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建築、リフォーム、不動産業を手掛け、家づくりや土地建物の利活用をサポート

ライフスタイルに合った住宅を建てる建築プランニングのプロ

阿久津順一

阿久津順一 あくつじゅんいち
阿久津順一 あくつじゅんいち

#chapter1

施主の要望を反映し、理想の住まいをかなえるためコミュニケーションを重視

 「ライフスタイルにあったマイホームがほしい」「心安らぐわが家で安心安全に暮らしたい」。そんな声に応えるのは、群馬県伊勢崎市にある「エースワン」代表の阿久津順一さん。

 1946年に木材加工業として創業、1975年に法人設立し、現在は建築業とリフォーム業、不動産業を展開。注文住宅や集合住宅の新築、建売住宅の販売、既存住宅の増改築、建て替え、土地建物の売買など幅広く手掛けています。「理想の住まいを実現するため、お客さまとコミュニケーションを重ねることを大切にしています。施工計画を立て、工程を管理する現場監督を務め、大工としても家づくりに携わってきた私自身がご要望や思いをくみ取り、お客さまとともに作り上げていきます」

 3Dの完成予想図や図面を用意するほか、柱や梁など骨組みができた上棟後は現場での打合せをお願いしています。「上棟後、柱や梁・床が出来上がると間取りや空間の規模感がリアルに分かり、新生活を具体的にイメージできます。コンセントの位置を変えたり、リビングのクロスを塗り壁にしたり、変更があればできるだけ反映します。無理な場合もありますが、何千万円も出して一生住む家ですから手間は惜しみません」

 阿久津さんのもとには、経験豊富な大工職人が在籍。技術に自信があるからこそ「いつでも見学してほしい」と言います。

 「隠すことなんて一切ありません。ヘルメットを着用して安全対策さえしてもらえれば大歓迎です。注文・建売住宅ともに工事の様子を写真で記録し、施工写真としてお渡ししています。建設過程を見ることができない建売住宅の購入者さまはもちろんのこと、注文住宅のお客さまからも大変好評です」

#chapter2

父の願いを受けて家業に入り、一から現場で学び、訓練校で大工のスキルを向上

 阿久津さんは1975年に伊勢崎市で生まれました。跡取りとして期待されていましたが、「子どもの頃は法律の道へ進みたかった」と明かします。

 東京の大学に進学し、法学部で法律の勉強をしていましたが、ある日下宿に帰ると、父親の英一さんから「会社を手伝ってくれないか」という留守番電話が残されていました。「父の願いを断るわけにはいきませんし、通っていた大学は第一志望ではなかったこともあり、中退して実家に戻ると決めたのです」

 家業に入った後は「まず現場を知りなさい」という英一さんの指示を受け、足場を組んだり重機で整地をしたり。実地作業に打ち込み、現場監督や設計業務にも携わるようになります。

 入社から2年目以降は、大工に必要なスキルを習得するため市内の職業訓練校に通い始めます。「この頃から、将来は自分が後を継ぐんだという思いが強くなってきました。家づくりのノウハウが身に付くと木造住宅の良し悪しが分かるようになり、仕事を楽しいと感じるようになりました」

 昼間は現場で汗を流し、夜は週3日学校で学ぶ生活を3年間続け、授業は1日たりとも休まずに出席。地道に努力を重ねた結果として技術は大きく伸び、県内の訓練生を対象にした技能大会では入賞を果たしました。

 「父からの頼みで地元に帰ったものの、大学を辞めたのはもったいない気もしていましたが、今はたくさんのお客さまとご縁をいただき、あのとき決断してよかったと心から思っています」

阿久津順一 あくつじゅんいち

#chapter3

宅建士として空き家の相談会を開き、相続した実家の扱いなどもアドバイス

 29歳のときに、契約など不動産の取り扱いに関する専門家・宅地建物取引士の資格を取得した阿久津さん。「家を建てるにあたり宅地を購入したい」「使わない土地があるので売却したい」といったニーズに応えるため、不動産部門も兼務することになりました。

 2009年には英一さんと共同で代表に就任。英一さんの逝去に伴い、2017年からは創業七十余年、法人設立49年の歴史を持つ会社の3代目として代表取締役に就任し、かじ取りを担っています。

 社を率いる立場になってからも棟梁として数々の現場に立ち、施主が思い描く住まいを形にしてきた阿久津さん。現在は、一般社団法人群馬県宅地建物取引業協会の常務理事兼伊勢崎支部の副支部長としての顔も持ち、伊勢崎市と協力の元、伊勢崎市主催の空き家相談会に参加する機会も多いそう。

 「実家を相続したけれど『維持するにも活用するにもどうしたらいいか分からない』『地元を離れていて住む予定がない』といった悩みにアドバイスしています。私どもは古民家の再生に取り組んでいますし、管理が難しく手放したいという場合も、買い取り、仲介などを行っているので、事業を通じてお役に立ちたいですね」

 空き家を含め、地域の人が抱える困りごとに目を向ける阿久津さんは、法律の資格取得も視野に入れています。「役所に提出する書類の作成や申請を代行することができ、遺言や相続の場面でもお力になれるので、地元、そして全国の方からご相談を受けていきたいと考えています。少年時代の夢をかなえるためにも、ゆくゆくは街の法律家を目指すつもりです」

(取材年月:2024年5月)

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住まいのプランナー

株式会社エースワン

顧客との打ち合わせの時間に重きを置き、「コンセントの位置を変えたい」や「クロスを塗り壁にしたい」といった追加の要望を受けた場合も、可能な限り反映する道を探り、ワンストップで理想の住宅をかなえます。

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