イベント開催を予定しているものの、うまく集客できるか不安な人もいるでしょう。イベント内容がどんなに良いものでも、適切な集客をしないと顧客は集まりません。

そこで、本記事ではイベント集客を成功させるポイントや具体的な方法などを紹介します。イベントにたくさん人を集めたい人は、ぜひ参考にしてください。

イベント集客とは 

イベント集客とは、イベントに人を集めることです。例えば、自社で販売予定の食品を試食してもらうイベントを開催する場合、たくさんの人が集まるほど新商品を周知でき、売り上げ向上につながります。

このように、集客が上手く行けばイベント開催による効果を高められるのです。しかし、イベント集客を成功させることは容易ではなく、多くの企業が頭を悩ませているのが現実です。

これから紹介する内容を参考にして、より効果的なイベント集客を行ってみてください。

イベント集客を成功させるポイント

イベント集客を成功させるポイントは、以下の7点です。

  • イベントを開催する目的をはっきりさせる
  • 集客したいターゲット層を明確にする
  • 申し込み・参加のハードルを低くする
  • オンラインでも開催する
  • オリジナリティのあるイベントにする
  • トレンドや季節感を意識したイベント内容にする
  • 感染症対策を徹底的に行う

上記のポイントを抑えてイベント集客を行って顧客を集めれば、売り上げ向上やイメージアップといった成果に繋がるでしょう。

イベントを開催する目的をはっきりさせる

イベント集客を成功させるためには、そもそも何のためにイベントを開くのかを明確にすることが重要です。

例えば、新規顧客の開拓を目的とするのと、既存顧客からのイメージアップを目的とするのとでは、集客方法やイベント内容が大きく異なります。また、イベントの目的がはっきりしていないと、どれだけの効果が得られたのか測定することもできません。

目的を決めるほかにも、「新規顧客○名獲得」といった具合に具体的な数値目標を立てることも、イベント開催による成果を得るために重要です。

集客したいターゲット層を明確にする

どのようなターゲット層を集客したいのか明確にすることも、イベント集客をする上で大切なポイントです。ターゲット層が不明確では告知内容が曖昧なものとなり、誰にとっても魅力的に感じられないからです。

例えば、若者をターゲットとするのであれば、若者が頻繁に利用するSNSやWebサイトで集客を行うのが効果的です。また、シニア層にアプローチしたいのであれば、新聞に折込チラシを挟むと訴求しやすいでしょう。

集客したいターゲット層をはっきりさせることは、集客だけでなくイベント内容の設計にも役立つため、必ず行いましょう。

申し込み・参加のハードルを低くする

顧客が気軽に申し込めるように工夫することも、イベントに人を集めやすくなるためおすすめです。

例えば、参加者に厳しい条件を課していたり、複雑な申し込みフローを設定していたりすると、顧客の心理的ハードルが高くなります。また、持ち物の多いイベントも参加しにくいと感じるでしょう。

誰でも気軽に申し込めるようイベント設計をすることで、多くの顧客から申し込んでもらえます。

オンラインでも開催する

イベントをオフラインだけでなくオンラインでも開催すれば、地方在住者などの物理的距離のある人も参加しやすくなります。また、近くに住んでいたとしても、小さいこどもの世話や親の介護をする必要がある人など、オンラインの方が参加しやすい人がいます。

ただし、オンラインよりも直接顧客と関わるオフラインの方が、顧客の反応を見てイベントを進行できるなどの利点があります。また、オフライン・オンラインの両方でイベントを開催する際には、手間・労力・コストがかかります。

オンラインとオフラインのメリット・デメリットを把握したうえで、オンライン開催をするか決めましょう。

オリジナリティのあるイベントにする

ありきたりなイベントよりもオリジナリティのあるイベントのほうが、顧客が集まりやすいです。

オリジナリティのあるイベントを開催するためには、まずは競合他社がどのようなイベントを開催しているかリサーチする必要があります。また、オリジナリティがあるからといって、顧客にとって魅力的だと感じられなければ人は集まりません。例えば、「有名インフルエンサーが参加する」といったオリジナル要素を打ち出すとしても、顧客がシニア層では刺さらないでしょう。

