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利用者の目線に立った受託開発・SaaSで、よりよい未来の実現に貢献

利用者本位に立ったシステム開発のプロ

近藤生志

近藤生志 こんどうたかし

#chapter1

専門性を備えたスタッフが全国に在籍し、他社との協業態勢も万全

 「利用者本位の開発に徹することで、お客さまのよりよい未来の実現に貢献します」と話すのは、兵庫県宝塚市の「Octet(オクテット)」代表の近藤生志さん。企業のシステム開発をサポートしてきた実績を生かし、近年は受託開発やコンサルティング、自社サービスの展開に力を入れています。

 「デジタル化や脱Excelといった業務効率化はDX(デジタルトランスフォーメンション)を進めるための入り口に過ぎません。業務改善で生まれた時間やお金を新規事業などに投資してこそ、本当の意味でDXが実現できるのです。綿密なコミュニケーションで依頼者さまの課題を把握し、ビジネスを次のフェーズへと進化させるお手伝いをしています」

 近藤さんの強みは、社内外の優秀なエンジニアによる業務態勢です。東北、関東、近畿など、全国の在籍スタッフがリモートで対応。AI(人工知能)開発など、自分の得意な知識を生かして案件を遂行します。営業スタッフも近藤さんに加え東京に1人在駐しています。

 さらに、全国600社以上のIT企業などで構成される「ビジネスアライアンスコンソーシアム」に加盟。ソリューション企業やコンサルタント会社などと協業することが可能です。

 「要望に応じてシステムを構築する受託開発と、自分たちが作ったソフトを広く使ってもらうSaaS(Software as a Service)。方向性こそ違いますが、当社はAWSというネットを介したクラウドコンピューティングの活用により、どちらにおいても効率的で柔軟なサービスを提供し、お客さまの利便性を高めます」

#chapter2

データ管理システム「Exment」のコンテンツを開発し、業務効率化に貢献

 近藤さんはIT会社で約10年勤務した後、2017年にフリーランスとして独立。2021年に会社を立ち上げました。

 これまでに旅行会社の経費精算システムや、大手建機レンタル会社の小口現金精算システムなどの構築に携わったほか、電子帳簿保存法のタイムスタンプ取得アプリや産業向けAIの開発などを支援。創業当初から取引する顧客からは「近藤さんがいないと仕事にならない」と言われることもあるそうです。

 現在注力しているのは、無料で使用できるオープンソースのデータ管理システム「Exment(エクスメント)」で動作するコンテンツの作成。クラウドではもちろん、自社インフラを利用するオンプレミスにも対応しているのが特徴です。

 「工務店さまに向けて、勤怠管理システムを構築しました。従来のタイムカードでは、従業員が現場から直帰する際、打刻されないことも多く困っておられました。オンライン化することで、出先からスマートフォンで退勤時刻などを入力することが可能。データを自動集計し給与計算も簡単です。当社でも利用していますが、担当の社会保険労務士から『他の会社も導入してほしい』と評価されています」

 製造業などのAI導入も支援。工場にある機械の温度やモーターの回転数などを測定し、データを元にAIが故障傾向を予測する仕組みづくりを提案しています。

 この他、企業のWEBサイトも制作。ワードプレスなどのコンテンツ管理システムを使うほか、一からプログラムを書くフルスクラッチも手掛けています。

近藤生志 こんどうたかし

#chapter3

自社の開発業務に比重を置き、産学連携にも力を入れ知見を共有

 近藤さんがITに興味を持つようになった原点は、小学校4年の時に販売されたOS「Windows95」。発売前に長蛇の列が夜通し続いているのをテレビで見て「きっとすごい時代が来るに違いない」と胸を躍らせたそうです。

 大学では心理学を専攻しましたが、コンピューターエンジニアの夢を捨てきれませんでした。就職活動で人事担当者から「未経験でも勉強すればエンジニアになれるよ」と声を掛けられたことがきっかけで、IT企業に入社することに。

 「その後、大手電子部品メーカー系の別の会社に転職し、キャリアを積むにしたがい『真に顧客のためになる開発がしたい』という思いが強くなってきました。依頼者側の意見を重視するあまり、上司から『どちらを向いて仕事をしているのか』と注意されることもあり、独立を考えるようになりましたね」

 独立後は長く1人で仕事をしてきましたが、自社での開発業務に比重を置くため、2023年からは人材の採用に乗り出しました。安全・安心な水産物を消費者に届けるための流通システムや、タッチレスで操作ができるスマートミラーの開発など、新しい構想に取り組んでいます。

 今後は産学連携に力を入れたいと考えている近藤さん。将来は自社の研究所を持つことを展望しています。
 「情報処理の学会に所属しているので、最新技術やテクノロジーの研究に加わりたいです。私たちの知見を生かして大学で出張講座を開くなど、若い人材の知の創出にも貢献したいですね」

(取材年月:2024年12月)

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近藤生志

利用者本位に立ったシステム開発のプロ

近藤生志プロ

システム開発

Octet合同会社

全国各地の在籍スタッフが自分の得意な知識を生かして業務に対応。全国600社以上のIT企業などで構成されるアライアンスに加盟しており、社外との協業によるシステム開発も可能です。

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