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関節リウマチ治療を得意とし、日帰り手術や再生医療など幅広いニーズに応える地域のクリニック

関節リウマチや日帰り手術、再生医療に力を入れる整形外科のプロ

鈴木道博

鈴木道博 すずきみちひろ
鈴木道博 すずきみちひろ

#chapter1

関節リウマチで豊富な治療実績。患者の立場に立った日帰り手術やオンライン診療も

 JR一ノ関駅から車で約5分の「一関すずき整形外科クリニック」。整形外科全般の診療を軸に、日帰り手術や自由診療にも力を入れています。

 院長の鈴木道博さんは、大学病院で「関節リウマチ」を専門とし、20代から高齢者まで多くの症例を診てきました。
 「免疫の異常により手足などの関節に痛みやこわばりなどが生じる関節リウマチは、早期発見・早期治療が大切です。かつては、関節の腫れや痛みなど症状を見ながら都度対処する治療法でしたが、一度関節の変形が進行すると、元には戻りません。診断・治療をスピーディーに行い、患者さんのQOL(生活の質)を高めることを第一に考えます」

 治療は薬物療法で、内服薬と、症状に応じて注射薬を併用します。
 「次々出てくる新薬も積極的に取り入れ、新しい治療法にも取り組みます。注射薬は患者さん自身に自宅で打ってもらうため、経験豊富な看護師が丁寧に指導します」

 日帰り手術では、腱鞘炎や手根管症候群、ガングリオンなど良性の腫瘍、巻き爪などに対応。
 「『当院でできる治療はここまで』と線を引きたくないんですよね。患者さんの立場になると、普段通っているクリニックで、小さい手術はできる方が便利でしょう。症状を繰り返すケースもあるので、少しでも負担を減らしたいですね」

 患者の利便性を考え、2022年からオンライン診療も行っています。
 「コロナを機に導入し、初診も受け付けています。腰痛や肩こりなど慢性疾患のほか、風邪や花粉症など軽い症状であれば、整形外科以外の薬の処方も可能です」

#chapter2

「PRP再生医療」や「酸素ボックス」など、悩みに応じたさまざまな選択肢を用意

 鈴木さんは、「PRP再生医療」(自由診療)による治療も手掛けます。自分の血液中の血小板に含まれる「成長因子」を濃縮・活性化した「多血小板血漿(PRP)」を、痛みや損傷のある部位に注射し、機能改善を促します。変形性関節症やスポーツで関節を痛めた人など、開院から4年で累計80件の施術実績があり、東京と東北4県から患者が訪れるそう。

 「保険適用の治療では、鎮痛薬やヒアルロン酸注射などで改善がみられなければ、人工関節を埋め込む手術となります。高齢の患者さんが中心で、『この年で大きな手術を受けたくない』という声も多いので、新たな選択肢として提案しています」

 また、地元の高校球児をはじめ、運動によるケガや成長期のスポーツ障害でも数多く治療にあたってきました。
 「ケガをしたら安静にするのが一般的ですが、選手は競技に早く復帰することを望みます。私もスノーボードや登山などスポーツが好きなので、その気持ちにはできる限り応えたいですね」

 ねんざや骨折などケガの早期回復が期待できる酸素ボックスもその一つ。高気圧の環境で、高濃度の酸素を吸入できます。立ち座りができる広々とした空間で、カプセル型のような閉塞感がないのが特徴。疲労回復効果を求めて、リラクゼーション目的での利用も多いそう。

 ほかに、骨盤の筋肉を鍛えるマシンや、医療脱毛レーザーなど、美容メニューも用意しています。
 「『身近で受けられるならやってみたい』との声は多いので、広く地域の方に届けたいと考え、周辺では設置が少ないマシンを先駆けて導入しています」

鈴木道博 すずきみちひろ

#chapter3

人生100年時代に向け、健康維持をトータルで支えるクリニックを目指す

 高校卒業後、一度は建築の道に進んだという鈴木さん。合わないと感じて再び大学を受験し、医師を目指しました。整形外科医を選んだのは、同じく整形外科医だった父の影響があったそう。
 「メスを握り続けて患者さんを治したいという思いが強かったことも、整形外科を選んだ理由の一つです。また、骨折して救急車で運ばれてきた患者さんが、処置後に歩いて帰る姿を見られることも、やりがいでした」

 岩手医科大学附属病院に約10年在籍し、赴任先の一つ、総合花巻病院でリウマチ科長として、多くの症例を経験。もともと現在の地にあった「かねた整形外科医院」から事業を承継し、2019年に開院しました。
 「ゆくゆくは開業を考えていたので、前院長がちょうど後継者を探しておられたタイミングで、良いご縁だと引き継ぎました。地域に根差したクリニックとして、専門にこだわりすぎず、体のことで気になることがあれば幅広く相談できる場を目指しています」

 人生100年時代には、病気にならないよう日頃から健康への意識を高めることが重要と話す鈴木さん。健康マネジメントのトータルサポートに取り組む計画もあるそうです。
 「食事と運動、睡眠を軸に、日々の生活習慣を見直し、改善するためのアドバイスを行ったり、エイジングケアを施したり、さまざまな方面からアプローチしていきたいですね」。豊富な治療実績に加え、新しいサービスも取り入れながら、地域の健康づくりを支えます。

(取材年月:2023年7月)

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鈴木道博

関節リウマチや日帰り手術、再生医療に力を入れる整形外科のプロ

鈴木道博プロ

医師

一関すずき整形外科クリニック

関節リウマチの治療では、若年層から高齢者まで幅広い症例経験を有します。腱鞘炎などに対する日帰り手術や、「PRP再生医療」の件数も多数。ケガの早期回復を促す酸素ボックスなど治療の選択肢を豊富に用意。

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