNSはインターネット上で閲覧したすべての顧客に対して宣伝が可能となり、幅広いユーザーへ宣伝が可能となります。
また、SNSを利用しているユーザーの特徴として、自身が実際に購入した商品やサービスを発信する傾向があり、ユーザーが優良な口コミやレビューを拡散してくれるのです。
そのため、SNS上で「フォロー」や「いいね」「登録」などのファンを多く獲得することで、売上の向上にも繋がります。
今回ご紹介する集客方法の中でも「SNS」は特におすすめなため、後ほど詳しくご紹介します。
ホームページ
ホームページと聞くと「作るのが難しそう」や「専門知識が必要」と思う方もいます。しかし、実は初心者でもホームページを作成できるソフトが多く存在しており、専門知識が無くても簡単に作成が可能となっています。
また、中には「どうせホームページを作成するならしっかりとしたものを作りたい」という方もいるでしょう。そのような時は、約20万円~30万円ほどでホームページ制作会社に依頼も可能ですので、一度調べてみることをおすすめします。
SNSで商品やサービスを調べるユーザーが増えていようと、未だホームページが検索される頻度は多いです。そのため、ホームページの有無によって社会的信用にも大きく影響してしまうのです。
ブログ
従来ブログは個人の日記として利用されていましたが、集客方法としても活用できます。
特に個人事業主のように代表者が直接接客を行うケースでは、代表者の人柄を伝えやすく、親近感を持ってもらいやすくなるのです。
ブログを活用する集客は短期での成果を出すのは難しいため、長期的な運営を心がけましょう。
ブログで集客を行う際には、日常的にユーザーに対して豆知識やお得情報を発信しておき、SNSのようにファンの獲得を意識するといいでしょう。
グーグルマイビジネス
グーグルマイビジネスとは、Googleが提供しているビジネスツールであり、Googleマップ上に店舗や企業の情報を掲載できるサービスです。
グーグルマイビジネスに事業名、住所、電話番号、事業内容、関連写真などの項目を登録しておくことで、ユーザーがGoogleで検索した際に関心を引きやすくなります。
また、グーグルマイビジネスに登録しておくことでユーザーが実際に体験した良い口コミやレビューを記載できるようになり、ユーザー目線のリアルな情報が発信できるのです。
Googleマイビジネスは利用するにあたってのコストがかからないため、個人事業主が率先して行うべき集客方法といえるでしょう。
チラシ
インターネットの利用者が多く、紙媒体の広告利用率が減っている中でも未だチラシの集客は可能です。特にインターネットを利用しない中年層や高齢層に対しては、むしろチラシのほうが有効ともいえます。
チラシを利用する際の注意点として「インパクトのあるデザインやキャッチフレーズを選択する」「近辺の家族構成をもとに配る範囲を絞る」「広告や宣伝のイメージを強くしすぎない」が挙げられます。
チラシは1枚当たりの広告費は決して高くありませんが、なんの戦略も無しに量だけ多くしても集客に繋がりません。
そのため、チラシの内容や配るターゲットの選定が重要となるので、事前のリサーチが必要です。
交通広告
交通広告とは、バスや電車などの公共交通機関に掲載する広告のことです。
車内や車外など掲載する場所によって掲載費が異なりますが、個人事業主でも比較的コストを抑えながら不特定多数のユーザーに宣伝ができます。
交通広告を掲載するには、掲載前に各交通機関が定めた審査に通過しなければいけないので注意が必要です。
個人事業主の集客で「SNS」がおすすめの理由
先述したように、SNSは個人事業主に特におすすめの集客方法であるため、主な理由を3つご紹介します。
専門知識がなくても運用できる
SNSは「インスタグラマー」や「ユーチューバー」のような専門的な職業が増えていることで、運用に伴う専門知識が必要と思われがちです。しかし、運用をするにあたって専門的な知識は必要なく、ポイントだけ押さえておけば個人事業主でも問題なく集客に繋げられます。
主なポイントは次の4点です。
- ユーザーへ有益な情報を発信する
- ハッシュタグを活用する
- 極力日記のような内容は記載しない
- 宣伝しすぎない
SNS集客を獲得している事業者の中には瞬間的に大きな話題となり、運用後短期で成果を出している方もいます。しかし、基本的にSNSで集客をする際にはあくまで中・長期での集客を心がけるといいでしょう。
親近感が湧きやすい
