マネードクターとして「資産」を育てる所得確保のプロ
枝川陽子
Mybestpro Interview
マネードクターとして「資産」を育てる所得確保のプロ
枝川陽子
#chapter1
「お客様のための私の使命は、一生涯の“所得確保”です」。枝川FPコンサルティング(株)の枝川陽子代表取締役はこう言い切ります。「勤労所得はいずれ終わりが来ます。現在の年金支給年齢である65歳も、確約されたものではありません。でも、人は死ぬまで消費者です。消費は一生続くのに、入ってくるものがなくなれば家計は破たんしてしまいます」。ところが、元本保証で安心だからと銀行の預貯金だけを頼りにしていると、物価の上昇に耐えらない。と枝川さん。インフレになれば、貨幣価値が現在の半分になることもあり得ます。それを回避する一つの方法が金融商品の活用。「投資と投機は言葉は似ているようでも実は違います。メディアでクローズアップされがちなギャンブル性の高い投機と、長期に運用する投資を混同してはいけません」。
お金には、それぞれの“置き場所”があると枝川さん。「すぐに使える短期資金がまな板の上の食べ物とすれば、冷蔵庫の中に入れられている食べ物が中期資金、冷凍庫の中のものが長期、そして缶詰とも言えるのが超長期資金です」。冷凍や缶詰め状態の長期資金をそのまま保管するのではなく、しっかりと働いてもらい、さらにお金を産んでもらう。その一つの方法が資産運用です。「勤労所得が終わっても、物やお金などが働く不労所得もあるのでそこをフル回転させ、一生涯の所得確保に努める戦略的な資産形成が大切です」と、枝川さんは語ります。
#chapter2
とはいえ、すぐに金融商品を買うようなことはしないでほしいと枝川さん。大事なのはまず自分の家計を知ること、そしてお金・金融・所得について学ぶこと。「勧められるがままに保険などの金融商品を購入し、よかったのかわからないまま人生を終わるのは残念ですよね。いろいろな情報を精査する力、金融商品のメリット・デメリットを理解する基礎学力を付けていただきたいと思います」。お金の教室も定期開催している枝川さんは、「キャッシュフローゲームなどで楽しく、生涯のお金の流れを学びます。破たんする場合もあるのですが、その原因と結果を体験することも勉強。一生涯の所得確保の大切さを実感できますよ」。
金融商品にはそれぞれ役割があり、「ローンはすぐに資金として使えますが、利息を払うという犠牲が。貯蓄はお金が自由に使えますが、貯まるまでに時間がかかります。保険はいざというときの安心になりますが、使い道が限定されます」。つまり金融商品にはメリット・デメリットがあるということ。人生のそれぞれの時期や状況に合う役割を持つ金融商品を賢く利用できるよう、しっかり見極めると貯蓄力が上がります。その中には「保険の卒業」もあると考えます。と枝川さん。
#chapter3
顧問やカウンセリング、勉強会を通して、金融の仕組み、税や社会保障までをわかりやすく説明し、家計ドッグなども請け負う“お金のホームドクター”とも言うべき枝川さん。実は独立前の約14年間、保険会社に勤務していました。保険のプロとして活躍するうち、保険だけでは広くお客様の人生設計に役立てないと、ファイナンシャルプランナーとして独立したのです。
「住宅ローン借入も今は35年が当たり前のようになっていますが、一生涯の収入が不明なまま80歳近くまでの支払いを約束してはだめです」。その前に、物価上昇率まで考慮した、一生涯の収入と支出計画をはじき出すことが重要だと枝川さん。「人生は逆算が大事。夢実現までの残された時間をいかに有効に利用するか。自ら勉強し、しっかりと計画を立てれば、金融商品を味方につけることができます」。それが、勤労所得終了後の所得確保にもつながり、家計破たんを回避できるというわけです。
そんなお金の流れを含めた人生計画を立てることは、いつ、何をやりたいかという夢を描くことでもあります。「今年も一年なんとかなった、と小さなスパンで考えてはだめです。人生という長いものさしで見て、ライフプランを立てる。そのプランを数字で明確にすることで、皆様の夢を叶えるお手伝いをさせていただきたいと思います」。
(2015年7月取材)
リンクをコピーしました
Profile
マネードクターとして「資産」を育てる所得確保のプロ
枝川陽子プロ
ファイナンシャルプランナー
枝川FPコンサルティング株式会社
金融の仕組み、税や社会保障などお金についてわかりやすく説明。収入・支出、資産や負債を含め100歳までのお金の動きと、夢を叶えるだけでなく一生涯の所得確保(勤労所得外)を目指す資産形成を支援。
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
掲載専門家について
マイベストプロ熊本に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または熊本朝日放送が取材しています。[→審査基準]