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「住設サポーター」として住宅の困りごとに応え、水漏れなどのトラブルに迅速に対応

電気給湯器から水回りの改修工事まで幅広く応じる修理のプロ

久保憲二

久保憲二 くぼけんじ
久保憲二 くぼけんじ

#chapter1

電気給湯器やキッチン・バス・トイレなど住宅設備を施工・修理・リフォーム

 「住設サポーターとして、さまざまな種類のトラブルを解決に導いてきた技術と知識で、住宅の困りごとに応えています。お湯が出ない、水が流れない、あふれる、漏れるといった緊急時には迅速に駆け付けます」

 そう語るのは、福岡県田川市で35年以上にわたり、住宅設備の施工・修理・リフォームを行う「田川住建」代表の久保憲二さん。筑豊エリアを中心に、要請を受けて福岡県全域や山口県にも足を運びます。

 「ガスコンロを電磁調理器のIHにしたい、お風呂を保温性のあるシステムバスに一新したい、トイレを和式から洋式に、温水便座に換えたいという案件もお任せください。ご要望に合わせてリニューアルします」

 特に電気給湯器の設置実績が豊富で、九州電力が実施した「電気温水器普及促進キャンペーン」では、北九州支店長賞や九州電力田川営業所長賞に何度か選ばれています。
 「受賞は大きな事業者が多く、弊社のように個人で営んでいる会社が評価されるのは珍しいようです。売りっぱなしではなく、アフターフォローを大切にすることで新規のお客さまをご紹介いただくこともあり、販売台数を伸ばしました」

 修理も大好きで「苦労して正常に動いた時は達成感がある」と語る久保さん。どんな設備機器でも「直してやる!」という気概で向きあいます。

 「年式が古い機器だと、問い合わせの電話口で買い替えを促されることがあるようです。私は必ず現場に赴き、故障の具合を確認します。手だてがない場合もありますが、お客さまは『詳細に調べてくれた上でのことだから仕方ない』と納得してくださいます」

#chapter2

幼い頃から手先が器用で機械いじりが得意。ものづくりの道で職務にまい進

 幼い頃から家の網戸の設計図を書いて製作するなど、手を動かすことが得意だった久保さん。友だちの壊れたおもちゃを手直しするうちに、機械いじりができるようになりました。

 「母親が針仕事をしており、小さい穴に糸を通すのも私の役目。何本か通してから遊びに行っていたので、手先も器用です。日常的に細かい作業をこなす中で、ものづくりのスキルが養われたと感じます」

 久保さんが小学生の時に父親が他界し、中学校を卒業すると八幡製鉄の協力会社の岡崎工業(当時)入社、製作所構内で梱包の仕事をして、その後、土木工事のバイトを経て、北九州市で自動車の整備工として勤め、家計を支えました。

 「1970年に大阪で日本万国博覧会が開催された時は、北九州から大阪に土や砂利を運搬するトラックがひっきりなしに往来していました。調子が悪くなった車両が夜10時過ぎに工場に運びこまれ、朝の出発に間に合うようにエンジンなどを調整するんです。今では考えられないですが、昼夜を問わず稼働するのもいとわない時代を経てきたので、働くことが苦にならないんです」

 一身上の都合により、一旦整備の仕事を離れて、再度整備の仕事に復帰しますが、病院の院長付きの運転手としてスカウトされます。
 「1980年10月に妻の実家がある田川市に住み、いくかの職業を経て、総合建設業に勤めて、現場監督の補佐をしました。1985年3月に田川住宅設備を設立、社名を田川住設機器に変更後、田川住建と統合し、2019年1月に代表者として就任、現在に至ります」

 現在も忙しく過ごし、離れて暮らす子どもが休むことなく働く父親を心配して「旅行にでも行けば」とねぎらってくれるそうです。

 「ゴールデンウィークやお盆になると、帰省する子や孫のために水回りをきれいにしたいといった依頼が増えるんです。配管などの詰まりや水漏れは急を要しますし、世間が休みでも関係ありません。大工さんが見つからない時は、私がホームセンターで材料をそろえて突貫工事です。体を動かして頭を使うのがボケ防止になっています」

久保憲二 くぼけんじ

#chapter3

直せるものは直し、高齢化する地域住民の便利で快適な暮らしを支えたい

 時代が進むにつれて、事業を取り巻く環境も変化してきました。かつてはメンテナンスしながら長く使う風潮がありましたが、昨今は次々に新製品がリリースされるように。発売のサイクルが速いため、メーカー側も部品を長くストックしなくなっているとか。

 「災害が発生した時やコロナ禍には、部品の製造や供給が滞ることもありました。必要なパーツがあれば回復できる見込みがあるのに、手入れができず『高額な新品に買い替え』となってしまうのは本当に残念です」

 何事にも親身に、丁寧に取り組む姿勢が信頼を生み、久保さんのもとには多様な相談が寄せられます。
 「地域が高齢化し、一人暮らしの世帯も増えているので、電球を交換してほしい、古くなったポストを取り換えてほしいというご用件でお伺いすることもあります。昔からのお客さまに『いまさら他の人には頼みたくない、元気でおってね』と頼られると、できることは何でもやりたいと張り合いになります」

 住宅設備の経年劣化などにより、生活に不便を感じている人の一助になればと、久保さんが思い描くのがNPO法人のような組織の発足です。行政から支援を得る仕組みを作ることができれば理想的だと言います。

 「高齢者の中には年金で暮らす人が少なくありません。不具合があっても修理やリフォームの費用を工面できず、がまんしている方もいらっしゃるでしょう。地域の皆さんが便利で快適な暮らしを送れるように、自分の力をあますことなく発揮してお役に立ちたいですね」

(取材年月:2024年9月)

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久保憲二

電気給湯器から水回りの改修工事まで幅広く応じる修理のプロ

久保憲二プロ

設備工

田川住建

機械いじり好きが高じて自動車の整備工に。経験と技術を生かした住設機器の施工や修理を展開。修理の依頼とともに、住宅に関する他の問題点についても相談されることが多く、水回りのリフォームにも対応しています。

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