顧客にとってメリットとなり得るオリジナル要素を取り入れたうえで、集客時にしっかりと告知しましょう。

トレンドや季節性を意識したイベント内容にする

イベントを開催する際には、トレンドを意識した内容にすることも重要です。例えば、12月にはクリスマス関連のイベントを開催したり、4月には新社会人向けのイベントを開催したり、7月には夏らしさを取り入れたイベントを開催したりすると良いでしょう。また、話題の人物を招いたり流行の音楽を使用したりと、トレンドを取り入れるのも効果的です。

ただし、トレンドや季節性を重視するあまり、本来の目的を見失っては本末転倒です。目的を達成するための手段のひとつとして、トレンドや季節性を意識してみてください。

感染症対策を徹底的に行う

オフラインでイベントを開催する場合、感染症対策を徹底することは必須です。なぜなら、新型コロナウイルス流行の影響を受け、多くの顧客が感染症にかかることを恐れているからです。

ソーシャルディスタンスを確保する、参加者・スタッフともに手指消毒を徹底する、といった具合に感染症対策を行いましょう。また、イベント告知時に「感染症対策を徹底してイベントを開催・進行します」といった文言を入れることで、顧客は安心して申し込みができるでしょう。

イベント集客の具体的方法

イベント集客の具体的方法は、以下の4点です。

  • SNS
  • メールマガジン
  • チラシ
  • Webサイト

上記のなかから、自社に適切な方法を選んでイベント集客を行いましょう。また、1つの方法に絞るのではなく、2~3個を組み合わせるのも効果的です。

SNS

SNSとは、「ソーシャルネットワーキングサービス」の略称で、インターネット上で個人同士がつながれるプラットフォームを指します。SNSにはさまざまな種類がありますが、イベント集客に活用できる代表的なものは、以下の4つです。

  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook
  • LINE

SNS利用者には若者が特に多いです。若者をターゲットとしてイベントを開催する際は、集客時にSNSを利用することをおすすめします。

Twitter

Twitterは、10代や20代の利用者が多いSNSです。近年は30代や40代の利用者も増えているため、幅広いターゲットに訴求できるでしょう。

Twitterのアカウントを作成すると、140字以内のテキストを作成し投稿できます。また、投稿に画像や写真を添付したり、利用者同士でやり取りをすることも可能です。

Twitterには「リツイート」拡散機能が備わっているため、共感を得られるツイートや役に立つツイートをすると拡散される可能性があります。そのため、うまくいけば多くの人にイベント情報を届けられます。

Instagram

Instagramは、画像や映像をメインとして投稿できるSNSです。画像や映像にテキストをつけることもできますが、画像や映像でどれだけ人を惹きつけられるかが重要となります。

24時間で自動的に消える投稿「ストーリーズ」では、顧客からの質問を受け付けられる機能が実装されているため、直接コミュニケーションを取れます。顧客の不安や疑問を解消できれば、申し込み者も増えるでしょう。

ビジュアル面にも拘ったイベントを開催する人は、ぜひInstagramを集客に活用してみてください。

Facebook

Facebookは、幅広い年代の人に利用されているSNSです。TwitterやInstagramはプライベートで使われることが多いのに対し、Facebookはビジネスシーンにおける交流に使われることが多いです。

ビジネスパーソンをターゲットとしている場合、Facebookを使うことで効率的な集客ができるでしょう。一方、10代や20代向けのイベントを開催する場合はTwitterやInstagramで集客をするほうが適しています。

