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Mybestpro Interview

家づくりの基本は笑顔づくり・幸せづくり。社員、棟梁、お客様の気持ちをひとつに。

職人の腕を結集させ希望の一軒を形にするプロ

梶間日出治

梶間日出治 かじまひではる
梶間日出治 かじまひではる

#chapter1

お客様と直接お話できる楽しさを知り、住宅特化型の工務店へ転換

 梶間幸建は、先代が店舗、工場、公共工事といった総合建設を手がけていました。約10年前、梶間日出治さんの代で住宅建築に特化した会社に絞りました。

 「総合建設業の仕事と比べると、住宅はお客様と直に接する楽しさがあります。語り合い良いものをつくろうというお客様とつくり手の気持ちがとても近く、仕上がったときは喜びがひとつになるのを肌で感じることができます。その後も一生かけてお付き合いができる分野です」と梶間さんは住宅建築の魅力を話してくれました。

 梶間さんは長男で跡継ぎの道が決まっていながらも、先代の「建築とは違う職業に就き、違う世界を見てきてほしい」という意向により、大学は県外大学の経済学部へ進学、卒業後は銀行へ就職しました。20代後半に社会勉強を終え梶間幸建へ。

 「入社後、現場監督という地位でありながら現場を知らない私でした。材料や道具の名前すら聞いたことのない特殊な専門用語ばかり。教えを請う毎日でしたね」。覚える努力をしている梶間さんを見て、職人たちも丁寧に教えてくれたそうです。教えられるだけではなく、自身でも「学びに回りたい!」と知り合った県外の建築関連の会社訪問を繰り返しました。「訪問を繰り返すうち、住宅関連の仕事に集中して受注する会社が素敵にみえたのです。人を笑顔にする住宅を本気でやりたい!という気持ちがわき起こり、私の代で特化することを決めました」

#chapter2

どんなお客様にも共通して提案するのは「幸せに住み続けていたただける家」

 代表に就いた後、自社ノウハウを詰め込んだ自由設計商品『こだわり+(プラス)の家』を発表。現在は『casa cube』『casa amare』というデザインセンスの高い家や、子育て世代を意識した『Mamanの家』といった住宅スタイルを揃えています。しかし、梶間幸建はデザインありきの会社ではありません。

 「梶間幸建で建てたら幸せになれそうな気がする、そうお客様に思われたいのです。実際そのように思われて注文くださいます。まずはどれだけ幸せに住み続けていたただけるかを大事に考えています。家のデザインを大切にしつつ、家のスタイル、家族の生活スタイルに軸を置いています。そして何よりも私たちは地域に必要な会社でありたい気持ちが先にあるのです」

 ホームページの事例をみても、和風、洋風、北欧スタイルなど多様です。それはどんなニーズでも応えられる引き出しを用意しているから。しかもどれもセンスがいいのです。お客様が欲しい住宅を提案できる、そのセンスはどこで培ったのでしょうか。

 「良い工務店だと聞けば県外だろうとどこへでも見に行きましたから。実際、経営的にもデザイン的にも素晴らしい工務店を100社以上見学させてもらいました。そこでデザインもセンスも目利きする力がついたのだと思います。家づくりの段取りは同じですが年代や嗜好によって多少の希望が違います。その思いを満たし、本当に必要な家をおつくりしたいと常々考えています」

梶間日出治 かじまひではる

#chapter3

社長、社員、棟梁、関係業者、そしてお客様の心を一つにすれば良い家になる

 ひとりでも老夫婦でも入りやすい、頼みやすい工務店。この人たちに建ててもらいたいと思われる工務店。目指すところは地域に必要とされる工務店です。「地元企業としてやる以上は、地域に貢献しよう。社員も協力業者もそしてお客様も幸せで笑顔になる家づくりをしよう。この心構えを明確にしてから経営もぶれなくなりました」

 自分たちの行動指針を名刺に落とし込み、棟梁をはじめ社員にも浸透するようにしました。「心にしみる、響く行動をとること」「仕事は楽しく!」。社長も社員も協力業者も、楽しい気持ちを共有するために、梶間さんは顔を合わせて作業をする機会を増やしています。

 具体的には年に2回、地元の方々や社員家族を含めた「感謝祭」と住宅の仕事を体験できる「体験祭」を開催しています。また建設中のお客様の敷地周辺の清掃も社員と協力業者で日を決めて一斉に行います。「社員と家族、協力業者さんが笑顔でいればお客様も安心します。もっといい家ができる、確かなことです」

 梶間幸建のキーワードは「楽しい」。こういうことをすると仕事が楽しい、現場が楽しい、お客様も楽しい。「会社は一軒の家のようなもの。業績よりも継続が大事だと考えています。また来てほしい、また頼みたいと思ってもらうにはどうしたらいいか皆で考えているのです。人の為になること、良いこと、勉強をどんどんやろう。図面通りではなく、こちらがいいと思ったら選択できる体制づくりを心がけています」

 梶間さんからは、楽しいという言葉と同じくらい勉強という言葉も聞かれました。家づくりは勉強の積み重ね―このような謙虚な姿勢がお客様に伝わっているのでしょう。遠い地域からも声がかかるほど、梶間幸建の名前は広まっているようです。

(取材年月:2014年4月)

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専門家プロフィール

梶間日出治

職人の腕を結集させ希望の一軒を形にするプロ

梶間日出治プロ

建築家

株式会社梶間幸建

銀行勤務での知識、棟梁をまとめた現場監督の経験、2級建築士の資格取得など、住宅に関する情報はほぼ網羅し身についている。住み続けられる幸せな家をつくるため、まず人づくりに軸を置き社内結束を図っている。

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