SNSでブランディングをしたいと考えている個人の人が増えています。しかし、具体的な方法が分からず困っている人もいるでしょう。また、さまざまなSNSがあるなかで、何を使うべきか分からない人もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事では、個人がSNSブランディングをする具体的な方法や成功させるポイントなどを解説します。個人のSNSブランディングに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
個人がSNSブランディングをするメリット
SNSブランディングに着手する個人の人が増えている背景には、多くのメリットを得られることが挙げられます。個人がSNSブランディングをするメリットは、以下の3つです。
- フォロワーをファンに育成できるため価格競争に巻き込まれない
- 長期的なリピーターの獲得につながる
- コストをかけずにだれでも始められる
上記のような魅力的なメリットを得られるため、個人の人こそSNSブランディングをするべきだと言えます。
フォロワーをファンに育成できるため価格競争に巻き込まれない
資本主義社会で勝ち抜くためには、商品やサービスを販売するときに価格競争に参加することになります。「少しでも安いものを買いたい」と考える顧客が一定数存在するからです。そのため、商品を購入してもらうために価格を下げようとすると質が落ちてしまう…といった負の連鎖に陥るケースが多いです。
一方、個人がSNSブランディングをすれば、フォロワーをファンに育成できます。日頃からフォロワーに役立つ発信や共感を得られる発信を行うことで、「値段が多少高くても○○さんが販売しているものなら買いたい」と思って貰えるからです。
長期的なリピーターの獲得につながる
ビジネスを継続的に行ううえで、リピーターを獲得することはとても重要です。リピーターを獲得できれば、売り上げが安定するうえに口コミによって新規顧客獲得にもつながるからです。
フォロワーをファンに育成すれば、商品やサービスを一度購入して終わりの一時的な顧客ではなく、何度も購入する長期的なリピーターを獲得できます。一度ファンになったフォロワーは熱が冷めない限り、ずっとあなたの発信する情報に価値を感じてくれるからです。
コストをかけずにだれでも始められる
企業ではなく個人がブランディングをする際、いきなり金銭的コストをかけるのは気が引ける人も多いでしょう。
その点、多くのSNSは無料で使えるため安心です。なかには、有料の機能や有料の解析ツールが存在するケースもありますが、基本的な昨日はコストをかけずに使えます。SNSブランディングは、「課金している人ほど有利」といった単純なものではなく、戦略や継続力が大切です。そのため、コストをかけなくてもやり方や努力次第で十分SNSブランディングを成功させられます。
個人がSNSブランディングをするデメリット
個人がSNSブランディングをすることには、メリットだけでなくデメリットも存在します。具体的には、以下のとおりです。
- 効果が出るまでに時間と手間がかかる
- 確立されたイメージから逃げ出せなくなる
- 信頼を失うと取り戻すことが難しい
デメリットも正しく理解したうえでSNSブランディングに着手すれば、後悔を未然に防げるでしょう。
効果が出るまでに時間と手間がかかる
SNSブランディングは、着手してから効果が出るまでに膨大な時間と手間がかかります。毎日の情報発信やフォロワーとの交流を、年単位で続けていく必要があります。
そのため、すぐに効果を得たい人にとってはデメリットに感じるでしょう。方向性を確立したら、焦らずにコツコツと継続していくことがかえってSNSブランディング成功の近道となります。
確立されたイメージから逃げ出せなくなる
SNSブランディングによって自分自身のイメージを確立すると、そのあとイメージから抜け出すことが難しくなります。
例えば、「料理専門家」として広く認知された場合、料理以外のジャンルでお仕事を貰うことは困難でしょう。このように、イメージの確立によってかえって仕事の可能性を狭めてしまう点は、SNSブランディングのデメリットだと言えます。
とはいえ、フォロワーに自身を印象付けるためには、ジャンルを絞ってブランディングを行うことが重要です。あとから後悔することのないよう、「長期的にこのジャンルでビジネスをする!」と覚悟を決められるジャンルを選びましょう。
信頼を失うと取り戻すことが難しい
企業がブランディングを行う場合、たくさんいる従業員のなかの1人がミスをしても、企業全体の信頼失墜にはつながりにくいです。一方、個人がSNSブランディングを行う場合、自分自身がミスをするとファンに失望される恐れがあります。
「憧れの○○さんがそんなことをするなんて…」とファンの信頼を一度失ってしまうと、取り戻すことは困難でしょう。SNSブランディングを行う際には、ファンからの信頼を維持するために細心の注意を払う必要があります。
個人がSNSブランディングをする具体的方法
SNSブランディングをしたいものの、何から始めてよいか分からない人もいるでしょう。個人がSNSブランディングをする具体的な方法は、以下のとおりです。
- リツイート機能により多くの人に発信できるTwitter
- 若者に訴求しやすいInstagram
- 動画で表現できるため自由度の高いYouTube
SNSにはさまざまな種類がありますが、個人の人がSNSブランディングをするのにおすすめなのは上記の3つです。それぞれの特徴やブランディング方法を解説するため、自分にあうものを探してみてください。
リツイート機能により多くの人に発信できるTwitter
Twitterは、20代~40代の人に特に利用されているSNSです。140文字以内のテキストに任意の画像を添付して投稿(ツイート)できます。ツイートを見た人は、フォロワーに拡散(リツイート)できるため、共感を得られるツイートやお役立ちツイートを発信できればリツイートにより多くの人の目に触れられる可能性があります。
