入念なカウンセリングと技術で女性に喜ばれる生活へと導くプロ崔竜徳

入念なカウンセリングと技術で女性に喜ばれる生活へと導くプロ

崔竜徳

仕事や家事、子育てに忙しい女性、産後ママの不調に向き合い細やかにケア

　「自分の体とは一生の付き合い。もっと愛情を注いでいたわりましょう」と呼び掛けるのは、京都市山科区で「CHEER鍼灸接骨院」を開く崔竜徳さん。

　血行を促すはりや、こりをもみほぐす整体、電気刺激で筋肉などにアプローチするEMSメニューなどを展開。「頭や肩が重い」「腰や膝が痛い」「常に倦怠感がある」といった悩みに向き合っています。

　「特にお越しいただきたいのが、産後間もないお母さんです。出産によるホルモンバランスの急激な変化、おむつ交換や授乳に伴う慢性的な睡眠不足などから、心身のバランスを崩しやすいからです。育児に奔走して自分のために時間を割くことができず、体調を崩している方も少なくないでしょう」

　女性が足を運びやすいように、院内はピンクと白を基調に柔らかい内装に。施術後にメークやヘアを整えるドレッサーも用意。現在、訪れる人の多くが30～60代の女性です。

　「お子さんの健やかな成長のためにも、お母さんには元気でいてほしいのです。赤ちゃんと来院できるよう、ベビー柵や電動ゆりかごを用意しています。ケアを受けている間はスタッフがお子さんを見守っていますので、心置きなくお過ごしください」

　また、ストレス社会といわれる現代において、一日中緊張して過ごす人にも目を向けています。

　「どんなに忙しくても、ほっと一息する時間をつくりましょう。特に睡眠の質を上げるよう意識してください。就寝前にストレッチしたり、ホットドリンクを飲んだりすると、心身共にリラックスしてよい眠りに誘います。自分の体を気遣う“心のゆとり”を持つことが重要です」

体が発するサインを見逃さず、自分の健康を気遣う心の余裕を持つことが大事

　2011年に鍼灸師、2013年に柔道整復師の資格を取得し、京都府内の接骨院で経験を積んだ後、2021年に開業した崔さん。きっかけは、高齢の女性が足の痛みを訴えてきたことでした。

　「きっと家族や仕事を優先するあまり、自分の体を気に掛ける余裕もなかったのでしょう。すでに難しい状況を拝見して心苦しくて。時間に追われて健康に気を配ることができない人たちを、少しでも減らすことを私の使命として独立を決意しました」

　病気そのものに着目し、薬や手術などで患部を取り除く西洋医学と異なり、東洋医学では、全身の状態を把握して不調の要因を見つけ、人間が生まれながらに持つ体を癒やす力を、鍼灸や手技などで引き出していきます。

　ヒアリングを通じて、生活リズムや食事の内容などを細やかに聞き取るのも特徴。「なんとなく体がだるい」「寝ても疲れが取れない」といった不調の多くは、生活習慣が影響していると指摘します。

　「例えば『急に腰が痛くなった』と言って来られますが、痛みは突然現れるのではありません。そこに至るまでに何らかの予兆があったと考えられます。体が発するサインに気付いていない人も多いんです」

　腰の痛みの原因は、姿勢の悪さや運動不足による筋肉の衰え、疲労の積み重ねなど多岐にわたります。日頃から疲れを感じているのであれば、「休憩をはさんで仕事や家事をする」「睡眠を十分に取る」など、一人一人のライフスタイルを踏まえた上で養生する方法をアドバイスしています。

子どもから高齢者まで、地域の人々の身近な相談相手として健康をサポート

　「地域の人々の身近な相談相手として、子どもから高齢者まで、幅広い世代が生き生きと過ごすお手伝いがしたいですね」と語る崔さん。

　健康を支える情熱の背景には、京都市北区で接骨院を開く父親の存在があります。幼いころから、近所の人たちが父親を頼っては安堵して帰ってゆく姿を見て誇りに思い、同じ道へ。崔さんの兄も鍼灸師だと言います。
　「父は今も現役で、日々学びを重ねています。医学や鍼灸に関する書物を読破し、研修会に赴き、知見を広げるために努力を続ける姿に頭が下がります」

　自身も父が主催する講習会に参加したり、技術面で分からないことがあれば相談したり。恵まれた環境に感謝するとともに現状に満足せず、専門書を読んだり、鍼灸師仲間と勉強会を開いたり、研さんを積んでいます。

　父の背中を追うように、開業以来、地域との関わりを深めてきた崔さん。院の前の通りがかつて商店街としてにぎわったことを知り、活気を取り戻そうと祭りの開催を提案。実行委員長として、出店や保育園児による鼓笛隊、イベントなどを企画し、約3000人を集客しました。

　「仲間たちの協力で祭りは成功しましたが、父に比べたら貢献度はまだまだ。もっと地域に入って、体調に不安を抱える女性の声に耳を傾けたいと思います。自分を大切にすることが、将来にわたり豊かに暮らす第一歩になります。生活習慣の改善点や、不調への対処法などを助言し、地域の皆さんが健やかな人生を送れるようサポートしていきます」

（取材年月：2025年4月）

自分自身の心身を愛情深くいたわり、健やかで豊かな生活へ踏み出せるように

仕事や家事、子育てに忙しい女性、産後ママの不調に向き合い細やかにケア

体が発するサインを見逃さず、自分の健康を気遣う心の余裕を持つことが大事

子どもから高齢者まで、地域の人々の身近な相談相手として健康をサポート

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