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地域の暮らしと向き合い続けて40年、相談から始まる不動産会社

地域の暮らしと決断に伴走する不動産のプロ

川村憲司

川村憲司 かわむらけんじ
川村憲司 かわむらけんじ

#chapter1

売る・貸すを決める前に、将来を見据えた選択肢を整理し判断を支える

 「西武エステートシステム」は、郡山市で40年以上にわたり、地域の暮らしを支える不動産サービスを提供してきました。売買や賃貸の仲介に加え、空き家・空き地の管理、相続に伴う相談、土地の利活用など、幅広い相談に対応しています。

 「不動産の相談は、暮らしの悩みや要望と切り離せません。ですから私たちは家や土地の話に限らず、生活にまつわる相談にも耳を傾けてきました」
 そう語るのは、同社代表で宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士の川村憲司さん。相談内容は一つとして同じものはないといいます。

 「兄弟で相続した実家をどう扱えばいいか分からない」「遠方に住んでいて実家が空き家になっているが、すぐに売るつもりはない。このまま放置してよいのか迷っている」といった声が寄せられることもあれば、長年付き合いのある顧客から「子どもや孫、親族の住まい探しを手伝ってほしい」と頼まれるケースもあるそう。こうした相談に対して結論を急ぐのではなく、まず事情を聞き、選択肢を整理するところから関わってきました。

 「不動産の相談では、結論そのものよりも、そこに至る事情を聞くことのほうが大切な場合が多いです。解決の糸口も、そうした背景の中から見つかることが少なくありません。専門分野を限定するよりも、地域の方の困りごとに向き合う姿勢を私たちは大切にしています」
 気軽に立ち寄れる不動産会社として、地域の相談の受け皿となっています。

#chapter2

父の背中と現場作業から学んだ、不動産の仕事の姿勢

 同社の歩みは、創業者である川村さんの父・芳則さんが、地域の中で一つ一つの相談に向き合ってきた積み重ねから始まりました。
 芳則さんは当初、一人で会社を立ち上げ、売買や賃貸の仲介から管理や細かな対応までを自ら担ってきました。休日と仕事の境目も曖昧で、地域から相談があれば日曜日でも現場に出る。そうした働き方が、ごく自然なものとして続いていたといいます。

 川村さんは、子どもの頃からその姿を身近に見て育ちました。
 「遊びに連れて行くと言われて向かった先が、アパートの敷地だったこともあります。草刈りをしたり、駐車場の白線を引いたり。できることは自分でやる、お客さんのためになるなら手間を惜しまない——。そんな父の働き方を日常の中で見てきました」
 仕事は決して楽そうではありませんでしたが、相手の話を聞き、どうすれば役に立てるかを考え、知恵を絞って行動する。その積み重ねが人との関係を築き、感謝につながっていく。不動産の仕事が暮らしを支える営みであることを自然と学んでいったといいます。

 一方で、先代は家業を継ぐことを強く求める人ではありませんでした。「やりたいことがあるなら、やってみればいい」と学生時代も進路を縛ることはなく、社会に出た後も、無理に戻るよう促すことはなかったそうです。それでも川村さんは、首都圏の大学を卒業後は郡山に戻る道を選びました。

 草刈りや白線引きといった現場作業を経験しながら、不動産の基礎を一つずつ習得。同時に宅地建物取引士や賃貸不動産経営管理士など、必要性を感じた資格は社員とともに取得し、会社として専門性を磨いてきました。

#chapter3

判断の軸はいつも目の前の「人」。これからも地域とともに

 人口減少や空き家の増加など、不動産を取り巻く環境は変化しています。郡山市においても、住まいに関する相談は年々複雑さを増し、「売る」「貸す」といった単純な選択だけでは答えが出ないケースが増えています。そうした中でも川村さんは、ぶれない判断の軸を持っています。
 「不動産取引は広い範囲、長い時間に影響を及ぼす大きな決断。ご本人やご家族にとって本当にプラスになるのかを一緒に考えたいですね」

 実際の相談の際、条件が整い契約につながりそうなケースで、あえて話を止めたこともありました。業務提携先の専門家とともに検討した結果、将来的な負担が大きくなりそうだと判断したためです。目先の契約よりも、相談者の暮らしを優先する判断は容易ではありませんが、ここでも創業以来受け継がれてきた姿勢が表れています。

 空き家や相続に関する相談が増えている背景には、こうした姿勢があります。市の空き家バンクや移住イベントを通じ、遠方に住む所有者や移住希望者からの問い合わせにも対応。売却ありきで進めるのではなく、管理や利活用、時期を待つといった選択肢も含めて整理しています。結論を急がず、背景を共有しながら進めることで、相談者自身が納得して判断できるよう支えています。

 「これからも“わがまちの不動産屋さん”として、気軽に相談できるサロンのような存在であり続けたいです」と川村さん。先代から受け継いできた現場主義と、自身が磨いてきた専門性。その両方を土台に、地域の暮らしと並走しながら、一つ一つの相談に向き合っていく考えです。

(取材年月:2025年12月)

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川村憲司

地域の暮らしと決断に伴走する不動産のプロ

川村憲司プロ

不動産コンサルタント/不動産管理

西武エステートシステム株式会社

地域に根ざした不動産会社として、売買や賃貸の成立だけを目的とせず、相談者や家族の将来まで見据えた判断を重視。必要に応じて専門家とも連携、結論を急がず選択肢を整理して、納得できる決断に伴走します

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