数十年先まで見据えた提案を行うエクステリアの専門家神山修史

数十年先まで見据えた提案を行うエクステリアの専門家

神山修史

将来の家族構成やライフスタイルの変化を見越し、数十年先まで見据え提案

　「100人のお客さまがいれば100通りの理想があります。皆さまが思い描くイメージを形にするため、全力を尽くします」と話すのは、「ケーエスプランテック」代表の神山修史さん。千葉県市原市を拠点に、外構工事と住宅のリフォームを手掛けています。

　「エクステリアは、お住まいの外観を彩るとともに、趣味のガーデニングをしたり、子どもたちが遊んだりする場所になります。ご家族が憩うウッドデッキやサンルーム、愛車を手入れするガレージやカーポート、視線を遮るフェンス、ブロック塀を設置するなど、多様なニーズに応えています」

　プランニングにあたり、使いやすさや手入れのしやすさも重視。用いる資材の特性や耐久性など、メリットとデメリットを分かりすく説明しています。

　「ひび割れしにくいコンクリートは駐車場などの床に、アレンジがきくモルタルは壁などの表面仕上げと、素材に適した用途があります。また、リビングからつながる場所にテラスを設ける、玄関横に車を置けるようにするなど、利便性に優れた動線もお伝えします」

　家族構成やライフスタイルの変化など、数十年先まで見据えて提案しているのも特長です。「一度に全てを実現しようとすると費用がかかります。無理がないよう、段階的に希望をかなえていく方法もご案内もします。暮らしに寄り添い、臨機応変に外装を整えるためにも、お客さまとは長いお付き合いをしたいですね」

　神山さんは原則として下請けはしていません。「金額を抑えつつ、お客さまに満足を提供したい」と、打ち合わせから工程管理まで自ら赴き人任せにはしません。

木造住宅や公共工事の現場監督、仮設工事会社の共同経営などを経て独立

　神山さんは1969年に市原市で生まれました。地元の高校を出て専門学校へ進み、建築の基礎を学びます。卒業後は東京都内の工務店に入社。木造住宅の施工管理に従事しました。

　約3年間働いた後、大規模なものづくりを求めて土木業界に転身。橋梁、高速道路、トンネルや共同溝の設計を行う会社に8年ほど携わります。

　「勤務先は、東京湾を横断するアクアラインや新東名高速道路、首都圏中央連絡自動車道のような公共のプロジェクトに参画していました。インフラ構築という得難い経験をさせていただき、家づくりと併せて生活の基盤を支える意義を学び、今の私の土台になっています」

　その後、仮設工事会社の立ち上げに共同経営者として参画。17年間にわたって会社を切り盛りしてきましたが、50歳を前にして退職を決断します。

　「足場組みなどは工事において欠かせない業務でやりがいがありましたが、解体され形に残らないのが残念で。もう一度、職人として作り手の世界に戻りたいという思いが強くなったのです」

　現場の勘を取り戻すため、すぐには独立せず2年間建設会社に在籍。人脈も築き、2021年3月、満を持して「ケーエスプランテック」を立ち上げました。

　「コロナ禍で不安定な情勢ではありましたが、在宅時間が増えたことで庭や部屋を整備し、わが家で快適に過ごしたいという人が増えていると感じました。地域の皆さまのお役に立ちたいと考え、家族も背中を押してくれたので、起業に迷いはありませんでしたね」

クロスや床の張り替え、屋根・外壁塗装など住まいのリフォームにも注力

　神山さんのもとでは、住まいのリフォームにも注力。クロスやフローリングの張り替え、窓や網戸、ドア、照明器具の交換といった内装から、屋根・外壁の塗装、ベランダの防水工事など外装のメンテナンスに対応しています。

　「例えば中古住宅を購入された際は、全室をきれいにクリーニングし、トイレや洗面台など水回りもリニューアルもします。ペットを飼われている場合は滑りにくい床材を敷き、お庭には泥はねや雑草を防ぐための人口芝も敷設します」

　外壁の劣化が進んでいる場合は、上から新しい壁材を施すカバー工法で美観をアップ。物騒な事件が多い昨今、防犯カメラも設置しています。
　
　「ご相談が寄せられることもあり、今後は注文住宅も請け負っていきたいと考えています。ご要望に応えるためにも仲間を増やしていきたいですね」

　生まれ育った市原に根ざして活動し、地元への貢献として「子どもが集まれる場所をつくりたい」という思いも抱いています。「私たちが幼い頃、友だちと駄菓子屋に行ってよく遊びました。今の子どもたちにも近所の人たちと触れ合う体験をしてもらいたいのです。子どもが好きですし、地域全体で健やかな成長を見守ることができればと願っています」

　住みやすい街づくりを視野に入れ、建物と外構を機能的かつ美しく整える神山さん。「新しい現場に行くのも、新しいお客さまと出会うのも楽しい。この仕事は私にとって天職です。これからも皆さまの暮らしを支えていきます」と力を込めます。

（取材年月：2025年5月）

建物とエクステリアを機能的かつ美しく整え、理想の住まいづくりに貢献

将来の家族構成やライフスタイルの変化を見越し、数十年先まで見据え提案

木造住宅や公共工事の現場監督、仮設工事会社の共同経営などを経て独立

クロスや床の張り替え、屋根・外壁塗装など住まいのリフォームにも注力

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