「始めたばかりの事業で宣伝したい」「なかなか売上が伸びない」など悩んでいる企業も多いかもしれません。個人でも簡単に起業できる昨今、多くの業界で競争が激化しています。そこで宣伝活動のためにメディアに出たいと考えることもあるでしょう。
この記事では、そもそもメディアとは何か、メディアに出るとどのようなメリットがあるのかなどについて解説します。併せてメディアに出る具体的な方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
メディアに出ることは営業手法の1つである
メディアに出ると聞くと、テレビに出演することをイメージされる人も多いかもしれません。しかし、メディアとは「マスメディア」と「ソーシャルメディア」の2種類に大別でき、情報を伝達する媒体のことをいいます。「メディア=テレビ」ではないのです。
「マスメディア」と「ソーシャルメディア」について
マスメディアとは、主に4大広告(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)などを使って、不特定多数の視聴者や読者に情報を伝達するものです。特にテレビなどは、放送された情報が一夜にして拡散され、宣伝活動において有効的な手段です。
マスメディアには、2種類の情報伝達方法があります。1つ目が「広告・CM」です。広告・CMはお金さえ支払えば誰でも露出することができます。広告の内容は自由に決められるのが利点です。
2つ目は「広報・PR」で、これは番組や記事といった「視聴者や読者が一番目にする部分」に露出する方法です。基本的な方法は「プレスリリース」や「記者会見」となります。
一方ソーシャルメディアとは、TwitterやFacebookなどのSNSを利用して個人を対象に情報を伝達するものです。その情報に興味を持った個人が自ら発信者となり、どんどん情報が拡散されていく仕組みです。
メディアに出ると得られる6つのメリット
メディアに出ると、以下6つのメリットが得られます。
- 信頼度や知名度が大幅にアップする
- その結果、売上も伸びる
- 別のメディアからも取材依頼を受け、さらに知名度が上がる
- ブランディングができ競合他社との差別化を図れる
- 顧客に喜んでもらえる
- 新しいビジネスが生まれる
メディアに露出して知名度が上がれば、信頼度も高まり売上も伸びます。また多くの人がその商品やサービスに興味を持てば、話題性が生まれ、ほかのメディアからも取材依頼が来るようになるはずです。こうしたさまざまなメリットがあるため、宣伝効果としては抜群だと言えるでしょう。
マスメディアに出る方法は2種類ある
次に、マスメディアに出る方法を2つご説明します。
自分からマスコミに売り込む方法
自らマスコミに売り込む方法としては、主に「プレスリリース」と「企画書の持ち込み」があります。
プレスリリースは、テレビや新聞などの報道機関に商品やサービスについてのお知らせを文書にすることです。ただし、単に商品のメリットや使い方を述べるだけでは成り立ちません。プレスリリースには「媒体を見ているエンドユーザーにどういったメリットがあるのか」という部分が書かれていることが大切です。
そして企画書の持ち込みは、すべてのマスコミを対象としたプレスリリースとは異なり、露出したいメディア好みの企画書を作成・提案することです。これにはそのメディアの視聴者や読者までも研究しなくてはなりませんが、営業手法としては効果的だと言えるでしょう。
自社サイトをマスコミに見つけてもらう方法
マスコミ関係者は、ネタ探しとしてインターネットの検索エンジンをよく利用します。そこで、自社で作成したホームページやブログなどのオウンドメディアを育てておくと、マスコミ関係者の目に留まりメディア露出の依頼があるかもしれません。
メディアに出るには3ステップが重要
マスコミに見つけてもらう方法としてオウンドメディアを育てるお話をしましたが、これには次にご紹介する3ステップが重要です。オウンドメディアを作成することを考えている人はぜひ参考にしてください。
①情報を発信して自分のファンを獲得する
まずはホームページやブログなどを立ち上げて、自ら情報発信をしていきましょう。とはいえ、ただブログを更新するだけでは認知度を高められません。そこで、併用していただきたいのはSNSです。SNSも活用しながら情報を発信し、「自分(自社)のファン」を獲得することをおすすめします。
②専門家として揺るぎない地位を確立する
次に、オウンドメディアとしての専門性を高めて揺るぎない地位を確立していきます。そこで有効な手段の1つなのが、商業出版で本を出すことです。自費出版や電子書籍だと出版社という第三者が入らないため、あまり意味がありません。商業出版を行うことで、第三者である出版社がその本を認めて評価した証となります。こうした手法でどんどんブランディングをしていきましょう。
③メディアから注目を浴びる肩書きを考える
ステップ①と②が完了すれば、あとはマスコミから声がかかるのを待つだけになります。ここでなるべく早く見つけてもらうためには「専門家だとわかる肩書き」が必要です。肩書きは「◯◯ジャーナリスト」や「◯◯起業家」など同じ業界でよく使われているものを選びましょう。
「個性を出した方がいいのでは?」と感じる人もいますが、多くの人が使っている肩書きでなければ検索してもらえません。見つかりやすくしておくことで、より早くメディアに露出することが叶うでしょう。
メディアに出ることはあくまでも通過点である
これまで、メディアに出る方法やメリットなどをご紹介してきました。メディアに出るというのは1つの営業手法です。多くの場合、自社商品やサービスを販売するためにこの手法を選んでいます。そのため、あくまでも通過点であることを留意しておきましょう。
つまり、「メディアに出て終わり」ではないということです。そのあとのことまでしっかりと計画しておいてくださいね。