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Mybestpro Interview

中国とのネットワークを生かし、コストを抑えてデザイン性が高いユニホームを製作

オリジナルデザインをかなえるユニホーム製作のプロ

周正

周正 しゅうせい
周正 しゅうせい

#chapter1

バスケやサッカーを始め、それ以外のオリジナルユニホームも小ロットから対応可能

 「私どもはユニホームをオーダーメードしており、中国のメーカーから生地を仕入れ、現地の自社工場で縫製しますので、価格を抑えることができます。私が長年バスケをしているので、動きやすさなどスポーツウエアに求められる要件が分かり、お客さまからも好評です」

 そう語るのは、福岡市にある「セブンプラス」の代表・周正さん。バスケットボールやサッカー、野球などのユニホームを製作し、オンラインで販売しています。

 「手書きのデータやイメージ画像をLINEやメールで送っていただければ、当方のデザイナーが整えて完成予想図を作成します。デザイン料や、チーム名・個人名の名入れは無料で、リバーシブルにも応じています」

 昇華プリントという、ポリエステル繊維を染色する製法を採用。インクを浸透させるので、印刷のように絵柄がはがれる心配がないとのこと。また、ワッペンなどのシートを張り付けるわけではないので、生地目がふさがれることがなく、通気性や速乾性に優れているのが特徴だと言います。

 「ジュニアや学生、社会人チームにご利用いただけるよう、100センチから6XLまでサイズ展開も幅広く、5着の小ロットから受注しています。『図案からお願いしたい』という場合も気軽にお問い合わせください。弊社専用のデザイナーがご要望をかなえます」

 チームでグッズを作りたいという声にも応え、Tシャツやソックスなどの衣料品やキーホルダー、ボールといった関連商品も用意。柔軟な対応力で、高齢者施設のユニホームを請け負うこともあるそうです。

#chapter2

バスケ選手としての経験、「ユニホーム規程」の知識を生かして適切に製作

 もともと日本のアニメに興味があったという周さん。2008年に来日してからバスケットボールに打ち込むようになります。「友達にバスケを教えてもらい、少しずつ上手くなりました。県代表となり、全国大会でも良い成績が取れました」

 そして、学生時代に自分が所属するチームのユニホームを作ったことが、現在の事業の原点となりました。
 「フルオーダーは高額で、学生には手が届きません。そこで、中国の知人にお願いして安く製作したところ、チームメイトがとても喜んでくれました。自分がデザインから関わり、みんなでおそろいのウエアを着て試合をするのは、モチベーションが上がりましたね」

 バスケのゲーム中にプレーヤーと交代要員が着用するシャツとパンツは、JBA(日本バスケットボール協会)の「ユニホーム規程」で仕様が定められています。

 例えばシャツに記す番号は、すべてのマークやロゴ、シャツの切り替え部分から5cm以上離れていること。番号の色は、縁取りや縫い取りがない番号単独の状態でもはっきりと見えるように、シャツと対照的な色にすることなどです。

 「項目は多岐にわたりますが、私は内容を熟知しています。選手にとって快適な素材を用い、トレンドを取り入れながらルールに即して適切に仕上げます」

周正 しゅうせい

#chapter3

中国の商習慣を知る流通コンサルタントとして、現地企業とのビジネスをサポート

 周さんはバスケットボールで生計を立てる道を模索しましたが簡単ではなく、学生時代の経験をもとにユニホームづくりを始めます。

 「お客さまと『あのバスケチームのウエアはカッコいい』といった話で盛り上がり、ご提案に生かせるのも楽しいですね。大学の洋弓部から依頼をいただくこともありますし、トレーニング用のジャージーやウインドブレーカーなども扱っています。スポーツが大好きなので、多様なアイテムをお届けします」

 グラデーションの配色にしたり、星空をモチーフにしたり、迷彩柄を施したり、オリジナリティーあふれるデザインを実現。レッド、ブルー、グリーン、ブラックとカラーバリエーションも多彩です。チームのコンセプトを打ち出したユニホームを手掛け、リピーターも多数。「末永くお付き合いをしたいのでうれしい限りです」と笑顔を見せます。

 中国にコネクションを持ち、中国語と日本語に堪能であることを強みに、中国企業と取引をしたい人を支援する流通コンサルタントとしても活動しています。

 「私がバスケを教えてもらい上達したように、ビジネスも精通した人にアドバイスをもらうのが成功への近道です。たとえ言葉が理解できても、生活習慣や商慣習の違いが分からないとトラブルへの対処が難しく、商売が続かないことがあります」

 2018年に創業し、事業を成長させてきた周さん。「商材の仕入れや価格設定、販売のノウハウを伝え、きちんと利益を出せるようサポートします」と呼び掛けます。

(取材年月:2024年5月)

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専門家プロフィール

周正

オリジナルデザインをかなえるユニホーム製作のプロ

周正プロ

オリジナルユニホームの製作

セブンプラス株式会社

2008年に来日、中国語と日本語に対応。自社工場で生産することで負担を抑え、フルオーダーのオリジナルユニホームを製作。社会人バスケチームに所属し、ユニホームの重要性を理解しているのが強み。

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