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実践で培った知識と技術で害虫・害獣対策を施し、清潔で快適な暮らしを守る

豊富な経験と技術で快適な暮らしを守る害虫・害獣対策のプロ

野村国広

野村国広 のむらくにひろ

#chapter1

1973年創業。ネズミ、ゴキブリ、ハチなど生物の特性に応じた駆除に従事

 「農作物や家畜、人間の生活を脅かす存在は私どもが処理します」と力強く話すのは、「黒潮消毒」の代表取締役・野村国広さん。高知市を拠点に害虫・害獣駆除、衛生管理などを手掛け、県内はもとより、要請があれば近県にも出向きます。

 「防除において重要なのは入念な現地調査です。発生、住み着いた原因を特定したで上で、生物の特性に応じた駆除方法を選定して作業にあたり、再発しにくい手だてを講じるところまでが私どもの役割です」

 住宅、商業施設や公共施設、店舗、工場などで出没する、ネズミやコウモリ、ゴキブリ、ハエ、蚊、シロアリ、田畑を荒らすハクビシンやアライグマ、イタチ、見た目が不快なムカデやヘビなど多種多様な動物、生き物に対応。カラスやムクドリのような害鳥も飛来や営巣を予防します。

 「夏は活動が活発になるハチやノミ・ダニ、冬になると暖かい場所を求めて入り込むネズミを一掃してほしいとの依頼が増えます。年間を通じて引きあいがあるのはゴキブリです。繁殖力と生命力が強いため、定期点検をおすすめします」

 スズメバチなど毒を持つハチは、数回刺されるとアナフィラキシーを引き起こす恐れがあります。特に巣を失い、戻る場所がなくなると攻撃的になるので注意が必要。日中は飛び回り危険度が増すため、ほとんどのハチが巣にいる日没後に除去するのが理想的だと言います。

 「当社は1973年に創業し、父親の代から五十余年にわたり駆除に携わってきました。実践で培った知識と技術で対象物へ的確にアプローチし、地域の皆さまの清潔で快適な暮らしを守ります」

#chapter2

ネズミの発生防止には、侵入経路を見つけてしっかりと封じることがカギ

 「当方が日々向き合っているのは自然と野生動物です。彼らも生きるのに必死なので、こちらも知恵を使った真剣勝負になります。撃退するまで数カ月かかることも珍しくありません」

 野村さんいわく、特に手がかかるのがネズミです。賢く警戒心が強いため、わながあると認識すると次からは同じ場所を通らないよう学習するのだとか。

 「足跡やかじり跡、フンが落ちている場所を頼りに、通り道となっている床下や天井裏に粘着シートを敷いて、2週間おきに様子を見ます。ほんのわずかな隙間でも通り抜けるため、2〜3カ月の経過観察が必要です」

 ネズミは病原体を含んだふん尿をまき散らしながら移動し、衛生リスクが高まります。配線や建材をかじる習性があるため、漏電や火災を誘発することもあります。

 「早めの処置が求められますが、忌避剤で一時的に発生を抑えても、侵入経路をふさがなければ必ず戻ってきます。家の中も外も根気よく出入り口を突き止めて封鎖します。ネズミが走り回る音で夜眠れないと苦しんでいた方が、『退治してくれたおかげで安眠できるようになった』と喜んでくださると、やりがいを感じますね」

 日本家屋では瓦屋根の隙間から出入りしていることがあり、建築工事をしないと対処できないこともあります。屋根に原因があると判断した場合は正直に、「発生を完全に止めるのは難しいかもしれません」と伝えている野村さん。誠実な応対で、見積もりや駆除方法について丁寧に説明し、疑問点にも細やかに答えています。

#chapter3

ウイルスなどの媒介を防ぐ消毒も手掛け、害虫・害獣対策として庭木も整備

 「駆除の仕方や忌避剤などの使い方も、時代とともに進化しています。以前は殺虫剤を広範囲に散布していましたが、現在は必要な箇所に絞り、人やペットの安全性を考慮した施工をしています」と野村さん。

 生物が持つ性質を利用したバイオ系の駆除剤や、匂いで誘引するフェロモントラップなど、環境に優しい方策も普及し、ドローンやAI(人工知能)を活用した害虫監視システムも開発されています。害虫を捕食する天敵を使用するなど生態に即した薬剤の使用、侵入を阻止する物理的対策を通じて防除し、環境負荷を軽減する「総合的害虫管理(IPM)」の視点が大切になっています。

 「私自身が現地に赴き作業にあたるため、現場の状況やニーズに合わせて利便性が高い機材を積極的に導入しています。ネズミ、ゴキブリやダニなどが媒介する病原菌やウイルスによる二次被害を防ぐために、消毒作業にも力を入れています。弊社では広く均一にまく動力噴霧器もそろえています」

 また、害虫・害獣が寄りつきにくい環境づくりの一環として、植木職人と連携して庭木の剪定、伐採など住環境の整備にも取り組んでいます。

 「今は情報があふれ、簡単に対策方法を調べることができますが、自己判断はリスクもあります。例えば、ダニ被害を訴えた方に対し、掃除機でホコリを採取し顕微鏡で確認した結果ダニはいませんでした。病院で調べたところアレルギーやあせもが原因だったということもあります。長年の経験があるプロにご相談ください」

(取材年月:2025年5月)

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野村国広

豊富な経験と技術で快適な暮らしを守る害虫・害獣対策のプロ

野村国広プロ

害虫・害獣駆除

有限会社黒潮消毒

1973年に創業し高知県で害虫・害獣駆除に携わってきました。駆除は一筋縄でいかないことが多いですが、長年の経験や熟練の技術を発揮します。安全や環境に配慮し再発を防ぐ環境整備まで提案します。

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