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雨漏りしない“当たり前”をかなえて仕事や暮らしの場を守り、社会に貢献

防水と建築の知識で“雨漏りのない当たり前”の安心を守るプロ

森本謙太朗

森本謙太朗 もりもとけんたろう
森本謙太朗 もりもとけんたろう

#chapter1

「防水×建築」の専門知識と豊富な経験で、建物に合った防水工事を提案

 「人が集い、暮らす場所を雨風から守るのが私どもの役割です」と話すのは、1945年に創立した「森本組」の代表・森本謙太朗さん。広島市を中心に、公共施設や事業所、マンションなどの防水工事や大規模修繕工事を手掛け、ビルオーナーや元請け業者などから引き合いがあります。

 「防水の年間施工数は150~200件ほどで、学校や公民館、ホール、オフィスビルから個人宅まで現場は多岐にわたります。防水工事は改質アスファルトシートや、塩ビシート、ゴムシート、ウレタン塗膜、シーリングなどさまざまな工法がありますが建物の形や用途、既存の防水層の状態によって適した工法を選定します」

 森本さんは、一級建築士と一級建築施工管理技士、一級防水施工技能士と三つの資格を保有。建物の構造と防水工法を熟知し、物件に応じたプランニングをしています。

 「耐久年数の目安は15年ほどですが『メンテナンスの頻度を減らしたい』『予算を抑えたい』など、お客さまのご要望を踏まえてご案内します。また、防水工事の保証は10年が多いのですが、もし会社が倒産してしまったら問題が起きても対応してもらえないので、創業から約80年という歴史も信用につながると考えています」

 雨水が染み込むと、梁や柱、壁といった躯体にダメージを与えて強度が低下するほか、カビが発生すると健康にも影響を及ぼします。森本さんは、豊富な専門知識と経験で不具合を解明しています。

 「雨漏りは原因究明が難しいんです。建物の造りを理解した当方が浸入経路などを突き止め、適切に対処します」

#chapter2

野球少年から3代目経営者へ。失敗を恐れずチャレンジし続けるのがモットー

 かつては球児として白球を追い、高校は野球の強豪校広島県立広島商業高等学校(広商)へ進学。プロになるべく練習に打ち込んでいた森本さん。会社を経営する父親の背中を見ていたものの、当時は家業に入る気はなかったそう。

 「チームメイトに負けじと3年間切磋琢磨したのですが、上には上がいるということを痛感。プロになる夢は断念しました。将来どうしようかと思案した末に先代らが育ててきた会社を継ぐ決意をしました。高校は商業系だったのですが、大学は広島工業大学で建築工学科を専攻しました」

 卒業後は大手防水材料メーカー田島ルーフィング株式会社へ。就職を機に上京し、3年間防水分野について知見を深めました。

 「営業部門にいたのですが、建物を調査して提案する業務が中心でした。防水材料の知識を深めただけではなく劣化状況などを判断して、必要な防水対策を導き出す経験は現職でも大いに生きています。」

 「森本組」を立ち上げた祖父から父親へ継承され、自身で3代目。実績だけでなく、試行錯誤を積み重ねているのが自社の強みで、困難に直面しても「逃げないこと」をモットーにしています。

 「行動する限り、失敗はずっとついてくるものです。逃げずに果敢に挑んでいけば、おのずと良い方向に向かうと信じています。うまくいかないことがあっても、誠実な行動でリカバリーしようと従業員に伝えています」

 森本さんはプライベートでもチャレンジする姿勢を忘れず、NHKのど自慢大会の予選に参加したことも。興味があること、面白そうなことには積極的に挑戦したいと意欲を見せます。

森本謙太朗 もりもとけんたろう

#chapter3

個人のお客さまからの防水工事にも注力し、丁寧なコミュニケーションで信頼感をアップ

 元請け業者や公共工事の依頼を多く請け負ってきた森本さん。長きにわたり培ったノウハウをもとに、新たな顧客層へアプローチすることを展望しています。

 「今後は、個人のお客さまからのご用命にも数多く応えたいと思っています。屋上防水をはじめバルコニーの防水、シーリング防水、外壁塗装、外壁修繕といったお住まいで気になることがあればお声がけください」

 エリアも今は広島市内がメインですが、県内全域に拡大して工事を増やしていきたいと意気込む森本さん。企業や自治体、個人など多様な案件に取り組む上で、常に「人と人」という考えを大切にし、丁寧に向き合っていると言います。

 「お客さまの財産に携わりますから、『この人がやってくれるなら大丈夫だね』と信頼していただくためにもコミュニケーションは大事にしています。建物のプロとして、傷みが出ている状況や処置の仕方を正確に分かりやすく説明することを心掛けています」

 日々技術の向上に努め、建物を保護する防水工事を通じて、社会に貢献していきたいと力を込めます。

 「雨漏りで使えなくなっている建物や部屋があるのは社会的な損失です。仕事をしたり、生活をしたり、皆さまが不便なく活動できるよう環境を整え、雨露をしのぐという当たり前を守っていくことが使命だと心得ています。防水工事におけるプロフェッショナルとして、広く認知してもらえる存在を目指したいですね」

(取材年月:2025年4月)

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森本謙太朗

防水と建築の知識で“雨漏りのない当たり前”の安心を守るプロ

森本謙太朗プロ

防水工事事業者

株式会社森本組

一級建築士・一級建築施工管理技士・一級防水施工技能士の資格を有し、建築全般に精通した知識と技術を備えています。構造を深く理解したうえで、防水の視点から施工を提案。雨漏りのリスクから建物を守ります。

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