人と住まいの健康を創造するログハウス建築のプロ
髙橋豊彦
Mybestpro Interview
人と住まいの健康を創造するログハウス建築のプロ
髙橋豊彦
#chapter1
「仕事や家事に追われる生活において、私どもは心と体をゆっくりと休め、英気を養うお家をご案内しています。天然木でつくるログハウスには、住む人の心を『ほっと和ませる』魅力があります」
そう語るのは、岩手県北上市で建築工事業を営む「大豊(たいほう)」の代表取締役・髙橋豊彦さん。北欧ログハウスを展開する「ビックボックス」の正規代理店として、設計から施工まで一貫して担っています。
「寒冷地の北欧で育ったパイン材を使用するため、寒さが厳しい岩手の気候風土になじみます。またプリント合板や集成材、アルミといった新建材を用いた住宅とは異なり、家に入ると木の香りが広がり、優しい雰囲気に満たされます」
同社の事務所もログハウスで建てられ、敷地内には大小3棟の展示棟が並び見学ができます。
「フィンランド産のハイセンスなフィンログハウス、コストパフォーマンスに優れたユニログハウス、庭に設置できるコンパクトなガーデンハウスなど、住宅規模から趣味の部屋まで多彩なタイプがあります。実際に見て、感じて、じっくりと時間をかけてご検討ください」
建築士であり図面を作成する髙橋さんと顧客の希望を聞き取る営業担当者、木を組み上げる職人が中心となって活動。密なコミュニケーションと、あうんの呼吸のチームワークで住まいづくりをしています。
「『キッチンを広めにしたい』『アウトドアデッキを設けたい』といったご要望を細やかに反映し、理想のハウスをかなえます。大きな窓から自然光が降りそそぎ、暖炉の炎でほっこりと暖を取る空間もプロデュースいたします。柔軟に小回りの利く対応ができることが強みです」
#chapter2
「大豊」は髙橋さんの父親が1971年に創業。住宅を手掛ける家業を見て育ち、高校卒業時には父から建築学部を勧められて進学。建築士の資格を取得し、父の跡を継いで2代目に就任しました。入社当時は、木の柱と梁で構造を作る在来工法による新築やリフォームを中心に請け負っていました。
「ログハウスブームがあり、雑誌でも特集されていました。日本の伝統的な木造工法のように木材を組む点に心をひかれ、北海道のログビルダーのもとで修業したいと考えた時期もあります。当時は事業が忙しく実現しませんでしたが、ログハウスに対する憧れは持ち続け、2009年に事業をスタートしました」
髙橋さんのもとでは、北欧の工場で加工された天然ログ材を取り寄せ、日本に入港するまでに要する約5カ月の間に依頼主と詳細な打ち合わせをしたり、申請手続きを経て基礎工事をしたりするなど着々と準備を進めます。
「ログ材が到着すると現場一帯に木のいい香りが漂い、新しい暮らしを楽しみにしているお客さまの笑顔を見ると、私たちも力が入りますね」
ログハウスに住むようになった顧客からは「木のぬくもりに包まれ元気になれる」「リラックスできて家に帰るのが楽しみになった」といった声が届くそうです。
「私自身も心身が充足し、リフレッシュできるのを実感しています。エネルギーがみなぎる感じで、頭であれこれ思案していたことを『やってみよう』とやる気が湧いてくるんです。自然とともに暮らすことで日々の疲れを解きほぐし、活力を得ていただきたいですね」
#chapter3
接着剤など化学物質を含む住宅建材によるアレルギーやシックハウス症候群に悩む人が増える中、丸太から切り出した無垢材をふんだんに使うログハウスに関心を寄せる人が少なくありません。
住まいと健康は密接につながり、素材を十分に吟味することが大切と考える髙橋さんは、医療機器認定を受けた「遠赤王(えんせきおう)」という商品を採用。熱を柔らかく伝える遠赤外線で体を温める「おひさまシート」を活用した床暖房施工や機器の販売も行っています。
「『遠赤王』はがん治療の温熱療法としても取り入れられ、医療施設や老人ホームに導入されています。ドーム型の『ひだまり』という機器は、腰や足など、冷えやすい部位をじんわり温めてくれると人気です。無料貸し出し期間に体感してみてはいかがでしょうか」
昨今は空き家が増加し、社会課題になっているのを受け、2024年に北上市の「空き家管理事業者」に登録。市や所有者からの相談に対応し、賃貸物件や店舗へのリノベーションなど、空き家の新たな活用にも取り組んでいます。
「住宅は、住む人たちの『人生の起点』です。ご家族の思い出を紡ぎ、建てた職人の思いを生かしながら、活用法を提案するのが私たちの役目だと心得ています」
また、家は「癒やされる場所」であってほしいと髙橋さんは語ります。
「多忙な毎日で心のゆとりを失いそうな時、自宅に帰れば緊張がほぐれ、リセットできるように。皆さまが健やかに過ごせるように。気持ちいい住環境を届けていきたいですね」
(取材年月:2025年4月)
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人と住まいの健康を創造するログハウス建築のプロ
髙橋豊彦プロ
建設業
大豊
ログハウスの建築施工を手掛ける「ビックボックス」の正規代理店として設計から建築まで担当。天然の木材を使用したログハウスで癒しを提供し、住まいと人々の健康を考えた提案を行います。
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