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水道緊急工事の仕組みを明確にし、業界のイメージを変えるのが自社の使命

水回りのトラブルを解決に導く水道緊急工事のプロ

木村健一

木村健一 きむらけんいち
木村健一 きむらけんいち

#chapter1

あふれた水の料金は申請できるので、まずは落ち着いて指定業者に連絡を

 「蛇口から水がポタポタ落ちる」「排水口から水が逆流する」など、キッチンやバス、トイレといった水回りのトラブル対処を得意とする「ホームサポートサービス」の代表・木村健一さん。技術や知識、所有機材などが一定レベルに達している事業者として、広島市水道局の給水装置工事事業者に指定されています。

 「公的機関から『工事を適正に施行することができる』と認められ、漏れや詰まりの緊急工事を24時間・365日体制で行っています。戸建てや集合住宅のほか、店舗や工場、宿泊施設でも施工実績があります。ご連絡をいただくと迅速に駆けつけて見積もりを作成し、内容にご納得いただいてから着手するのが当社のスタイルです」

 例えば水栓が壊れ、水が止まらなくなると慌てますが、指定業者であれば無駄になった水道料金の返金を申請できるため落ち着いてほしいとのこと。また木村さんのもとでは、出張費や夜間・早朝、休日料金、見積もりは無料。明瞭会計をモットーに、追加請求が発生しないよう詳細に調査します。

 「応急処置はもちろん、根本的な原因の解決を目指します。さらに当社は住宅や店舗のリフォームも手掛けているので、今後を見据えた提案が可能です。不具合が生じたのを機に古くなったトイレや給湯器を交換したり、タイル張りで冬は寒い浴室を保温性のあるユニットバスにリニューアルする方もいますね」

 特に築年数が経過した建物は至る所にリスクが隠れているので、内視鏡を用いた点検も実施。詰まりの予防や臭いの軽減に向け、高圧洗浄機による排水管の清掃も請け負っています。

#chapter2

稼ぐことに夢中だった20代を経て、ライフラインを支える水道工事業の道へ

 木村さんは工業大学を経て生活用品のセールス会社に就職。当時は収入を上げることに執着し、結果も出せたため「世の中、こんなに簡単に稼げるものか」と勘違いしたと言います。

 「20代で独立した当初もお金のことしか頭にありませんでした。しかし、お客さまや取引先と全く関係性を構築できていない自分に気付き、むなしくなったんです。『地域に貢献し、家族に誇れる人間になろう』と、故郷の広島でライフラインである水道工事業を始めることにしました」

 修業先を探す中、快く受け入れてくれたのは10歳下の職人。技術や責任感、仕事を楽しむ姿勢が素晴らしい上に費用も適切で、木村さんの従来の価値観も大きく変わります。

 「工事の基本を手取り足取り学びながら『こんなに情熱的な師匠がいて彼の仲間も心がまっすぐな人ばかり。業界に対しグレーな印象を持たれがちだけど、みんなでチームを組めば払しょくできるはず』と考えました。現在は皆さんが現場作業に専念し、私は営業やお客さまのサポートに注力しています。実直な活動が一石を投じることになればうれしいです」

 仕事の醍醐味は、不安な表情を浮かべていた利用客の顔が明るくなるのを見ること。仕上がりや料金に納得し、「蛇口がゆるい」「トイレの流れが悪い」など、気になることばあれば相談してくるリピーターが増えたと話します。

 「ありがたいことに他のお客さまを紹介してくれる方もいます。私どもを信じてご用命くださることに心から感謝しています」

木村健一 きむらけんいち

#chapter3

「困っている人の役に立ち、感動できるサービス」を掲げ、日々の現場を誠実に

 インフラを支え、業界のイメージアップを図るという自社の使命を理解した今、市内だけでなく広島県内で確固たる地位を築くことが木村さんの目標。料金体系や施工内容を明確にし、利用客に安心感をもたらすとともに、信頼感を醸成することで若者が憧れる職業にしたいと語ります。

 「時代にあわせて変化していかなければ、厳しい人手不足の波に飲み込まれ、いくつもの業者が撤退することになるでしょう。さまざまなシーンでAI(人工知能)やロボットが活躍する時代が到来しつつありますが、現場でお客さまの不安を和らげるのは人間でしょう。従業員を大切にして、家族や知人からもいい会社だと思われるような組織づくりを心掛けています」

 会社のビジョンとして「困っている人の役に立ち、感動できるサービスを。」を掲げる木村さん。従業員に求めているのは、修理のためとはいえ自宅などプライベートな領域を他人に見せなければならない利用客の心情に配慮すること。身だしなみや礼儀も気持ちよく、どんな現場でも真摯(しんし)に取り組むことで感動を呼べると続けます。

 「他のことには目もくれず、黙々と行動する姿勢は、お客さまから高く評価されていると感じます。心を開いてくださり『実はタオルを流してしまった』『水道管を自分でいじってしまった』などと原因の解明につながるヒントを伺えたりします。駆けつけてから10分や15分程度のコミュニケーションかもしれませんが、心の通うひとときを提供できたら幸いです」

(取材年月:2024年8月)

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専門家プロフィール

木村健一

水回りのトラブルを解決に導く水道緊急工事のプロ

木村健一プロ

給水装置工事事業者

ホームサポートサービス株式会社

広島市水道局指定の給水装置工事事業者として、技術と知識を持ち、高圧洗浄機や内視鏡などの専門機材も完備。応急処置からリフォームまで幅広いニーズに対応し、24時間365日体制でサポートします。

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