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オフィスは社員が頑張って働く舞台。快適なオフィスづくりを通して福井の働く人を応援。

快適に働けるオフィスデザインのプロ

筏洋介

筏洋介 いかだようすけ
筏洋介 いかだようすけ

#chapter1

地域の企業のオフィスを地元業者のチームでプロデュース。

 企業の働き方改革が進むなか、オフィスのあり方も大きく変化しています。社員のコミュニケーションの活性化やクリエイティビティの刺激、Web会議をはじめとしたリモートワーク対応など、職場に求められる機能が多様化しています。そんなニーズを熟知し、企業ごとの働きやすさを形にするオフィスデザインのプロが『福井オフィス・ラボ』の筏洋介さんです。

『福井オフィス・ラボ』はOA機器の販売で県内屈指の実績を持つ『(有)八王商会』のオフィスデザイン事業部です。CADで図面を描くのが得意だった筏さんは、これまでもサービスの一環としてオフィス家具のレイアウト提案を行っていました。しかし、年々オフィス全体のデザインやリフォームの要望が増加。「オフィス家具のプロとしてトータルに空間づくりをする必要性を感じて、もともと好きだったオフィスデザインに本格的に取り組むことにしました」。

 筏さんは地元の信頼できる経営者仲間とチーム体制で、オフィスのデザインから商品コーディネート、内装工事、IT環境の整備・保守までワンストップで対応しています。「引き渡し後の困りごとは地元の業者を頼ることが多いですから、最初から知識や技術を持った業者でチームを組めば、コストやスピードを含めた対応力を強みにしていけますよね。そのためにも地域密着で日頃から顔が見える関係を大事にしています」。

 その言葉通り、事業を始めた2017年から営業はほとんどしていないにも関わらず、相談が途切れることはないそう。依頼の大半が紹介ということからも、同社の仕事の満足度の高さがうかがえます。

#chapter2

好きなことだから、お客様にとってのベストをとことん追求してしまう。

 オフィス設計の仕事に乗り出したもうひとつの理由を「好きなことだから」と語る筏さん。メーカーの研修に参加して最先端のオフィスレイアウトの知識を学ぶだけでなく、常にアンテナを張り巡らせ、幅広い分野の情報収集にも余念がありません。2020年3月にはオフィス環境診断士の資格を取得。オフィスの現状を診断・分析して、より快適に働くためのアドバイスにも力を入れていきたいと語ります。「新しいことを知るのが楽しいですし、それをお客様のオフィスにどう生かすかを考えるのが好きなんです」。

 筏さんはプランニングに際して、「お客様がオフィスに求めているものをいかに形にするか」を大切にしています。オフィス家具のコーディネートは、メーカーに縛られない販売店のメリットを生かし、お客様の予算や重視したいものに合わせてセレクト。CADの図面も平面と3Dで作成し、アレンジが可能な場所は複数のパターンを添付して提案しています。コンセントの位置や配線の引き方にまで細やかに気を配るところにも筏さんのこだわりが表れており、実際にそこで働く人の快適さをとことん考える姿勢に好感が持てます。

 「提案の際もいいことばかりではなく、デメリットや考えを変えないといけない部分もきちんと説明をして、本当に納得していただけるプランになるよう努めています」。そんな誠実さが紹介率ほぼ100%を実現している理由なのです。だからこそ筏さんは「価格ではない価値を生み出すために、“いい仕事”を追求していくことが大事」だと語ります。

筏洋介 いかだようすけ

#chapter3

人が共に働くことの魅力を実感できるオフィスを福井に増やしていきたい。

 最新のオフィスデザインを地元に紹介してきた筏さんにとって、特に印象深い仕事になったのが、2019年11月に完成した公的施設『市民プラザたけふ』のオープンシェアオフィスだそう。越前市の10団体の事務所が集結して、間仕切りのないワンフロアで働くという画期的なスタイルがメディアでも話題になりました。

 実はこのオフィスの仕掛け人が筏さんで、市役所と連携して課題を解決しながら約1年がかりで実現させました。「民間企業では社長も一緒にワンフロアで働くスタイルがトレンドですし、隔たりのない空間で意見交換がしやすい環境が求められています。その発展形として、“共働”をコンセプトにしたシェアオフィスを提案しました」。あちこちに点在していた団体を集約したことで、コピー機などの共有による経費削減や各団体の連携強化、事業の相乗効果などが見込まれ、市民活動の拠点づくりの新しい形としても注目されています。

 「最新のオフィスデザインを反映した空間をコンセプトから手がけたことで、自分が目指す方向性に納得できるものが得られた」と手ごたえを感じる筏さん。人が共に働くことの魅力を実感できるオフィスを形にしていくために、今後は社屋の設計段階から関わり、企業ごとの職場のあり方を考えるところから一緒に歩んでいきたいと想いをふくらませています。「オフィスは働く人たちが頑張るための舞台。限られた空間にどう必要なものを入れて、快適な環境を作っていくか、お客様の心に深く入り込みながら理想の働きやすさを実現していきたいですね」。

(取材年月:2020年10月)

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筏洋介

快適に働けるオフィスデザインのプロ

筏洋介プロ

オフィスデザイン

福井オフィス・ラボ(有限会社 八王商会)

オフィス家具のセレクトから設計、内装工事、配線、NTTなどの回線や引っ越しの手配までトータルに対応。快適な動線や収納、社内のコミュニケーション向上まで考えた提案で働きやすい空間を実現する。

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