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地域密着の伴走型ITコンサルタントとして、システム構築やマクロ作成で業務負担を軽減

ITツール導入の目的設定、スペックの選択、運用を支援するプロ

高橋晃

高橋晃 たかはしあきら

#chapter1

課題の分析や要件定義から携わり、目的や予算面でミスマッチの無い仕組みを提案

 主に群馬県内で地域密着のITコンサルティングを提供している「ACSIS」の代表・高橋晃さん。「共に考え、手を動かす」を信条に掲げ、システム導入やセキュリティー強化、デバイスの刷新など幅広くサポートしています。

 「困りごとを解決するため、問題の見える化からゴール設定、運用後の見直しも引き受けます。私はお客さまが次のステージに進めるまで寄り添い、しかも予算を抑えた提案が可能です。いうなれば顧問や伴走者といった立場ですね」

 プロジェクトを進めるにあたり大切にしているのは「顧客がITツールを導入したことで満足・納得しないよう、作業負担の軽減といった本来の目的を常に確認すること」。システムやソフトの販売業者との商談にも同席し、スペックやコストが無駄に高くなるのを防ぎます。

 「ITに詳しくないため業者に丸投げし、実務に即した仕組みになっていないケースが多々あります。当方が業務内容をヒアリングして整理し、要件定義の段階から携わることでミスマッチを減らします」

 特定の分野に特化せず、マルチに対応。中でもPDM(製品情報管理)やPLM(製品ライフサイクル管理)の領域を得意にしている高橋さん。あえてシステム導入を勧めず、データ集計や抽出、分類などができるExcelのマクロにより安価に済ませる方法を案内することも多いと言います。

 「例えば1週間かかっていた郵送作業をほぼゼロにしたり、勤怠管理を自動化したりしています。さらに従業員の在宅勤務を進めて全体的な人件費や紙コストを低減するなど、業界や業種を超えて中小企業の皆さまに喜ばれています」

#chapter2

40年以上にわたるパソコンの知見を基に、自動車関連会社のIT黎明期を支える

 高橋さんがパソコンを入手したのは中学時代。友人たちが家庭用ゲーム機や話題のソフトに夢中になる中、自身はあらゆる娯楽を我慢し、小遣いもお年玉も貯金に回して買い求めたそう。

 「子どもの頃から機械のメカニズムなどに興味があり、小学生になるとパソコンに憧れ専門紙を読みあさるようになりました。当時はインターネット等ない時代。パソコン雑誌に掲載されているプログラムを自分で入力し動作させことによりコンピューター言語を習得。「習うより慣れろ」「無いものは作れ」の精神で複雑なプログラムの構造も独学で覚えてきたからこそ、広い視野を強みとするITコンサルタントに成長できたと思います」

 工業高校の電気科を卒業後、地元の新聞社に就職しますが、1年半ほどで自動車関連企業からオファーを受けて転職し、33年にわたり在籍します。

 「入社当初は各部門に数台程度しか無かったパソコンも次第に1人1台が当たり前になり、製造系の主業務よりもトラブル対応を依頼される機会が増えていきました。気付けば情報システム部を新設し、社内のITリテラシー向上に尽力しました。責任者にも抜てきされましたが、会社に起業を勧められ『ACSIS』を開業しました」

 かねてより同僚や上司に「せっかくのスキルを自動車業界以外でも役立てないのはもったいない」と言われており、背中を押され独立。物心ついた頃から40年以上に及ぶパソコン歴を礎に中小企業を支え、「おかげで便利になったよ」「また別の課題解決を頼みます」という言葉が励みになっています。

#chapter3

業務効率化を図るアプリの使い方をレクチャーし、利活用について一緒に検討

 群馬県内では、給与計算や勤怠管理などの事務作業に時間やコストを費やしている企業が多く見受けられると話す高橋さん。経理処理など事業活動を後方支援する、バックオフィス機能を持たない会社が散見されるのも気になる点だとか。

 「特に土木、建築、塗装、配管といった現場作業をメインとする中小企業では、パソコンやITに精通するスタッフが不在だったりしますよね。請求書や納品書の作成でも、一つずつ手書きや手入力し、書類をバインダーに束ねているのが実情だと思います」

 ITの力で業務を効率化できる上、多様なデータを一元管理できるため、売り上げや支払いといった会社の収支も迅速かつ正確に把握できるようになると提言。

 また近年は、難しいプログラミングを用いず、詳しい専門知識も不要で業務効率化アプリを作成できるクラウドサービスもあります。使い方を分かりやすくレクチャーすることも可能で、システム導入を検討している企業には、見積額や仕様が適切なのかアドバイスもできると呼び掛けます。

 「課題解決を実現しつつ、初回の見積提示額から4分の1にまで下げたケースもあります。いわゆるセカンドオピニオンの役割も果たせるので、何でも相談してほしいですね。たとえるなら、1km先のコンビニに行くのに、徒歩、自転車、自動車のいずれを使うべきか、違いを分かりやすく説明しながら成果を出していきます。お客さまがすでに所有しているリソースにも着目し、利活用できるか一緒に考えます」

(取材年月:2024年12月)

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高橋晃

ITツール導入の目的設定、スペックの選択、運用を支援するプロ

高橋晃プロ

ITコンサルタント

株式会社ACSIS

中学時代からパソコンに触れ独学でプログラミングを習得。システム、セキュリティー、ネットワークの仕組みを熟知し、ITツール導入の目的設定から運用後の改善まで支援。顧客に無駄な予算を使わせない方針も特長。

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