オープンな場でフォロワーと直接コミュニケーションを取れるため、親身な対応で信頼を得ることもできます。ブランディングを行うほかにも、検索機能を使って市場調査をしたり、自身の名前やサービス名でエゴサーチができて便利です。
若者に訴求しやすいInstagram
Instagramは、10代~20代の若者に人気のSNSです。女性の利用者が特に多いため、女性をターゲットとしている企業に特におすすめです。
Instagramでは、画像や動画に任意でテキストをつけて投稿できます。そのほかにも、投稿してから24時間が経過すると消えるストーリー機能や、ハッシュタグ検索機能などが特徴として挙げられます。
魅力的な画像やお洒落な写真を掲載すれば、ユーザーの目を引きフォロワーやファンを獲得できるでしょう。また、最近は写真ではなくテキストを画像にまとめた発信も人気です。写真のセンスがなくても伸ばすことは十分に可能なため、まずは競合の発信を研究してみましょう。
動画で表現できるため自由度の高いYouTube
YouTubeは、動画コンテンツを発信できるSNSです。Twitterはテキストが中心でInstagramは画像が中心ですが、YouTubeは動画内に文字を盛り込んだり目を引くサムネイルで視聴を促すことができるため、より自由度の高い発信ができるでしょう。
ただし、企画力・トーク力・動画編集力・画像作成スキルなど、多岐に渡るスキルが必要となります。企業の場合、企画担当・動画編集担当といった具合に担当業務を割り振り、チームを編成して動画投稿を行っています。そのため、企業を競合としている場合、さまざまな工夫や多くの試行錯誤が必要となるでしょう。
個人がSNSブランディングに成功するためのポイント
個人がSNSブランディングに成功するためには、以下の4つのポイントをおさえる必要があります。
- 自己分析を徹底し強みや提供できる価値を考える
- 発信内容を届けるターゲット像を明確にする
- ライバルの発信を調査しオリジナリティを確立する
- 一目見てわかりやすいプロフィールを作成する
時間がかかりがちなSNSブランディングを効率的に進めるためにも、上記のポイントを理解しておきましょう。どれも難しいことではないため、すべて実践するのがおすすめです。
自己分析を徹底し強みや提供できる価値を考える
まずは、SNSを通じて自分がどのような価値を提供できるか考えましょう。価値のある情報を発信し続けている人に、フォロワーはついて行くものです。
提供できる価値を考えるうえで、自分にどのような強みがあるのか知ることも重要です。そのためには、深い自己分析を行う必要があります。例えば、「大手企業で営業成績1位を獲得した」という強みがある場合、強みは営業力で営業ノウハウに関する発信ができるでしょう。また、「20代で1,000万円の貯金をした」という強みがある場合、強みは節約スキルで節約術を発信できます。
このように、自分の過去の経験から強みを洗い出し、提供できる価値を考えることで、SNS運用の方向性が定まります。
発信内容を届けるターゲット像を明確にする
次に、発信内容を届けたいターゲット像を明確にします。ターゲットとは想定顧客層のことです。
例えば、「お洒落なライフスタイルに触れたい新社会人の女性」をターゲットにするのであれば、女性利用者が多くお洒落な画像で訴求できるInstagramが効果的でしょう。YouTubeも併用することで、より多くの情報を届けられます。
どのような人に発信を届けたいか明確にすることで、利用するSNS・発信する時間帯・アイコンのデザインなどを決められます。
ライバルの発信を調査しオリジナリティを確立する
SNS利用者が増えている昨今、多くの企業や個人がSNSブランディングに参入しています。そんななかで自身のファンを増やすためには、ライバルとの差別化が欠かせません。
よく見るありきたりな発信ではなかなかユーザーの目に留まりませんが、オリジナリティのある運用をすれば印象に残りやすいです。具体的には、「他の発信者よりも発信の内容が濃い」「他の発信者よりも発信頻度が高い」「他の発信者よりもリプライに返信してくれる」などの差別化が考えられます。
ただし、やみくもに差別化をすれば良いというわけではないため、ユーザーにとってメリットとなりうるオリジナリティを確立しましょう。
一目見てわかりやすいプロフィールを作成する
SNSでフォロワーを増やすためには、プロフィールがとても重要です。以下の5点を必ず盛り込んでプロフィールを作成しましょう。
- 肩書き
- 経歴
- 実績
- コンセプト
- 活動内容
経歴を書く際には、ストーリー性のある書き方をするのがおすすめです。また、実績は誰が見ても分かりやすい客観的なものにしましょう。コンセプトに共感を得られれば、フォローされる可能性がぐんと高まります。
また、発信内容やターゲットによって適切なアイコンは異なります。ビジネスパーソン向けの発信であれば、スーツを着た人間のイラストなどが良いでしょう。また、動物のイラストをアイコンにするのも親近感を抱かせられておすすめです。
まとめ
個人がSNSブランディングをすると、価格競争に巻き込まれない・長期的なリピーターの獲得につながる・コストをかけずにだれでも始められるといったメリットを得られます。効果が出るまでに時間と手間がかかる点や確立されたイメージから逃げ出せなくなる点には注意が必要ですが、SNS利用者は今後も増えると考えられるため、早いうちから着手するのがおすすめです。
具体的には、Twitter・Instagram・YouTubeなどのSNSを活用すると良いでしょう。それぞれ利用者層や特徴が異なるため、理解を深めたうえで利用するものを選択してください。1つのSNSに絞るのではなく、複数を並行して運用するのもおすすめです。
より効果的にSNSブランディングを行うためには、自己分析やターゲット設定を行ったり、プロフィールを工夫すると良いでしょう。ぜひ、本記事の内容を参考に、個人のSNSブランディングを成功させてくださいね。