LINE

LINEは、多くの年代の人が日常的に使っているメッセージを送り合えるプラットフォームです。

LINEの公式アカウントを作成すれば、登録者にイベントの告知ができます。また、定期的にクーポンやお役立ち情報を発信することで、顧客をファンとして育成できるのも嬉しいポイントです。ただし、LINE利用者のなかには公式アカウントをブロックする人もいるため、登録者全員がメッセージを見ているとは限りません。

メールマガジン

メールマガジンは、Emailの配信によるマーケティング手法です。購読者に対し、任意のタイミングで任意の内容のメールを配信できます。

メールマガジンを購読している人は、そもそも自社サービスや商品に関心を寄せている人です。そのため、メールマガジンでイベントの告知をすれば、効率的に集客ができるでしょう。

ただし、新規顧客の開拓には不適切なため、新たな顧客を集めたい場合には別の方法を実践しましょう。

チラシ

街頭でチラシを配布したり、新聞に折込チラシを入れることも、イベント集客の方法のひとつです。他の方法とは違ってアナログな集客方法であるため、インターネットに精通していないシニア層にもアプローチできる点が魅力です。

チラシの内容をしっかりと見て貰うためには、キャッチーなフレーズを盛り込んだり、目を引くデザインを施したりすることをおすすめします。また、街頭でチラシを配布する際には、極力ターゲット像に該当する人にのみ配布するよう心がけましょう。

Webサイト

インターネット上のWebサイトにイベント情報を記載することで、顧客を集められます。より多くの人にWebサイトへ訪問して貰うためには、SEO対策を施す必要があるでしょう。SEOとは、Googleなどの検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための施策のことです。

たくさんの人に見られるWebサイトを作れれば集客効果も高まりますが、そのためには専門知識や膨大な時間がかかります。

イベント集客に失敗する原因

ここでは、イベント集客に失敗する原因を4つ紹介します。具体的には、以下の4つです。

  • ターゲット像が曖昧なまま集客を進めている
  • 告知が徹底されていない
  • 計画が甘く予算をオーバーした

イベント集客を成功させるためにも、よくある失敗原因を把握しておきましょう。

ターゲット像が曖昧なまま集客を進めている

イベントに参加して欲しいターゲット像が曖昧なまま集客活動を進めていては、なかなか参加者が集まらないでしょう。なぜなら、ターゲット増によって適切な集客方法がことなるためです。

また、多くの人を集めたいあまりターゲットを広く設定するケースがありますが、逆効果です。ターゲットを狭く設定するほうが効果的な集客ができるため、人が集まりやすいと言えます。「子育てをしている主婦」や「定年を迎え会社を辞めたばかりのシニア層」など、明確なターゲット設定をしましょう。

告知が徹底されていない

告知を徹底していないことも、イベント集客に失敗する原因のひとつです。イベントを開催する際、より良いイベントにしたいあまり企画や運営に注力しすぎて告知が疎かになるケースがあります。

優れた内容のイベントを行っても、人が集まらなければ十分な効果を得られません。本記事内で紹介したSNSやチラシ配布などの方法をとって、積極的に告知しましょう。

計画が甘く予算をオーバーした

イベントを開催する際には、しっかりと計画を立てないと予算をオーバーしてしまう恐れがあります。

イベント集客をする際には、お金をかけてSNS運用やチラシ配布を外部に委託するケースがほとんどです。SNS運用やチラシ配布を自社で行うとなると、リソースが不足してしまうからです。

イベント開催そのものにもお金がかかるため、何にどれくらいの予算を割くか事前に考えておく必要があります。良いイベントを開催できて人が集まったとしても、予算を超えてしまっては他の業務に支障が出るため、注意しましょう。

まとめ 

イベントを開催して商品やサービスの販売に繋げたり、自社のイメージアップを図ったりしたい場合は、集客活動が非常に重要です。

ターゲット像を明確にする、申し込みのハードルを低くする、といったポイントを抑えれば、効率的にイベントに人を集められるでしょう。イベント集客にはSNS・チラシ・Webサイトなどさまざまな方法があるため、自社に適切なものを選択し実行してみてくださいね。