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福祉と医療の力で子どもと家庭の笑顔を守り、誰もが生きやすい地域づくりに貢献

子育てや不登校に悩む家庭を支援する子ども向け訪問看護のプロ

石原勇人

「株式会社iSCぽかぽかグループ」代表取締役の石原勇人さん。子ども向けの訪問看護事業、障がい児・障がい者福祉事業を運営しています
子どもに特化した訪問看護では看護師が自宅を訪問。不登校や子育てで悩む親子に寄り添い、問題を解決しています

#chapter1

「ぽかぽか訪問看護ステーション」で、子育てや不登校に悩む親子を家庭でケア

 「他の子に比べ言葉が遅い気がする、こだわりが強く集団行動が苦手、学校になじめず行かなくなった、といった心配ごとや困りごとはありませんか? 児童発達支援・放課後等デイサービス事業で培った知見を糧に、お子さんが過ごしやすいお家で療育までの準備をお手伝いします」

 そう語るのは、「株式会社iSCぽかぽかグループ」代表取締役の石原勇人さん。0歳から18歳の子どもに向けた「ぽかぽか訪問看護ステーション」を運営し、群馬県太田市、伊勢崎市、桐生市、邑楽町、大泉町を対象に各家庭に足を運んでいます。

 「ご訪問は週3回、お子さんの集中力や体力に配慮して1回30分ほど。親しみやすい私服で伺い、ゆっくりと心を開き、いろんなモノ、コトに興味を持ってもらい、家族以外の第3者や社会と関わっていけるよう導きます」

 「私どもは『心の土台づくり』を使命としています。遊びを通して信頼関係を築いて心に安心感や安定感をもたらし、情緒や生活リズムなどを整え、前向きに学ぶ力も育んでいきます」

  訪問看護では保護者にも寄り添い、「親子でのコミュニケーションがとれておらず、子どもが何を考えているのか分からない」「かんしゃくを起こし、どう対応すればいいか戸惑う」といった場合も親子の関わり方をフォローしています。

 「看護師が自宅に伺うので、不登校や発達で気がかりなことなど、親御さんも悩みを打ち明けやすいと思います。自己負担がない乳幼児・子ども医療費助成制度にも適応しています。子育ての不安をひとりで抱えず、気軽にご相談ください」

#chapter2

児童発達支援・放課後等デイサービス、子ども向けの重症心身型生活介護事業も展開

 かねてより独立して会社経営に興味があった石原さん。起業を視野に入れていたこと、学生時代にスポーツでケガをした際に手当てやリハビリトレーニングを受けたことから、高校卒業後は東京にある東洋医学系の専門学校へ進学。都内の施設に勤めて技能を磨きノウハウを蓄えました。

 「27歳で地元の栃木県足利市に戻り起業。当時珍しかった訪問型の鍼灸マッサージケアを始めました。年配の方や体の不自由な方が院に通うのは大変ですから、私どもから出向いてお体を整えたいと思ったのです」

 寝たきりゼロの街をビジョンに活動を開始。体に障がいのある子どもたちの利用も多く、施術後に「よく眠れた」という声を聞き、障がいが重度の人たちを支える施設を開きたいと考えるようになります。

 「子どもが好きで地域貢献がしたい一心から、第一歩として、2019年に児童発達支援・放課後等デイサービス『ぽかぽか広場足利』を開設しました」

 栃木県足利市をはじめ、隣町の群馬県でも施設を増やして多くの子どもたちを迎え入れ、個性や特性に合わせて成長を後押し。2024年5月には念願だった重症心身型の生活介護事業を立ち上げ、地域の声を受けて同年6月に訪問看護サービスもスタートしました。

 「子どもたちをサポートできるのはもとより、数多くのスタッフを採用して雇用も生み出し、地域の発展でお役に立てることもうれしく思っています」

子どもの福祉を通し、地元の行政・学校・医療機関も巻き込み、地域包括支援する仕組みで地域活性化を目指しています

#chapter3

少子高齢化が進む中で子どもは宝物。地域包括支援する仕組みで地域活性化へ

 「弱者に優しいまちは、すべての人に優しいまちです。しかし、日本の福祉分野は良くも悪くも閉鎖的だと感じています。特に子どもの福祉は、本来なら行政、医療、教育機関が三位一体になって取り組むべき大事な課題です。それぞれの分野で力を尽くし、頑張っている人が多いのに、組織という縦割り社会によって阻まれていることもたくさんあると感じています」

 誰もが生きやすい地域づくりをするには、東洋医学で考える一時的に症状を緩和する対症療法ではなく、病に至らない未病のうちに、根本から問題を解決していくことが重要だと石原さんは提言します。

 「例えば、重度障がいの子どもが成人になった後のケアや、就労といった進路について環境が十分に整っているとは言えません。自分らしい人生を歩めるように地域包括支援していく仕組みを早急に作る必要があります」

 地方は都市部より数年遅れている実情を見据え、重度障がい児の施設や子ども向けの訪問看護をいち早く地域に取り入れるなど、スピード感をもって革新的な取り組みを実践してきた石原さん。同市長が視察し、地元メディアにも取り上げられるなど、福祉・医療の分野で実績を築いてきました。

 「地域貢献と日本の未来を創る」を企業理念に掲げ、地元の行政・学校・医療機関も巻き込んで誰一人取り残さず、ともに支え合い心豊かに暮らせる地域社会をかなえたいと言います。

 「少子高齢化社会において子どもは宝物です。一人ひとり個性を尊重し、可能性を引き出し、社会に送り出して活躍を応援することで地域を活性化できると考えています。今後も子どもの福祉・医療を通じて、みんなが笑顔で生き生きと過ごせるまちを目指します」

(取材年月:2024年12月)

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石原勇人

子育てや不登校に悩む家庭を支援する子ども向け訪問看護のプロ

石原勇人プロ

訪問看護

株式会社iSC

子どもの福祉・医療に実績のある地元企業が、顧客の声に応えて始めた新しいサービス。子どもに特化した訪問看護により、不登校や子育てで悩む親子に寄り添い、問題を解決。自己負担0円の医療費助成制度にも適応。

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