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プラント工事一筋。現場に応じた「たしかな仕事」をモットーに事業を展開

建設・土木・とびのプロ

團上誠二

團上誠二 だんがみせいじ

#chapter1

大型機械やタンク、重量物の設置、足場の組み立て、塗装など幅広くカバー

 「『まごころを込めて』をモットーに、現場に応じた『たしかな仕事』を心掛けています」と話すのは、「團上鉄工産業」代表の團上誠二さん。福岡県鞍手郡を拠点に建設業、とび、土木工事業を営んでいます。

 「私どもは、製造関連の設備を整えるプラント工事一筋で事業を展開してきました。九州エリアのほか山口県方面からの要請も請け負っています」

 主なクライアントは化学工場、セメント工場、製鉄所などですが、手掛ける工事はさまざま。クレーンを使った大型機械やタンク、重量物の設置、鉄骨などによる構造部材の組み立て、足場の構築、解体、配管の敷設、塗装など、規模も種類も多岐にわたります。

 「当方は、前進の会社から含めると40年近い実績を持ちます。創業時よりコツコツと培った技術力を頼りにしてくださり、長きにわたりお付き合いが続くお客さまもいらっしゃいます。各方面から寄せられるご要望に応えている内に、業務の幅も徐々に広がってきました。施設の補修やメンテナンスに付随するこまごました工事も含めて、ご依頼をいただいています」

 團上さんが大切にしているのは、目先の利益にとらわれず、クライアントとの約束をきちんと守り抜くこと。数多くの業者が存在する中で自社を選んでもらうには、一見当たり前のことにも実直に取り組む姿勢が欠かせないと力を込めます。

 「一つ一つの工程を誠実に仕上げて、さらに信頼を積み上げていきたいと考えています。 長年取引があるお客さまからは『施工が的確で失敗や間違いがない』といったお声を頂戴し、ありがたい限りです」

#chapter2

父の厳しい教えを守り、事故を防ぎ、命を守るための安全対策を徹底

 建設業で職人をしていた父親を見て育ち、高校卒業後は背中を追うように同じ業界に進んだ團上さん。「師匠である父は昔かたぎで『見て覚えろ』というタイプ。手取り足取り教えてくれることはありませんでした」と振り返ります。

 一挙手一投足を見逃すまいと必死でくらいつく日々は大変でしたが、父親から学び得たことは現職で大いに生きているそうです。

 「怒られることも多かったですが、後から感謝に変わりましたね。例えば、日頃から厳しくしつけられた高所作業の安全対策は、今も一番大切にしていることの一つ。職人は高い場所も慣れっこになってしまいますが、誰もがヒヤリとした経験を持っているし、一瞬の隙が命の危険につながります。保護具の着用、器具の点検などを順守することは、何より重要だと考えています」

 高所では安全帯(命綱)を付けることが法律でも定められていますが、中には動きやすさを優先し、装着がおろそかになっている現場もあるそう。團上さんは事故を防ぐためにも、決められたルールに即して適切に措置を講じるよう従業員にも徹底しています。

 「父の教えのおかげで安全管理の意識と精度を高めることができ、お客さまからの信用も高めることができたと思っています」

 約10年間、父親の会社で修行した團上さんは2代目として事業を継承。ほどなく、経営を軌道に乗せたと言います。
 「仕事が好きだからこそ今日まで続けることができました。そして会社を成長させることができたのは、熟練の従業員が一丸となって頑張ってくれたから」と笑顔を見せます。

#chapter3

一から物を作り上げる楽しさとやりがいを伝え、後進の育成にも注力

 近年、建設業界では職人の高齢化と人手不足が課題となっています。團上さんのもとでは、事業の拡大と組織の体制強化のため、次世代を担う後進の育成にも注力。小規模事業所ながら、退職後の生活に備える企業年金も用意し、福利厚生の充実も図っています。

 「若い皆さんに活躍してもらいたいので、一昔前のように『技は目で盗め』ではなく、未経験の方でも一から丁寧に指導し、自分の中にしっかり知識やスキルを落とし込んでもらえるようサポートします。希望する方には、現場以外でも技術習得のための時間を作ります」

 特に伝えたいのは建設業のおもしろさ。自らのキャリアをもとに、一から物を作り上げていく楽しさとやりがいを語ります。

 「一例を挙げると、私は以前ゴミ処理場の建設に従事し、機械の据え付け部門を担当したことがあります。何もないさら地に建物ができ、焼却炉やボイラーといった大型機械を配した姿は壮観で、完成した時は命が吹き込まれたようで感無量でした。工期は約1年半。竣工後の打ち上げで、仲間たちとともにした食事のおいしさは忘れられません」

 職務を完遂したときの達成感や、同士と力を合わせて目的を成し遂げる一体感は格別。さらには、各種産業の施設を新築したり改修したり、建設業の需要は高く案件数が多いため、多種多様な経験値を積めるのも魅力だと言います。

 「仕事の意義と喜びを多くの方に知ってもらい、私たちと一緒に日本のものづくりを支えたいという人が増えれば、うれしいですね」

(取材年月:2024年7月)

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團上誠二

建設・土木・とびのプロ

團上誠二プロ

建設業

有限会社團上鉄工産業

プラント関連や機械設置などの大型工事から、足場、配管、塗装、解体にいたるまで、建設・土木・とびのさまざまな業務を担う。「まごころを込めて」をモットーに、徹底した安全管理のもと工事を行います。

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