顧客を笑顔にするパーソナルトレーニングのプロ大島稔史

顧客を笑顔にするパーソナルトレーニングのプロ

大島稔史

大阪市と兵庫県伊丹市で3店舗のパーソナルトレーニングジムを運営

　「リバウンドすることなく、ご自身が理想とするスタイルや元気な体を維持できるように、当方はお客さまのライフスタイルに合わせた食事や運動習慣を大切にしています」

　そう語るのは、「WELLSTYLE（ウェルスタイル）」代表の大島稔史さん。大阪市内と兵庫県伊丹市内で、20代・30代を中心に幅広い世代の人が通うパーソナルトレーニングジム「BodyStage（ボディーステージ）」を3店舗運営しています。

　「まず、姿勢の崩れや痛みの有無など確認し、体の状態を整えるコンディショニングから始めます。ストレッチや筋膜リリース、タイ古式マッサージを取り入れたウオーミングアップで柔軟性を高め、メニューに移ります」

　大島さんのもとでは、ダイエットや筋力アップなど個々の要望をかなえるため、二人三脚で目標に向け歩みを進めていきます。
　「ジムで過ごす時間を楽しいと感じていただけるような環境づくりが、当方の強みです。しんどい時もうれしい時も担当トレーナーが伴走し、モチベーションをお支えします」

　食事についても細やかに配慮。糖質やカロリーを厳しく制限するとストレスにつながるため、普段の食事に工夫を加えています。
　「例えば麺類よりはお米を、洋菓子よりは和菓子をというように、同じ糖質でも種類を変えたり、ビタミンやミネラルを取ることを心掛けたり、質の改善に重きを置いています」

　挙式に向けボディーメイクをしていた人から当日の写真とともにお礼のメッセージが届いたり、時には「人生が変わった」との言葉も。「お客さまが喜んでくださることがやりがい」と話します。

ダブルダッチで世界チャンピオンに。さらに指導担当チームを日本一に導く

　子どもの頃からスポーツが大好きだったという大島さん。トレーナーを目指す一つのきっかけになったのが、2本のロープを使って多彩な技を繰り出すダブルダッチでした。
　「高校生の時にテレビで見て興味を持ち、友人らを誘って始めました。大学ではサークルを立ち上げ、メディア番組や舞台の演出を手掛け、イベントでパフォーマンスを披露するほか、講習会も開いていました」

　大学卒業後はIT企業に勤める傍ら、2009年にチームを結成して主導。2016年には世界大会で優勝を果たします。

　「かねてより独立を考えていたので30歳で会社を辞め、いくつかのビジネスを手掛けましたが思うような結果を出せず。事業展開を模索する中、パーソナルトレーナー養成学校の広告で、『半年で即戦力になる』というフレーズを見て入校を決めました。当時から小学生にダブルダッチを教えていたので、『理論に裏打ちされたトレーニングを実践できたらもっと伸びるのでは』と感じていたことも、背中を押しました」

　入学と同時にフィットネスジムでも働き始め、毎晩子どもが寝た後に深夜まで勉強する日々。学んだ知識をダブルダッチの指導に生かしたところ、担当チームが全日本大会で部門別優勝という快挙を遂げました。

　未経験でトレーナーの世界に飛び込んだ大島さんは、最優秀生として学校を卒業。フリーランスで活動を始めて5カ月目には、顧客とのセッション数が、月に100件を超えるほどに。実務実績を積み、2020年8月に「BodyStage」を開業しました。

企業や地方自治体の健康経営を支援し、アスリート式メンタル研修などを実施

　挫折することなく続けられるよう、一人一人に寄り添った体づくりに情熱を注いできた大島さん。2023年からは企業や地方自治体に向けた事業もスタートし、従業員らが生き生きと業務に励み、組織の活性化などを図る健康経営について指南。失敗や困難を乗り越え目的を達成する、アスリート式メンタル研修も提供しています。

　「実は会社員時代にメンタルを崩し、大好きだったダブルダッチすらできなくなったことがあるんです。研修では、うつ状態から抜け出し世界チャンピオンになった経験などをお話させていただきます。また、ダブルダッチにも取り組んでいただき、コミュニケーション力や課題解決力の向上につなげます」

　健康経営指導では、ストレッチの実践や健康に関するセミナーを実施。働く人たちが、健やかな心身を養う場を設けています。

　「2024年には、子どもたちにダブルダッチの楽しさを知ってもらうため、伊丹市でスクールを開校しました。ロープの複雑な動きに合わせて跳ぶので、運動能力や集中力の発達が期待できますし、チームプレーで対話力や協調性も磨かれます。市と連携してワークショップやイベントを行うNPO法人『伊丹エンジョイダブルダッチ』も創設しました」

　今後は、トレーナーの育成やジムの開業支援、スポーツを軸にした講師業にも力を入れていきたいと語る大島さん。「関わる全ての人を健康で笑顔にする」という理念からブレることなく活動を加速させています。

（取材年月：2024年3月）

運動を通じて「関わる全ての人を健康で笑顔に」を理念に、ジムや企業研修を展開

大阪市と兵庫県伊丹市で3店舗のパーソナルトレーニングジムを運営

ダブルダッチで世界チャンピオンに。さらに指導担当チームを日本一に導く

企業や地方自治体の健康経営を支援し、アスリート式メンタル研修などを実施

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