SNSで集客を行う際には、リアルで親近感が湧く情報を発信することでより効果が出やすくなります。その点、個人事業主のように決済が早く、商品やサービスの発信がしやすい環境が整っているため、SNSの集客が向いているのです。
また、SNSで情報を発信する際に自身のキャラクターを気に入ってもらうことで、商品やサービスだけでなく、自分自身のファンにも繋がる可能性があります。
ほとんどコストがかからない
個人事業主が集客で抱える悩みの1つとして「コスト面」を挙げましたが、SNSでは運用するにあたってほとんどコストがかかりません。
中にはSNS内の有料ツールとして、広告費を支払ってより多くのユーザーに宣伝ができる機能がありますが、個人事業主の規模であれば無料の範囲で十分でしょう。
そのため、SNSは無料で幅広い範囲のユーザーへ宣伝ができ、ファンの獲得も実現できる集客方法といえるのです。
個人事業主が集客するコツと注意点とは
いかに個人事業主におすすめの集客方法があろうと、特徴を理解していなければ集客を増やすことはできません。
次は、実際に個人事業主が集客を行う際のコツや注意点についてご紹介します。
集客するターゲットを決める
集客を行う際の基本として「ターゲットの選定」が重要であり、選定するターゲットによって「実行すべき集客方法」や「適切なデザインやキャッチフレーズ」「宣伝する商材やサービス」が異なります。
例えば、チラシの集客で先述したように、一般的にインターネット上での宣伝が有効とされていますが、インターネットを活用していないユーザーに対してはチラシのような紙媒体のほうが適切です。
他にも、ダイエットをしたい女性ユーザーに対して「脂肪を筋肉に変えてたくましい体に」というようなキャッチフレーズを使用しても心に響きません。このように、自身で提供したいサービスは「どのような人」にとって「どのようなメリットがあるのか」という点を踏まえ、適切なターゲットを選択しなければ集客を増やすのは困難です。
やたらと集客にコストをかけすぎない
集客においてただ広告費を多く払っても効果は出やすならないため、むやみやたらに広告費をかけるのは経費の無駄になってしまいます。
特に個人事業主では大手企業に比べて広告に使用できるコストが限られているため、いかに少ないコストで効率的に宣伝をできるかが重要です。
大手企業と同じ土俵に上がらない
個人事業主のよくある集客の失敗例として「大手企業に対抗してしまう」というケースがあります。大手企業と個人事業主では、広告にかけられる経費の額だけでなく、サービスの幅やサポート体制も異なります。
そのため、個人事業主が大手企業と同じ生産性を再現しようとしても困難です。
では、実際にどのように集客を獲得すればいいのかという点ですが、ここで活かせるのが個人事業主ならではの強みで挙げた「親近感」「決済の早さ」「顧客へのフォロー」です。
特に個人事業主のような小規模で事業を営んでいる際には、大手が手を出していない隙間産業に目を配る意識を持ちましょう。
利益だけを考えない
集客は利益を生み出すための施策であるため「利益を考えない」というのは矛盾に感じる方もいるでしょう。しかし、集客を獲得したい時こそ利益を優先する考え方は危険なのです。
ユーザーが広告を見る際に「Aの商品はお買い得なので買うべきです」という広告と「Aの商品は○○のような方におすすめです」という広告では後者の方が購買意欲を高められます。前者のように利益に繋げたいがために宣伝や広告という意思が強くなり、ユーザーに対して押売り感を与えてしまうのです。
対して後者の広告では、ユーザーに対してお得な宣伝という意思が強く、ユーザーが自分の意志で購入の判断がしやすくなります。
同じ商品を宣伝する際にも「利益だけを考えるのか」「ユーザーの満足度を考えるのか」という意識の違いだけで集客に繋がる可能性が異なるのです
個人事業主ならではの強みを活かして集客の悩みを解決!
本記事では集客で悩みを抱えている個人事業主の方に向けて、個人事業主におすすめの集客方法について解説しました。
個人事業主は大手企業と比べてコストや事業規模などに差があるため、集客がしにくいと思われがちです。しかし、個人事業主ならではの強みを活かすことで、大手ではできない集客の獲得方法があり、集客の悩みを解決できます。
そのためには、日ごろからいかに顧客の満足度を上げ、質の高い商品やサービスを提供する意識が重要となるので「親近感」「決済の早さ」「顧客のフォロー」という個人事業主の強みをしっかり理解しておきましょう。
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